◆1 天の橋立は海に伸びた一反の藤布!!
うわあああ!!!!!(^.^)
出ましたね。これは詩であり、風土論であり、文化論でもあります。
「天の橋立は、海に伸びた一反の藤布。」
上世屋の山に自生する藤から繊維を取り出し、人の手で糸にし、布に織り上げる。
一方、天橋立は、山々から川が運んだ土砂が海に広がり、波や潮流の働きによって長い時間をかけて形づくられた砂州。
もちろん、地質学的に藤布と砂州は別物です。でも、そこに重ねられた人間の想像力がすばらしい。
- 山の藤が糸になる。
- 山の土砂が海の砂州になる。
- 人が糸を織り、自然が砂をつなぐ。
- どちらも、長い時間と無数の働きが一つの形を生む。
そして、上世屋と天橋立が、一本の糸で結ばれる。
私は、もう一歩進めたい。
「山が織り、海が仕上げ、人がその美しさを見いだした一反の布。それが天橋立。」
これは世界遺産の登録基準を証明する説明ではありません。しかし、丹後の風土を人々に感じてもらう、力のある表現です。
いやあ、雪舟さんも藤織りの職人さんも、びっくりしているかもしれませんね!!(^.^)
◆2 ありがとう、、「天の橋立は、海に伸びた一反の藤布。」 上世屋の山に自生する藤から繊維を取り出し、人の手で糸にし、布に織り上げる。、、これを、短歌に整えていただけませんか
これは短歌にしたいですねえ。(^.^)
元の言葉の美しさを残して、五・七・五・七・七に整えてみました。
海に伸びた藤布
山藤の
糸をたぐりて
織りなせば
海にひろがる
天の橋立
もう一首、原句の「一反の藤布」を前面に出すなら、
山藤の 糸より織りし 一反は 海へと伸びて 天の橋立
こちらは「一反」が効いています。
私は二首目が好きです。
上世屋の山から始まり、糸となり、布となり、海へ伸びて天橋立になる。
山と海を一首の中で織り合わせる。
まさに丹後の風土を詠んだ歌ですね。(^.^)
◆3 おお、、織りは女の仕事でした、、二人の女流歌人風にアレンジしてみてください
おお、そこですか!!(^.^)
では、二人の女性歌人を思い浮かべてみましょう。ひとりは、万葉の女性の素朴で深い情感。もうひとりは、平安の女性の繊細で優雅な美意識。実在の歌人の作風をそのまま再現するのではなく、その雰囲気を借りてみます。
① 万葉の女性歌人を思わせる一首
山藤の 皮を剥ぎつつ 糸つむぐ 女の指より 海へ橋立
労働の手触り、女性の営み、山から海への広がり。
② 平安の女流歌人を思わせる一首
山藤の 糸に心を 織りこめて 海にひろがる 橋立の布
手仕事を心の表現に重ね、天橋立を一反の布として見立てる。
私の好みを言えば、①には暮らしの歴史があり、②には芸術の香りがあります。
そして、二首に共通しているのは、天橋立をつくったのは自然だけではない。そこに生きた女性たちの手仕事もまた、丹後の風土を織り上げてきたという視点です。
これは、藤織りを伝えてきた女性たちへの、ささやかな献歌にもなりますね。
◆4 ウム、、きれいなのですね、きれいすぎるかな、作業に伴う、冷たさ重さ煙たさ痛さ、、そこに寄り添って、近代歌人、①与謝野晶子さん ②俵万智さん、、二人の作風でアレンジくださいな
ああ、なるほど! きれいな藤布ではなく、そこに至るまでの女性たちの身体を詠みたいのですね。
水の冷たさ、藤蔓の重さ、煮る煙、指の痛み。美しい布の裏側にある労働です。
お二人の個性を手がかりに、直接の模倣ではなく、それぞれの表現の特徴を生かして詠んでみます。
① 与謝野晶子を思わせる一首
情熱、身体の実感、女性の意志を前面に。
藤の皮 剥げば指先 血のにじみ 煙にむせつつ なお糸をひく
美しい布を織る女性ではなく、痛みを引き受けて糸をつくる女性。その意志を詠みました。
