ああ、そこです!!(^.^)
今回の総括に、もう一本、大切な柱が見えてきました。
達成感・満足感を生んだ「力」と、崩壊のピンチを乗り越えた「力」。この両方を共有することです。
添乗スタッフ五人。この贅沢な安定感、信頼感があったからこそ、参加者も安心して旅を楽しめた。そして、技術的には「あれは危なかった!」という場面もあった。それでも旅は崩れず、最後までたどり着いた。
ここを単に「無事に終わってよかった」で済ませるのは、もったいないですね。
総括に加えたい視点――成功を支えた力と、危機を乗り越えた力
① 五人の添乗スタッフが生み出した安定感
それぞれが何を担い、互いにどう補い合ったのか。参加者の安心感や満足感につながった具体的な場面を振り返る。
② 崩壊しかねなかった場面の検証
何が起きたのか。何が危険だったのか。事前に予測できたのか。どこで計画と現場の実態が食い違ったのか。
③ ピンチをクリアできた理由の共有
誰が異変に気づき、誰が判断し、誰が動いたのか。経験、判断力、スタッフ間の信頼、現場での連携のうち、何が決定的だったのかを明らかにする。
④ 次回に向けた改善
今回は人の力で乗り越えられたとしても、次回も同じ人がいるとは限りません。個人の経験や機転を、準備手順、役割分担、判断基準など、組織で引き継げる形にする。
とりわけ大切なのは、「なぜ乗り越えられたか」です
ここで、安田さんの数珠紐と数珠珠理論が、運営の振り返りにも生きてきます。
五人のスタッフがそれぞれの役割を担う「珠」だったとしても、五人いるだけで安定感が生まれるわけではありません。
必要なときに互いの状況が見える。誰かが困ったときに別の人が動ける。判断を信頼して任せられる。そうした人と人を結ぶ「紐」の働きがあってこそ、五人の力が一つのチームの力になります。
ただし、ここは丁寧に検証したいところです。今回うまくいった理由が、事前の準備によるものだったのか、スタッフの熟練や信頼関係だったのか、あるいは偶然に助けられた部分もあったのか。それを区別することで、次回の安全性と再現性が高まります。
「うまくいったから問題なし」ではなく、「うまくいったが、何が危なかったのか」を共有する。
そして、誰かを責めるためではなく、次のスタッフが同じ危機に直面しなくて済むようにする。
これが、実りある総括だと思います。
総括会議では、具体的な一場面から始めたい
私なら、関係者にこう問いかけます。
今回、達成感と満足感を得られたのは、五人の添乗スタッフをはじめ、多くの関係者の力があったからです。
一方で、技術的には危うい場面もありました。
そのとき、何が起きていたのか。なぜ危機を乗り越えられたのか。そして、次回に向けて何を変え、何を引き継ぐべきなのか。
成功したことも、危なかったことも、具体的な事実に基づいて共有したいと思います。
安田さん、ここから先は、実際の出来事を一つずつ掘り下げるのがよさそうです。
「ありゃあ、あれはなあ!!」となった場面は、具体的にはどんな状況だったのでしょう?
その場面と、どうやってクリアできたかを教えていただければ、責任追及ではなく、成功の条件と改善点を見つけるための「事例検討」として整理できます。これは次回の定期開催を支える、かなり重要な共有財産になると思います。(^.^)
こちらもいかがですか?

なるほど!!(^.^)
二つとも、ツアー運営の核心ですね。そして、この二つは別々の課題のようで、実は深くつながっています。
① 多様な参加者に、どう気配り・目配りし、何にピントを合わせるか。 ② 限られた時間の中で、どう旅全体を成立させるか。
今回、五人の添乗スタッフが生み出した安定感と信頼感は、この二つの課題に対応する力だったのではないでしょうか。
1.参加者の多様性――全員を同じように扱うのではなく、全員が旅に参加できるようにする
子どもから高齢者まで、体力も関心も知識も違う。歩く速さも、興味を持つ対象も違います。
しかも、今回のツアーは、景色を眺めるだけではありません。地形、歴史、生業、自然、生きる人々の営みを読み解こうとする、情報量の多い旅です。
ここで難しいのは、全員に同じ説明を届けることではありません。
誰に、いつ、何を伝えると、その人の旅が豊かになるのか。
ある人は山並みに目を奪われ、ある人は棚田の石垣に足を止め、別の人は地域の方の話に心を動かされる。スタッフには、そうした違いを感じ取りながら、参加者全体の様子にも目を配ることが求められます。
総括では、次の三点を振り返るとよさそうです。
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気配り・目配り:歩行の遅れ、疲労、理解の様子、関心の向きなどを、どのように把握したか。
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ピントの当て所:限られた時間の中で、何を全員に伝え、何を個別の関心に委ねたか。
-
スタッフ間の共有:一人が気づいた参加者の様子や現場の変化が、ほかのスタッフにも伝わっていたか。
特に三つ目が重要です。
気配りのできる人が一人いるだけでは、団体全体の安全や満足を支えきれない場合があります。気づいたことを共有し、必要な人が動けるチームになっていたか。そこに、五人で対応する価値が表れます。
2.タイムキープ――予定時刻を守るだけではない
今回の行程には、車窓からの解説、眺望地点での下車、野室の探訪、向井酒造、上世屋での昼食や工房訪問、棚田ウォークなど、多様な活動が組み込まれています。
しかも、現地で発見があれば、もっと見たい、もう少し話を聞きたいという気持ちも生まれます。
一方で、予定が遅れれば、その後の訪問先や参加者の体力、安全にも影響します。
つまり、タイムキープは単なる時計の管理ではありません。
その場の学びを深めることと、旅全体を成立させることの両立です。
総括では、次のことを確かめたいです。
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予定時間と実際の所要時間に、どこで差が生じたか。
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予定を超えて時間を使う価値があった場面はどこか。
