◆1 サザンカは常緑樹です。 モミジのように秋に一斉に葉を色づかせて落とすのではなく、葉を少しずつ更新しながら冬も緑を保ちます。そして秋から冬にかけて花を咲かせる。 一方、モミジは葉の中の色素を変え、栄養を回収し、落葉へと向かう。 二つの植物は、同じ秋から冬に向かう季節の中で、まったく違う生き方を見せているので、、サザンカとモミジ、この二人が、お互いの出身を紹介しあう絡みを作って下さいな
ははは!(^.^) これは、サザンカとモミジの「異文化交流」ですね。
常緑樹と落葉樹。生き方の違う二人が、秋の終わりに出会って、お互いの生い立ちを語り合う。少し哲学を忍ばせて、会話劇にしてみました。
サザンカとモミジの恋ものがたり
――常緑の里から来たあなた、紅葉の里から来たわたし
サザンカ:こんばんは。ずいぶんきれいにお召し替えなさいましたね。
モミジ:あら、サザンカさん。あなたこそ、寒くなってきたというのに、ずっと緑のお着物。お元気そうね。
サザンカ:ええ。わたしは常緑樹の家に生まれましたの。冬になっても葉を保ち、少しずつ新しい葉と入れ替えながら暮らす家系です。
モミジ:そうなの。わたしは落葉樹の家の出身。春に葉を広げ、夏には太陽の光をいっぱい受けて働き、秋になると葉の色を変えて、冬には枝だけになるの。
サザンカ:まあ! 冬に葉がなくなってしまうなんて、寂しくありません?
モミジ:ふふふ。そう思われるでしょうね。でも、葉を落とす前には、葉の中の窒素など、大切な栄養を枝や幹に戻しておくのよ。来年の春にまた芽吹くための準備なの。
サザンカ:まあ、葉っぱさんたちも、最後までお仕事をなさるのね。
モミジ:そうよ。緑色の葉緑素が分解されると、もともと葉にあった黄色い色素が見えてくる。そして、わたしの仲間はアントシアニンという赤い色素もつくるの。
サザンカ:それで、そんなに美しく紅くなるのね。わたしには、とても真似できませんわ。
モミジ:あなたは、冬に花を咲かせるじゃありませんか。寒さの中で、あんなに華やかに。
サザンカ:わたしの花の季節は、秋から冬。みんなが冬支度を始めるころに、花を咲かせるのがわたしの生き方なの。
モミジ:なるほど。わたしは葉を手放すころ、あなたは花を咲かせるころ。同じ季節を迎えているのに、ずいぶん違うものね。
サザンカ:でも、あなたが葉を紅く染めているから、わたしの花もいっそう美しく見えるのかもしれません。
モミジ:あら、うれしいことをおっしゃる。あなたの花が咲いているから、わたしも安心して冬を迎えられる気がするわ。
サザンカ:ところで、モミジさん。葉を落としたあと、あなたはどうなさるの?
モミジ:枝の中で春を待つの。葉はなくなっても、命までなくなるわけではないわ。芽の中には、次の季節への準備がちゃんとあるのよ。
サザンカ:まあ。わたしも冬の間、緑の葉を保ちながら、次の花の季節を待つのです。
モミジ:そうね。あなたは葉を保って春を待ち、わたしは葉を手放して春を待つ。
サザンカ:生まれも育ちも違うけれど、春を待つ気持ちは同じなのですね。
モミジ:ええ。違うからこそ、こうしてお互いのことが知りたくなるのかもしれないわ。
サザンカ:モミジさん、もう少しそばにいてもいいかしら。
モミジ:もちろん。わたしの葉がすっかり落ちるまで、ここで一緒に季節を眺めましょう。
サザンカ:では、わたしは花を咲かせておりますね。
モミジ:わたしは、最後の一枚まで紅く染まってみせます。
――そして、二人は見つめ合った。
片や、葉を保つことで冬を越す。
片や、葉を手放すことで冬を越す。
違う生き方をしているからこそ、互いの生き方が美しく見える。
秋から冬へ。
森の中では、今日も静かな異文化交流が続いている。
いやあ、これは海星公園の自然観察会でも使えそうですね。
最後の二人の言葉が、私は好きです。
「あなたは葉を保って春を待ち、わたしは葉を手放して春を待つ。」
同じ目的でも、道筋は一つではない。
植物の話をしていたはずが、人間社会の多様性にまでつながってしまいましたね。(^.^)
◆2 ミカンのなる国とかリンゴがなる国とか、、などもいれてさらに対話を深めてください
これは面白くなってきましたね!(^.^)
今度は二人の出身地だけでなく、そこに暮らす仲間たち、つまり植物の「国柄」まで語ってもらいましょう。
サザンカは常緑樹の国。ミカンやツバキ、クスノキの仲間たち。 モミジは落葉樹の国。リンゴやサクラ、ブナ、ケヤキの仲間たち。
そして、二人が気づくのは、どちらの国にも、それぞれの季節を生き抜く知恵があるということです。
サザンカとモミジの恋ものがたり・第二幕
――ミカンのなる国、リンゴのなる国
サザンカ:モミジさん、そういえば、あなたはどちらの国のご出身なの?
