西の地平線から噴きだすように筋雲。
せやでは、この雲が出ると、天気が荒れるといいます。
テレビでも詳しく面白く天気の解説をしてくれ、「警戒」を呼び掛けています。それはそれで貴重なのですが、
何かが起きる!この迫力はテレビの天気予報ではえられないもの。
はたして、翌朝には雪起こし、北海道では暴風雪。丹後にも大雪注意報。
5000mぐらい上空に表れている雲で、箒雲とも。年末に世の中の大掃除もしてくれればいいのですが。
雲と接する雪山の尾根筋が丹後半島山塊の西側、
左から高山702m、駒倉越え 味土野越え 高尾山、しばらく水平な部分があって右のほうにとがっているのが、金剛童子山。
その金剛童子の山麓にあるのが、ガラシャの里味土野。
その里の今日。
ここで二冬暮らされたガラシャさん 「信じとうありませぬ、ゼウスの神も御仏も」という心境だったろうと綾子さん。
こんなふうに書いてらっしゃいます。
「雪の降る前に城から食糧は届いた。米、味噌、栗、柿、干わらび、塩魚、干し魚などである。が、やはり忠興からの手紙はなかった。略 味土野で初めての正月が来た。昨年の正月は、めでたく正月をむかえたものをと、あらためて涙のこぼれる思いであった。
略 「お方さま、佳代には何の力もございませぬ。ただ祈るより・・・・。」「なにを祈ってくださるのです。一日も早く帰ることができるようにと祈ってくださるのですか。」「・・・いえ、佳代はその祈りよりももっと大切な祈りを捧げております。」「帰城するよりも、もっと大切な祈り?・・・それはどのようないのりですか?」「はい、それは・・・・もろもろのご苦難が、お方さまにとって、大きなご恩寵とお思い遊ばすことができますように、という祈りでございます。」「略 それより、帰城できるようにとの祈りの方がありがたいと思います。」「はい、その祈りは朝夕はもとより、機を織りながら、歩きながら、毎日欠かさずしています。でも、お方さま、人の一生は、苦難の連続かもしれませぬ。無事ご帰城なされても、また、別の、もっと大きなご苦難が待っているかもしれませぬ、、、」「・・・」「よくばあでれがおっしゃいました。苦難の解決は、苦難から逃れる事でなく苦難を天守のご恩寵として喜べるようになることだと・・・。」略 「わたくしには、ゼウスの神も御仏も信じとうありませぬ」
『細川ガラシャ夫人』三浦綾子著(1973~75年)
佳代とガラシャさんの会話
こんな囲炉裏を挟んで交わされたんでしょうか。
それはそれとして、織田信長を倒そうと今川の息子や徳川家康と手を組んでいたって女城主直虎の話、とても面白かったです。
さて、それが真実なら、ガラシャさん、ちょっと聞いてみたいんだ、あんたは知らされていたんかね、おとッつぁんから。
幽斎候、忠興の動向を知らせよとか命じられていたとか、そういうことは
トンネルを抜ければ、そこは雪国だった!
さて、あと二十キロ!
いえいえ、そういそがずとも、建物は逃げ隠れはしませんよ、
まず雪景色を楽しんでから行かれたらどうですか。
雪の命は短くて、 ですから、
雪国スポット① 赤い柿、白い雲と山、青い空、赤白青のそろい踏み
次にここ!
それから、和久伝の「森の中の家」、、安野光雅さんの絵と安藤忠雄さん設計の美術館。
文句なしの一級品です。四時半まで入館可能。これくらいの時間がしっとりとしていいですよ。
それにしても、和久伝の女将の桑村さん、ちりめん景気て゛栄えたんです。
山の村から降りてこられたのもこのちりめんがあったから。でもガチャンの衰えとともに傾いた料亭、京都転出によってその経営を立て直しなっただが、それにしてもようここまでやんなったもんですなぁ。
雪国人間のしぶとさなんですかねぇ。
♪たんごの町に松植えて一の枝には野村さん、二の枝には桑村さん、わしもなりたや三の枝、すととんすととん♪
機音の中に混じる宴会歌の手拍子が聞こえそうな夕景色。
(上 河島英子さん作 絵葉書)
これからゆっくりカニ!、ですな。
小さな村の年の暮れ!
ええ、本物ですよ、このイルミネーション。そういわれるのも当然です、
お月さんと、天の川と、雪解けの棚田と、え、雲があるのに星と月!