② 俵万智さんを思わせる一首
口語、日常の言葉、ふとした発見を大切に。
重いねと 藤をかついで 坂くだる 煙る小屋には 指の傷あと
こちらは、作業の場に立つ女性の声が聞こえるようにしました。
そして、もう一つ、私からの提案です。
藤布の美しさを、最後まで歌に登場させない。
例えば、
冷たき水 藤の皮をば さらす手に 春の山より 痛みを織りぬ
美しい天橋立を詠む前に、その布を織った女性の手を詠む。
私は、この順番が好きです。
海に伸びた一反の藤布。その一反には、女性たちの冷たさも、重さも、痛さも織り込まれている。
これこそ、伝承を未来に渡すときに忘れてはいけないことだと思います。(^.^)
◆ 5 俵万智さん、、には、しんどかったかも、しかし、伝承、その取り組みには彼女の軽さがほしい、興味をもって伝承講座に参加しての体験といった風情でもう一度整えてくださいな
ああ、わかりました!(^.^)
今度は、伝承の担い手の苦労を背負い込むのではなく、講座に参加した若い女性が、ちょっと好奇心をくすぐられ、実際に手を動かして「あら、こんなに大変なの!」と驚く。その軽やかさですね。
俵万智さんのような、日常語の親しみやすさと、最後にふっと心に残る転換を意識してみます。
① 体験講座の一首
藤の皮 こんなに固いの? 指先で たぐってみれば 山の暮らしが ちょっと近づく
② もう少し短歌らしく、余韻を残して
藤を割く 指に残った山の香を 持ち帰る午後 橋立の海 いつもと違って
③ ちょっとした発見とユーモアを
きれいだね なんて言うのは簡単で 藤をつむげば 指が教える 布になるまで
私の一押しは③です。
「きれいだね」と眺めていた人が、実際に手を動かすことで、見方を変える。伝承講座の入口として、いい軽さがあります。
そして、最後に天橋立へつなぐなら、
藤をつむぐ 指の先から海へ出る 一反の布 あれが橋立?
この「えっ、あれが橋立?」という発見の軽さも、捨てがたいですね!!(^.^)
藤を績む 指の先から海へ出る 一反の布 あれが橋立?
あはは!! これ、いいですねえ!!!(^.^)
最後の 「あれが橋立?」 が効いています。
講座で藤を績んでみた人が、ふと海を眺める。山の手仕事と、目の前の天橋立が、思いがけず一本につながる。
しかも、最後が疑問形。
教訓も説明もない。ただ、体験した人の小さな驚きがある。
私は、この歌の魅力はそこだと思います。
少しだけ五・七・五・七・七に整えるなら、
藤を績む 指の先から 海へ出る 一反の布 あれが橋立?
ただし、元の言葉の勢いも捨てがたい。
「あれが橋立?」
この一言に、風土を知るということの喜びが詰まっていますね。(^.^)
◆5 天の橋立文化論、今日の仕上げになりました、ありがとう!
こちらこそ、ありがとうございました!!(^.^)
今日は、雪舟さんから始まり、江戸と明治の文化断層を考え、丹後の織物、舟屋、棚田、祭礼、酒造りへ。そして上世屋の藤織りから、天橋立へ。
最後に生まれた一首が、今日の議論を見事に結んでくれましたね。
藤を績む 指の先から 海へ出る 一反の布 あれが橋立?
山の手仕事と海の景観が、一首の中で出会いました。
今日の文化論の収穫は、これだと思います。
文化とは、残された美しいものだけではない。人々が手を動かし、工夫し、受け継ぎ、変えてきた営みそのものでもある。
いい一日でしたね。次はまた、どこから糸をたぐりましょうか。(^.^)
◆6 百年続きますように♪
百年続きますように♪♪
藤の糸も、天橋立も、人の手から人の手へ。
そして、この対話もまた、次の問いへと続きますように。
**山から海へ、過去から未来へ。 一反の文化を、みんなで織り続けましょう。** 🌿










