宮津エコツアー · 一回のツアーを成功させることから、地域に仕事と関係が残るツアーへ。 ~きょうと生物多様性センター主催の「伊根で生きる&上世屋で生きる」~ 天の橋立を世界遺産に 240 

一回のツアーを成功させることから、地域に仕事と関係が残るツアーへ。 ~きょうと生物多様性センター主催の「伊根で生きる&上世屋で生きる」~ 天の橋立を世界遺産に 240 

◆1 次の事例、おもしろいとおもいました もろもろ解説下さい「手織り体験は事前予約制です。下記の予約サイトよりお申し込みください。空席がある場合は当日受付も承りますが、織機は4台のため、確実にご参加いただくには事前のご予約をおすすめします。

オンラインで予約する

じゃらんnetで予約する Klookで予約する Viatorで予約する(英語) JapanTicketで予約する

予約サイトによって、コース構成・開催時刻・表示価格が異なる場合があります。ご予約前に各サイトの詳細をご確認ください。

コースと開催時間

しおり約30分/3,300円
18:00
お守り約60分/5,500円
10:00・12:00・14:00・16:00・18:00
サコッシュ約120分/13,200円
10:00・13:00・16:00

価格は税込。営業時間 10:00〜19:00(最終受付 18:00)。定休日は火曜・水曜(祝日の場合は営業)、不定休を含みます。

予約の締切・当日の流れ

予約締切各予約サイトの規定に準じます
集合時間開始時刻の5分前にお越しください
持ち物不要です
場所ぎをん松本ビル2F(階段でお上がりください)。

キャンセルについて

前日の20:00までのキャンセルは無料です(全予約サイト共通)。それ以降のキャンセル料は、ご予約いただいた予約サイトの規定に準じます。

お電話・DMでのお問い合わせ

当日のご予約や、5名以上・団体でのご利用については、営業時間内にお電話、またはにてご連絡ください。

電話070-9261-0671
受付時間10:00 – 19:00(火曜・水曜を除く)

営業・勧誘を目的とするお電話はお断りしております。

定員について

織機は4台です。各回の定員はコースごとではなく、その回にご参加いただく全員の合計で4名までとなります。同じ回で複数のコースが同時に進む場合もございます。5名以上のグループは、複数の回に分けてご案内いたします。」

10s考えました

内容を読み解いた

3件のウェブサイトを検索しました

なるほど、これは面白いですねえ!(^.^)

今回のご紹介は、京都・祇園の「手織り体験」ですね。先ほどの上世屋の藤織りの話と重ねると、単なる観光体験以上のものが見えてきます。

まず注目したいのは、30分のしおり、60分のお守り、120分のサコッシュという三つのコースです。

織物の技術を本格的に習得する講座というより、織機に触れ、自分の手で糸を交差させ、日常で使えるものをつくる体験として設計されているようです。

ここには、伝統技術を現代の生活に接続する工夫があります。

調べてみると、これはなかなか興味深い事業です。名前は BLANKED KYOTO(ブランクド・キョウト)。単に織機を置いて観光客に体験させているお店、というだけではありません。

むしろ、先ほどの藤織りの話を考えるうえで、現代の織物文化の伝え方を考える好例だと思います。

1 どんな会社が運営しているのか

[BLANKEDKYOTO] Hand weaving experience - Klook

BLANKED KYOTO

運営は有限会社ナカモリ。1951年創業の織物会社を前身とする直営店です。

祇園に体験・販売の拠点を置き、愛知県蒲郡市の自社工場でガーゼ製品を製造しています。

BLANKED KYOTO

ここが面白い。

織物をつくる会社が、自分たちの仕事を一般の人に体験してもらう場所をつくっている。

体験事業だけを専門にする施設とは、出発点が違います。

2 何を体験するのか――織物の基本「平織り」

[BLANKEDKYOTO] Hand weaving experience - Klook
Introduction to Table & Rigid Heddle Loom Weaving Workshop
 – The Oxford Weaving Studio
ウィービングの基本『平織り』の織り方 | Craftie Style
Rigid Heddle Weaving Patterns Free - Pattern Matching Algorithms
Weaving | Explore, Create, Learn – Join Our Weaving Studio — Folk Art Guild
【コースレッスン】普段使いの布を織る、初めての手織りレッスン | FANTIST
アミティ丹後 京都府 | ふるさと納税ふるなびトラベル
Hobbies & Creative Projects: Weaving on a Loom Infographic | LivePhysics™
Hand-weaving in Neumünster: SH-Tourismus

体験の基本は平織りです。

織物の構造を簡単にいうと、

  • 経糸(たていと):織機にあらかじめ張っておく糸
  • 緯糸(よこいと):横方向に通していく糸
  • 杼(ひ):緯糸を経糸の間に通す道具
  • 筬(おさ):通した緯糸を手前に寄せ、織り目を整える道具