ありえなぁいファンタジーな世界が、今のカメラ事情では作れるんです、多重露光って機能は2~9枚もの写真を一枚に重ね合わせた撮影を可能にするんですって。これはもはや写真ではなく絵画です!これに、夕日が加えられれば、つきひーほしほいほいほい、サンコウチョウができるじゃありませんか。
ちなみにこの写真、ニッコールクラブ主催のコンテストで入選作なんです、撮影された宇野さんは世屋高原の自然をずうっとフォローされている写真家。
さて、このイルミネーション、多重露光作品ではありませんよ。
ことしもいろいろあった
大雨と観音さんのがけ崩れのこと、、
高齢や健康で介護施設に移っていかれたこと
一方で根付こうとする若い人たちの子供も元気に育っていること
気張ってきたなぁ、来年も頑張らんなん、、、
町のゴージャスなのとは正反対、けれども愛と希望のこめて今年も点してくれたものです。
それと、雪は現在の積雪30cm!初雪が根雪になるという「異常」事態です。
異常といえば新聞の丹後・丹波版、いわゆる「海の京都」のお悔やみ欄と赤ちゃん欄の19日。、
赤ちゃん3人に対してお悔やみ46人!12倍、少子高齢化社会の進行のものすごさを感じさせるなんともいえん数字です。
そんななかの「3」、小さな村の小さなイルミネーションのように輝く数字です。
二番雪の内山山塊。
「ちょっといいですが、まわれぇみぎぃ!していただけます?」
なにをさせるんかいのぉ、まぁええけど、よっこらしょっと!
これでええかいの!
「おおきにおおきに、、、【せや】の「せ」は「背なかあわせ」の「背」かもしれませんよ。五十河には古墳も多く発掘されていますから、こっち側から名づけられた可能性もあると思ったもんですから。」
ほうほう、なるほど、新宮谷とみょうが谷とは隣り合わせじゃからのう、背戸 といういい方もある。それに対して表戸。表と裏、入り口と出口、そりゃおもしろい。
さて、昔なら、その「背」に行くのは、このまま直進、尾根越えですけれど、現代はそうはいかず、ぐるりとまわります。
例年に比べて違うのは雪がはやい。スノーシューは確実に実行可能ですね。それと、柿がようけ残っていることです。
柿渋用の柿。本来なら九月ころには採集されているものですが、とんでもなく渋いのでまあこんなに赤くなっても、鳥たちも警戒して寄り付いていません。
一年ぶり!ようござんしたのぉ
こちらこそごぶさたでぇおかわりございませんでしたかのぉ
おかげさんで、でおたくはどうでがんした
うちもあいかわらずで、ぼちぼちやれとります、
なになにそのあいかわらず、それがなによりでごわす、、
それにしても、ことしはおつきがおはやいようで、なにかござりましたかのぉ
なにということもございませんがなぁ、犬ころの喜ぶ顔もみとうなりましてなあ
そりゃそりゃまあゆっくりしていっとくれよお、、、
山に神様、雪に神様がいらっしゃるとしたら、神様どおし、こんなあいさつを交わしていらっしゃるのではないかとおもうような雪景色。
一方、口さがない人間たちの会話。
クリスマス前に寒波なんてほんま聞いたことあるかえ、
こんなはよきてもらったらこまるっちゃあ、つごうゆうもんを考えてほしいわぁ
温暖化ってだれがいってるんです?!
今年はゆっくりさせてもらえるかとおもっとったのに
、、、、、!!
。
「紅」
夕焼けの雪雲。今晩は積もるで。
「白」
おうおう今年もきてくれたかいやぁ、かあいいゆきんこたちが、、!さむかろうでぬくもっていけぇや 餅やいたろか。
耳を澄ませば聞こえてきそう。
「白」
山も念入りに白粉ぬって、今夜は雪将軍のお席でご接待とみえる。
「紅白」
ひよどりもつぐみも貂も狸も狐もみんな心配せんでええ、腹一杯くってけ。
さて、寒波到来を待つように積雪深度標柱。
これからの雪便りは、ここから発信されます。
さっそく、スノーシューウオークの問い合わせ。しかも
「(小学3年~中学3年生)25人、大人(指導者・保護者)10人以上」という大集団。えらいこってす。
なのに、菜の花!
一足飛びに春になれ!
とはおもいますが、そうはいきません。
今年の冬はどんなドラマがまっているのでしょうか。
俺の背中に乗って♪って誰かが歌ってんだってねぇね 行先は「命のさばく」荷物は「雨雲の渦」とね。
それって何のこと?

