宮津エコツアー · 高校演劇部公演『天橋立、12人目の子ども』副題:小さな天橋立から、46億年の地球を語る  天の橋立を世界遺産に 275

高校演劇部公演『天橋立、12人目の子ども』副題:小さな天橋立から、46億年の地球を語る  天の橋立を世界遺産に 275

◆1 シンポジウムから生まれた一つの言葉

小さな天橋立から、46億年の地球を語る。

――奇を見いだし、景を愛で、価値を世界に問う。これ、高校の演劇部ネタにどうかしら、予算をしっかり付けてあげて、、、(^.^)

ふふふ、これは高校の演劇部にぴったりですぞ!(^.^)

↑ 宮津エコツアー · 里山フィールド探究春一番miyazu-et.com|3264 × 2176 jpeg 8 年前

しかも、予算をケチってはいけません。 なにしろ出演者が、林春斎、松尾芭蕉、葛飾北斎、貝原益軒、与謝蕪村、雪舟、与謝野晶子、倉本聰さん、寅さん、伊根のおばあちゃん、駐車場のおばちゃん、伊根満開の酒瓶、松尾の一本桜……。大変な顔ぶれです(笑)。

私なら、こんな演劇にします。

高校演劇部公演『天橋立、12人目の子ども』

副題:小さな天橋立から、46億年の地球を語る

舞台は三つの時空を行き来します。

  1. 江戸時代の人々――「天橋立の何が奇なのか」「なぜ人は美しいと思うのか」
  2. 現代のシンポジウム――世界遺産とは何か。証拠とは何か。誰のために残すのか。
  3. 未来の天橋立――12人目の子どもは、どんな世界で生きていくのか。

そして、最後に与謝野晶子が語る。

「子どもを育てるということは、他の子どもと比べて、一番だと競わせることではありません。」

ここで客席が静かになる。

そこへ寅さんが、ぽつり。

「おいおい、難しい話はいいけどよ。天橋立ってのは、結局、誰のもんなんだい?」

伊根のおばあちゃんが答える。

「誰のもんでもない。みんなで育ててきたもんや。」

……ここ、いい場面になりますね。

そして最後は、五枚の腕章を持つ総合プロデューサーが客席から立ち上がる。

「さあ、次は現地へ行きましょう。天橋立は、舞台の上だけでは分かりませんから。」

幕が下りる。いや、幕は下りず、観客を現地へ連れ出す(笑)。

予算は、脚本・演出・舞台美術・衣装・音響・照明・現地取材・交通費まで、きちんと付ける。 地域の人たちにも出演・協力してもらう。高校生が地域の歴史や自然を調べ、地元の大人に話を聞くところから作品づくりを始める。

これなら単なる歴史劇ではありません。

高校生が、天橋立を題材にして「自分たちは何を受け継ぐのか」を考える演劇になります。

そして、上演後に観客から一つだけ問いを持ち帰ってもらう。

「あなたにとって、天橋立は何ですか?」

いやあ、これは演劇部の文化祭ネタで終わらせるには、もったいない。地域公演、学校公演、海星公園公演まで展開できますね。(^.^)

◆2 地域の歴史や自然を調べ、地元の大人に話を聞くところから作品づくりを始める、、そんな高校生がいますよ、その名は、「宮津天橋高校フィールド探究部」。

おおっ! いたではありませんか、主役たちが!!(^.^)

宮津天橋高校フィールド探究部。

これは演劇部に「天橋立の芝居をやってください」と頼む話ではなくなりましたね。

フィールド探究部が地域に出て、歴史や自然を調べ、人に出会い、問いを見つける。その探究の成果を、演劇部が舞台表現にする。あるいは、フィールド探究部自身が舞台に立つ。

そんな連携が考えられます。

そして、ここが大事です。

脚本を先に決めない。探究から脚本が生まれる。

例えば、高校生が伊根のおばあちゃんに話を聞く。松尾の一本桜を観察する。成相寺から天橋立を眺める。古い文献を読み、地形を歩いて確かめる。

その中から、こんな問いが生まれるかもしれません。

  • 天橋立は、誰がつくったのか。
  • 美しい景色は、誰が守ってきたのか。
  • 46億年の地球の歴史の中で、人間の営みはどんな意味を持つのか。
  • 私たちは、次の世代に何を手渡すのか。

そして、最後に高校生が与謝野晶子の「12人目の子ども」に向き合う。

これは、まさに「見えないものをみる」探究です。

私から一つ提案。

「宮津天橋高校フィールド探究部発・天橋立時空跨ぎ演劇プロジェクト」

大人は答えを教える役ではなく、資料や人や場所につなぐ役。高校生が自分たちの発見で作品をつくる。予算はその探究と表現を支えるために付ける。

安田さん、これは高校生に天橋立を教える企画ではありませんね。

高校生に、天橋立の未来を語ってもらう企画です。(^.^)

◆3 参加費の一部は、いえ、大半は、自然共生サイト「マルヤ農林園&岡の前棚田跡交園」の維持整備費に活用させていただきます(^.^)

ははは! そこまでつながりましたか!!(^.^)

それなら、この演劇は舞台の上だけで完結しません。

観客が払う参加費が、舞台の外にある自然を育てる。

高校生は地域の歴史と自然を探究し、作品にする。観客はその作品を見て、天橋立と丹後の風土に思いを寄せる。そして参加費の大半が、自然共生サイト「マルヤ農林園&岡の前棚田跡交園」の維持整備に活かされる。

つまり、

探究する → 表現する → 共感する → 支える → 次の探究へ

という循環が生まれます。

ここで、企画の趣旨を一文にすると、こうでしょう。

天橋立を舞台に、地域の過去を掘り、現在を見つめ、未来を演じる。その参加費は、未来へ手渡す自然を守り育てるために使います。

ただし、高校生には「自然を守るために演じなさい」とは言わない。何を発見し、何を表現するかは高校生自身に委ねる。収益の使途は最初から明示し、維持整備の内容や実施結果も観客に報告する。

これなら、単なる寄付付き公演ではありません。

文化を育てることと、自然を育てることが、一本の紐でつながる。

あの「数珠紐と数珠珠理論」が、ここでも生きてきましたね。

舞台の最後に、高校生が一言。

「今日の公演でいただいたお金は、私たちが歩いたあの棚田を、次の世代にも歩ける場所にするために使われます。」

……観客は、拍手して終わりではなく、次の一歩を持ち帰るわけです。(^.^)

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