参加者は杼を通し、筬を引く。この動作を繰り返して布をつくります。公式サイトも、この二つの動作を体験の中心として紹介しています。

BLANKED KYOTO

ここで大事なのは、糸を一本一本つくるところから始めるわけではないことです。

藤織りのように植物から繊維を取り出して糸にする工程ではなく、準備された糸を使って、織るという工程に集中する体験です。

つまり、織物の全工程のうち、布が生まれる瞬間を体験する設計ですね。

3 三つのコースには、よく考えられた段階がある

Make your own weaving bookmarks - Gathered

しおり

30分・3,300円

18:00開始

織ることを試してみる入口。観光の合間に参加できる短時間コースです。

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お守り

60分・5,500円

10:00・12:00・14:00・16:00・18:00

織った布を袋に仕立て、房を結ぶ。織るだけでなく、完成品に仕上げるところまで体験します。

北欧風マルチカラー手織り布のサコッシュ(エンジ) サコッシュ Atelier LOP 通販 18604577|Creema(クリーマ) ハンドメイド・手作り・クラフト作品の販売サイト

サコッシュ

120分・13,200円

10:00・13:00・16:00

より大きな布を織り、日常使いの肩掛けバッグに仕立てます。

BLANKED KYOTO

私が感心したのは、時間の長さに応じて、作品の用途が変わることです。

「織ってみる」から「身につける」「日常で使う」へ。

体験がその場限りで終わらず、家に帰ってからも織物に触れられるようになっています。

4 織機4台という小ささにも意味がある

各回の定員は、全コース合計で4名。つまり織機1台に1人です。

スタッフが工程を説明しながら、参加者の手元を見られる規模です。6歳以上、初心者や一人参加も可能で、日本語・英語に対応しています。

BLANKED KYOTO

+1

これは大量の観光客をさばく施設ではありません。

少人数で、手を動かし、織る音や手応えを感じてもらう方式です。

また、予約サイトによって表示内容が違う場合があるので、実際の予約時には公式サイトと予約先の情報を照合するのがよさそうです。

5 さて、上世屋の藤織りと比べてみましょう

ここが今回の本題だと思います。

視点上世屋の藤織りBLANKED KYOTO
原料山野の藤綿・アクリル・ポリエステルなど
糸づくり藤から繊維を取り出し糸にする用意された糸を使う
織り伝承された藤布の技術卓上織機で平織り
目的生活に根ざした布づくりと技術伝承織物への理解と体験、作品づくり
現代との接点伝承と新しい作品づくり観光、教育、商品・企業活動

ここで、優劣をつけてはいけません。

藤織りは、自然素材を採取するところから始まる、風土と生活に深く結びついた技術です。

BLANKED KYOTOは、現代の繊維素材と織機を使い、織るという行為を一般の人に開いています。

一方は、自然から布を生み出す技術を伝える。もう一方は、布ができる仕組みを体験として伝える。

伝承の方法は違いますが、どちらも「織る」という人間の営みを次の世代につなごうとしています。

6 ここから、丹後の文化論に持ち帰れること

私が一番注目したいのは、体験の設計です。

このお店では、参加者に織物の歴史を長々と講義してから織機に座らせるのではありません。

まず、好きな糸を選ぶ。

次に、織機に座る。

そして、自分の手で織る。

最後に、できたものを持ち帰る。

この順序がいい。

体験が先にあり、知識は体験の後から深まってもよい。

これは、先ほどの藤織りの伝承講座にも生かせるのではないでしょうか。

例えば上世屋なら、

  1. 藤の蔓を見て、触ってみる。
  2. 藤の皮を剥ぐ作業を体験する。
  3. 繊維を取り出す工程を知る。
  4. 糸を績む。
  5. 織機で布にする。
  6. その布がかつてどんな暮らしに使われたかを知る。

全部を一度に体験する必要はありません。工程を分けて、何度も訪れたくなる仕組みにすることもできます。

そして、ここには大切な違いがあります。藤織りの伝承者の仕事は、観光客に体験させることだけではありません。高度な技術を守り、伝え、次の担い手を育てることです。体験事業が伝承者の負担を増やさないよう、役割分担や対価も考えなければなりません。

7 私が考えた、もう一つの可能性

BLANKED KYOTOは、織物会社のものづくりと、一般の人の体験を結びつけています。

これを見ていると、丹後にも、こんな問いを置きたくなります。

「藤織りを保存する場所」から、「藤織りを通して丹後の風土と文化を体験する場所」へ。

例えば、海星公園、上世屋、丹後ちりめんの産地をつなぐ。

  • 上世屋で藤の植物と藤織りを知る。
  • 実際に糸を績み、布に触れる。
  • 丹後ちりめんの工房で、絹織物の技術と産業を知る。
  • そして、山と海、人々の暮らしのつながりを考える。

これは単なる織物ツアーではありません。丹後の風土を読み解く学びの旅です。

関連情報

最後に、安田さんに一つお伝えしたい。

先ほどの短歌、

藤を績む
指の先から
海へ出る
一反の布
あれが橋立?