とギンリョウソウ。乗せた覚えもないんだけどなあと。けれどあんたは確かに「銀竜草」。
さて、このギンリョウソウについての新聞報道二つ。
一つ目、
カマドウマなどの糞を知らべるという発想かいいじゃないですか。
このネタいただきです。
もう一つ。/2010/9/6 陸奥新報に掲載されたというギンリョウソウ話。
「エコツアーガイドには、いろいろな知識が必要だ。知識の多くは文献や資料から得るので、熱心なガイドはそれぞれシコミのための使いやすいネタ本を持っている。
わたくしの場合、一般的な植物の利用に関しては「資源植物事典」(北隆館)、マタギさんの事例と比べるためのアイヌの人々の植物利用については更科源蔵・光著「コタン生物記」(法政大学出版局)、植物の地方名に関しては「日本植物方言集成」(八坂書房)、DNAの解析によって最近大幅に変わった植物分類体系に関しては大場秀章編・著「植物分類表」(アボック社)などのお世話になることが多い。
それらにもまして日常的にお世話になっているのが、京都大学名誉教授の河野昭一先生が監修された「ニュートン・スペシャル・イシュー 植物の世界1~4」(教育社)と、「植物生活史図鑑1~3」(北海道大学図書刊行会)である。「植物の世界」はすでに絶版で、同じ出版社から「植物の世界 草本編上・下および樹木編」として出されているようである。「植物生活史図鑑」は現在でも購入できる。
いずれも、生活史つまりいろいろな種類の植物の生活の仕方を詳しく研究した成果で、大変おもしろい。読むと目から鱗(うろこ)がぼろぼろぼろぼろ落ちていく感じがする。カラー写真とともにすばらしいイラストがたくさん添えられている。
「植物の世界」の第2号に、ギンリョウソウの記事が載っている。ギンリョウソウは、従来はイチヤクソウ科あるいはギンリョウソウ科とされていたが、新しい体系ではイチヤクソウ科もギンリョウソウ科もツツジ科に統合された。ちなみに、新しい体系では、カエデ科、トチノキ科がなくなり、ムクロジ科のカエデ属、トチノキ属になってしまった。油断もすきもないというか、茫(ぼう)然(ぜん)というか…。
日本には、ギンリョウソウの仲間は、ほかにシャクジョウソウとギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)がある。3種類とも白神山地のブナ林でみられる。
白神山地ではギンリョウソウが最も多く、春の終わりから初夏にかけて林床に小さな群を作ってたくさん咲く。年によって、咲く数が違うようで、今年は少なかった。写真で真っ白に見えるのはまったく葉緑体を持っていないからである。漢字を当てるとすれば「銀竜草」らしい。美しい花であるが、不気味な感じもしないではなく、普通の植物離れしているので、ユウレイタケ(幽霊茸)(日本の野生植物・平凡社)とか、こけのゆーれい、ゆーれーそー、ゆーれーばな(日本植物方言集成)とか呼ばれることがある。
ギンリョウソウモドキは、ギンリョウソウによく似ているが、8月から9月にかけて咲くところが違う。シャクジョウソウも8月から9月にかけて咲き、色は純白ではなく麦藁(わら)色をしている。熟すると茎にいくつも付いた果実が上を向いてお坊さんや修験者が持つ錫(しゃく)杖(じょう)のように見える。今年もギンリョウソウモドキが咲き出し、シャクジョウソウはすでに一部は果実になっている。
これから先は、「植物の世界」の受け売り。ギンリョウソウの仲間は葉緑体を持たないから光合成ができない。そのかわり根には菌類が共生して「菌根」を作っている。植物は菌糸を細胞内に誘い込んで消化し、栄養を奪う。一方で、環境の厳しい夏には自分が菌根菌にむしばまれることを許して菌を養っていると考えられている。熾(し)烈(れつ)、絶妙な持ちつ持たれつの関係である。
このような知識を、ほとんど専門用語を使わずに、お客さまにわかりやすく説明するのが、すなわちガイドの腕というものである。そのためには仕込んだ知識をとことん咀(そ)嚼(しゃく)しておかねばならない。ガイドの中には生かじりの専門用語を振り回してえらそうな顔をする者もいるが、それは三流である。
(白神マタギ舎ガイド・牧田肇)(www.mutusinpou.co.jp/六感で味わう自然/2010/9/6 月曜日)」
「読むと目から鱗がぼろぼろぼろぼろ落ちていく感じがする。」その感動をお客さんと共有できればという思いは、共有できます。エコツアーガイドとしての心構えについて教わりました。
来年の初夏が楽しみになりました。