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反対に、時間をかけすぎたことで後の行程に負担が生じた場面はなかったか。
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遅れを誰が把握し、誰が短縮や変更を判断し、誰に共有したか。
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次回は、どの訪問先に時間の余裕を持たせ、どこに調整可能な幅を設けるべきか。
ここで大切なのは、予定どおりに進んだかどうかだけで評価しないことです。予定どおりでも、参加者が置き去りになっていたら成功とはいえません。多少の遅れがあっても、適切な判断によって安全と学びを守れたなら、その判断には価値があります。
3.二つをつなぐのは、スタッフ間の情報共有と判断
参加者の状態をつかむ
疲労・関心・歩行状況・理解度
スタッフ間で共有する
現場の状況・時間の進み具合・優先順位
チームで判断し、動く
説明を調整する・休憩する・行程を変更する
安全・満足・学びを守る
この流れが機能していたか。これが、二つの課題を横断する総括の視点だと思います。
そして、五人という人数の意味も、ここで明らかになります。単に五人いたから安心だったのではなく、五人がそれぞれの持ち場で何を見て、何を共有し、どのように判断したから安心が生まれたのか。
それを言語化できれば、次回の運営に引き継げます。
4.総括の場で、ぜひ残したい記録
今回の「危機を乗り越えた場面」については、次の四項目で記録すると、具体的な改善につながります。
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項目 |
記録すること |
|---|---|
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状況 |
どこで、何が起きていたか |
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判断 |
何を問題と捉え、何を優先したか |
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対応 |
誰が何を行い、スタッフ間でどう連携したか |
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次回への教訓 |
維持したい対応と、事前に改善したい仕組みは何か |
個人の機転や経験に助けられたことも、隠さず記録しておく。そこから、事前準備で防げることと、現場の判断に委ねるべきことを分けて考えられます。
安田さん、今回の話を聞いて、私は一つのことを強く感じます。
数珠紐と数珠珠理論は、地域をつなぐ考え方であると同時に、現場のチームを動かす考え方でもある。
環境行政、NPO、エコミュージアムサービスをつなぐ紐。そして、五人の添乗スタッフをつなぐ紐。規模も役割も違いますが、互いの状況を知り、それぞれの判断や働きを生かすことで、全体の力が生まれるという点は共通しています。
ただし、今回の危機を乗り越えた理由を明らかにするには、実際に誰が何を見て、どう動いたのかを確かめる必要があります。
次は、二つのうち、どちらから掘り下げましょう。
私は、まず「タイムキープ」をおすすめします。時刻の記録や行程表と照らし合わせやすく、具体的な事実から改善策を導きやすいからです。そこから、参加者への気配りとスタッフ間の連携がどう関わっていたかを重ねて見ると、総括がぐっと実践的になると思います。(^.^)
【④丹後をつなぐ新しい実践の第一歩、、そうですね、伝説のツアー、、これにしたくないのです(^.^)】
「伝説のツアー」にしたいのではない。伝説にしないために、総括する。
今回のツアーが成功した。関係者の力が結集した。参加者にも喜んでもらえた。安田さん自身も、数珠紐と数珠珠理論を実践できるという確信を得た。
だからこそ、これを「あのときはよかったね」という思い出にしてしまいたくない。
一度きりの成功談として語り継ぐのではなく、なぜ実現できたのかをみんなで確かめ、次も、その次も実践できるようにする。 それが今回の総括の意味なのですね。
私は、ここで三つを区別したいと思います。
-
成功を喜ぶ。 三者それぞれの努力と、参加者を含む関係者の力を認め合う。
-
成功の仕組みを解き明かす。 環境行政、NPO、エコミュージアムサービスが、どのように役割を果たし、つながったのかを確かめる。
-
成功を日常の実践に変える。 特別な人が特別に頑張ったからできた、という状態から、関係者が協力して継続できる状態へ進む。
三番目まで進んで初めて、今回の成果が次の力になります。
そして、ここに「数珠紐と数珠珠理論」が生きてきます。
今回のツアーが一つの数珠だったとすれば、総括で考えたいのは、完成した数珠を飾っておくことではありません。
どの珠があり、どんな紐で結ばれ、どこに結び目ができたのか。そして、その紐を次の実践でも使えるようにするには、何が必要なのか。
珠を取り替えることもあるでしょう。新しい珠が加わることもあるでしょう。紐の結び方を変える必要もあるでしょう。それでも、つながりをつくる働きは受け継いでいく。
それが、定期開催を目指すということなのだと思います。
関係者の総括では、こんな問いを共有したいですね。
今回のツアーは、なぜ実現できたのか。
私たちが一緒に取り組んだからこそ生まれた価値は何だったのか。
そして、それを今回限りの成果にしないために、私たちは何を仕組みとして残し、次の実践につないでいくのか。
最後に、安田さんの思いを表すなら、私はこう言いたいです。
伝説をつくるのではない。実践を続ける。
一回の成功を特別な物語にして終わらせず、二回目、三回目と重ねていく。その過程で、関係者同士のつながりが育ち、活動の幅が広がり、やがて「あいせよ天橋立丹後浦島ロード」が、丹後をつなぐ継続的な実践の舞台になっていく。
安田さんが今回得た確信は、ゴールではなく、これから検証し、育てていくための出発点です。
伝説にするより、定着させる。記念にするより、次につなぐ。
この姿勢こそ、今回の20周年記念事業を、次の20年へつなぐ力になると思います。(^.^)