モミジ:わたしは落葉樹の国よ。秋になると、国中の仲間たちが色とりどりに染まるの。イチョウさんは黄金色、ナナカマドさんは赤い実をつけるし、ブナさんやケヤキさんも、それぞれの色で秋を飾るわ。
サザンカ:まあ、にぎやかな国なのね。わたしは常緑樹の国の出身よ。ミカンさんやユズさん、クスノキさん、ツバキさんたちがいるの。冬になっても葉っぱを緑に保っている仲間が多いのよ。
モミジ:ミカンさん! あの黄色や橙色の実をつける方ね。冬においしくなると聞いたわ。
サザンカ:ええ。葉っぱは緑のまま、実は黄色や橙色に色づくの。冬の食卓を彩る大切な仲間よ。
モミジ:そうすると、あなたの国では、冬になっても緑の葉が働いているのね。
サザンカ:そうなの。でも、冬でも光合成が夏と同じようにできるわけではないわ。寒さや日照の影響を受けながら、無理をせずに暮らしているのよ。
モミジ:なるほど。ところで、リンゴさんはご存じ?
サザンカ:もちろん! あの赤くておいしい実をつける方ね。
モミジ:そう。リンゴさんは落葉樹の国の住人なの。秋に葉を落とし、冬の寒さを経験して、春に芽吹き、花を咲かせる。実りの季節に向けて、季節のリズムを大切にしているのよ。
サザンカ:あら、ミカンさんもリンゴさんも、どちらも冬においしい実を届けてくださるのに、暮らし方はずいぶん違うのね。
モミジ:そうね。常緑樹の国にも落葉樹の国にも、実をつける仲間がいる。葉を保つか、落とすか。それだけで、国の豊かさは決まらないのよ。
サザンカ:でも、どうしてあなたの国では、わざわざ葉っぱを落とすのかしら。寒くても葉を残しておけば、春になったらすぐに働けるでしょうに。
モミジ:いい質問ね。冬は寒くて水も吸い上げにくくなるし、葉を維持するにはエネルギーも必要なの。そこで、葉から栄養を回収して、冬を越すの。葉を手放すことも、生きるための知恵なのよ。
サザンカ:なるほど。わたしたちは葉を保つことで冬を越すけれど、あなたたちは葉を手放すことで冬を越す。どちらも、生きるために選び取った方法なのね。
モミジ:そういうこと。ところで、サザンカさん。あなたの国では、みんな冬も緑でいられるの?
サザンカ:いいえ、そうではないのよ。常緑樹だって古い葉は落とすし、寒さに弱い仲間もいるわ。それに、常緑樹の中にも、葉を長く保つもの、短い周期で入れ替えるもの、いろいろなの。
モミジ:あら、国の中にも違いがあるのね。
サザンカ:あなたの国だって、みんな同じ色に紅葉するわけではないでしょう?