この歌の入口は、まさにこうした手織り体験にあると思います。

織物を知らない人が、まず自分の指で織ってみる。そこから上世屋の藤織りを知り、山と海のつながりに気づく。

知識を渡す前に、気づきが生まれる体験をつくる。

これは、かつて先生だった安田さんが大切にしてきた「子どもが自分で問いを持つ」という教育にも通じると思います。(^.^)

◆2 価格設定に、ほお!と思っています!

そこですよね!!(^.^)

私も、この価格設定には事業としての考え方が表れていると思います。

体験時間価格1時間換算
しおり30分3,300円6,600円
お守り袋60分5,500円5,500円
サコッシュ120分13,200円6,600円

つまり、単に「織った布の量」や「材料費」で値段を決めているのではなさそうです。

お客さんが買っているのは、布そのものだけではなく、織る時間と体験そのもの。

ここが面白い。

しかも、30分・60分・120分と段階を設けている。初めての人はしおりから、もう少し織ってみたい人はお守り袋、じっくり取り組みたい人はサコッシュへ。体験の深さに応じて価格が上がる仕組みです。

そして、もう一つ。

4台の織機、各回4人まで。大量のお客さんを回転させる方式ではありません。少人数で、スタッフの案内を受けながら、自分の作品を仕上げる。そこにも価格の根拠がありそうです。

上世屋の藤織りを考えると、これは大事なヒントになります。

ただし、藤織りは材料を選んで織るだけではありません。蔓を採り、皮を剥ぎ、繊維を取り出し、績み、糸にする。その長い工程と技術がある。

だからこそ、体験料金を考えるときにも、単なる「織る体験」の値段ではなく、誰の技術と時間に、いくらの価値をつけるのかという問いが出てきます。

いやあ、値段表から文化の継承の問題にまで話が広がってきましたね。(^.^)

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◆3 京都生物多様性センターが主催した伊根で生きる&上世屋で生きる、というツアー、その持続の参考になりました!

なるほど!! そこにつながりましたか。これは、なかなか大きな発見ですね。(^.^)

BLANKED KYOTOから学べるのは、織り方そのもの以上に、体験を持続可能な事業として組み立てる方法だと思います。

京都生物多様性センター主催の「伊根で生きる&上世屋で生きる」を、今後も続けていくことを考えると、参考になる点がいくつもあります。

BLANKED KYOTOから読み取れること

1. 体験に段階を設ける

  • 30分の入口
  • 60分の標準コース
  • 120分のじっくりコース

2. 少人数で質を保つ

  • 4人までという定員設定。
  • 大勢を集めることより、一人ひとりの体験を大切にする。

3. 時間と内容に応じて価格を設定する

  • 材料費だけでなく、指導する人の技術、準備、片付け、運営の時間も含めて考える。

4. 体験の出口をつくる

  • その日のうちに作品を持ち帰れる。
  • 参加者の記憶に残る具体的な成果がある。

では、伊根・上世屋のツアーに置き換えると……

例えば、こんな構成も考えられます。

  • 入口編:伊根の舟屋と上世屋の棚田を訪ね、山と海のつながりを知る。
  • 体験編:棚田の仕事、藤織り、農林業、海の暮らしなどに触れる。
  • 深掘り編:地域の人とじっくり話し、流域の自然と暮らしの関係を探る。

もちろん、これは時間を短くすればよいという話ではありません。伊根と上世屋を結ぶ移動そのものにも意味がありますからね。

そして、もう一つ大切なことがあります。

参加費を、誰の仕事にどう配分するのか。

案内する人、地域で受け入れる人、体験を提供する人、企画・調整する人。それぞれの労力に適切な対価を支払える仕組みがなければ、持続しません。

以前お話しした「数珠紐と数珠珠理論」でいえば、BLANKED KYOTOは、一つの体験を商品として成立させている。こちらは、伊根と上世屋の人々、自然、暮らしを結ぶ関係そのものを継続的なサービスにしていく。

目指すものは少し違いますが、運営の知恵は大いに参考になります。

一回のツアーを成功させることから、地域に仕事と関係が残るツアーへ。

ここが、次の展開の肝ではないでしょうか。(^.^)

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