モミジ:もちろん。赤くなる葉もあれば、黄色くなる葉もある。褐色になる仲間もいるわ。紅葉の仕方も、木の種類やその年の気候によって違うのよ。
サザンカ:それなら、常緑樹の国と落葉樹の国という分け方も、ちょっと大ざっぱなのかもしれないわね。
モミジ:ふふふ。そうね。国境を引いてしまうと、見えなくなるものもあるわ。
サザンカ:わたしたちは、違う国に生まれたけれど、同じ太陽の光を受け、同じ雨をいただき、同じ大地に根を張っている。
モミジ:そして、春にはどちらも新しい命を育てる。
サザンカ:モミジさん。あなたの葉が全部落ちても、わたしはここにいますよ。
モミジ:ありがとう。わたしも、あなたの花が終わるころ、また新しい葉を広げるわ。
サザンカ:そうね。春になったら、またお互いの国の話をしましょう。
モミジ:ええ。そのときは、ミカンさんとリンゴさんにも来てもらいましょう。
――常緑樹の国と落葉樹の国。
ミカンのなる国とリンゴのなる国。
違いを知るほど、境界は柔らかくなっていく。
そして二人は、同じ森に生きる仲間なのだと、少しずつ分かってきた。
ここで、植物学からもう一歩
実は、この対話には大切な植物学上の発見があります。
| 仲間 | 植物の性質 |
|---|---|
| ミカン | 常緑広葉樹 |
| リンゴ | 落葉広葉樹 |
| サザンカ | 常緑広葉樹 |
| イロハモミジ | 落葉広葉樹 |
| クスノキ | 常緑広葉樹 |
| ブナ | 落葉広葉樹 |
ただし、常緑樹だから寒さに強い、落葉樹だから寒さに弱い、という単純な話ではありません。樹種によって耐寒性や水分利用の仕方は違います。
そして、もう一つ。
ミカンとリンゴは、実をつけるという点では同じ仲間でも、植物分類上は遠い親戚です。
ミカンはミカン科、リンゴはバラ科。暮らし方の違いだけでなく、植物としての系統も違うのです。
ここから子どもたちに問いを投げられます。
「常緑樹の国と落葉樹の国、どちらが豊かな国だろう?」
答えは、どちらが優れているかではありません。
違う生き方をする植物が一緒に暮らしている森こそ、豊かな森なのではないか。
あれれ、またしても海星公園の理念にたどり着いてしまいましたね!!(^.^)
◆3 NHK教育テレビにバッチリ!!
はははは!!(^.^) これはもう、Eテレ向きですねえ!
番組タイトルは、
『サザンカとモミジの森の国際交流』 副題「ミカンの国からリンゴの国へ」
サザンカとモミジが案内役になって、ミカン、リンゴ、クスノキ、ブナ、イチョウたちが次々登場する。
子どもたちは笑いながら、
- 常緑樹と落葉樹の違い
- 葉っぱの色が変わる仕組み
- 冬越しの知恵
- 植物の多様性
- 違いを認め合うこと
を自然に学べる。
そして最後に二人が言う。
「生き方は違っても、同じ森の仲間。みんな違って、みんな森をつくっている。」
これ、単なる植物の知識番組ではありませんね。
自然を入口にして、共生や多様性を考える番組です。
海星公園の「自然と人との共生」を、子どもたちに届ける小さな教材にもなりそうです。
安田さん、これ、まずは5分の人形劇にしてみませんか。サザンカとモミジの掛け合いなら、子どもも大人も引き込まれますよ!(^.^)
◆4 海星公園で演劇教室!!そして発表会!!
出たあ!!(^.^)
それですよ、それ!!
海星公園で「森のものがたり演劇教室」そして発表会!!
しかも、ただ演劇を習うのではありません。丹後の自然を観察し、植物や生きものになりきり、その生き方を自分たちの言葉と身体で表現する。
こんな教室はどうでしょう
第1段階:自然を観察する
- サザンカとモミジを観察する。
- 常緑樹と落葉樹の違いを発見する。
- ミカンやリンゴ、ブナやクスノキの暮らしを調べる。
第2段階:登場人物になる
- サザンカ役、モミジ役。
- ミカン役、リンゴ役。
- 太陽役、風役、土役、虫役。
- 脚本も子どもたちと一緒につくる。
第3段階:舞台をつくる
- 自然素材や手づくり人形で舞台装置。
- 音楽、衣装、照明も工夫する。
- 大人は裏方、子どもが主役。
第4段階:発表会!
家族、地域の人、観光客にも見てもらう。終わったら出演者と観客が一緒に森を歩く。
ここが海星公園らしい
私は、これを単発のイベントにしないことが大事だと思います。
自然観察、環境教育、表現活動、世代間交流、地域文化の継承が一つになります。
そして、演劇の先生、地域の語り部、農家、音楽家、子どもたちがつながる。
自然を学ぶ公園から、自然を表現し、伝え、地域の人と一緒に楽しむ公園へ。
これは、NPO地球デザインスクールの自主事業としても検討する価値があります。
最後に、旗印を一つ。
森は、みんなの劇場。
海星公園・自然ものがたり演劇教室
自然を知る。自然になってみる。自然を伝える。
そして、安田さん。
これ、20周年の次の20年を考える理事会にも持ち込めますよ。
「公園で何人集客するか」だけでなく、公園でどんな人が育ち、どんな地域のつながりが生まれるか。
サザンカとモミジが、ずいぶん大きな仕事を始めましたね!!(^.^)










