宮津エコツアー · 4月 2015

4月 2015

アースデー、、、、

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文字どおり、「地球環境について考える日」。この環境を見直す必要とそのための日を特設しようという提案は、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の環境関連の会議によるもの。1968年のこと。
以後、豊かにはなったというもののその豊かさを支えたはずの原発の事故によって、ふる里を追われ国土さえ失いかねない事態進行中(´・ω・`)
高齢化と地域力の崩壊と里山の荒廃も進行中(-Φ-)

アースデーイン丹後

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そんななかでも、希望をもとう、あきらめていないというメッセージを共有しようという丹後の夢追い人たちのお祭りと理解したらいいんでしょうか!
実行委員会では、
「地球が生み出したたくさんの自然の恵み、食材、エネルギー・・・丹後の食や地域、環境の分野で活動されている方たちが各エリアで、丹後の自然から少しずつ恵みをいただいて、丹後の自然を”まるっぽ”楽しむお手伝いをしてくれます(^O^)
自然豊かな丹後で育まれた恵みをたくさん!だけど、少しずついただいて自然で遊び、自然に、学びましょう♪」と呼びかけ。

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もちろん、宮津世屋エコツーリズムガイドの会も、連帯して参画させていただいています。
新緑の里山展望フットパスて゛!

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(↑ 松尾 一本さくら  撮影日時 2015/04/15 16:51:24)
634mと637m。似たような数字ですが、634mは東京スカイツリーの高さ、637mは世屋高原岳山の標高。科学と工学はそこまでやるかとは思いますが見えるものは自然を封じ込めた鉄と油とコンクリートの世界。岳山から見えるのは山里海人の慎ましく美しい関係。高さはおなじでも、かたや人工の世界、かたや命の世界。その「岳山」の山頂へと案内させていただきます。

ブナの芽吹きは、「山笑う」季節の先駆け。

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このあたりで高度400m。

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近畿では800m付近からとされるブナ域て゛すが、せやの山ではす゛いぶんと低いところからブナが生育している、学術的にも貴重といわれますが、その秘密は霧にあるとおもいます。

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海と山がつながっている地形なので、毎日ふきあげる海風か゛霧になる高さ、からブナはあります。水滴は温度をさげますし、そこに風がふけばさらにさがります。そのことが、ぶなにいい条件になっているのではないかと、、、。

さて、このブナの峰走りをみながら、

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里では田起こしをはじめます。

 

昨年4月16日の「一本桜」。

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桜前線の山登り、今年もだいたい同じようです。

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さて、このロケーションのスケールの大きさが口から口へと伝わって、

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日本風景写真協会幹部の方も、ここはすばらしい、

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霧のかかるときなどの幻想さは格別!

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とおっしゃるほどで、

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今年は新たに看板が立てられました。

京丹後市五十河明田森本の田圃に、今日もコウノトリ!

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飛来は日常的なことになりました。

さて、こうなるまでの経過をみてみると、

「江戸時代コウノトリは日本の至るところで見られる鳥だった
明治時代近代化が進み、乱獲の対象となる
コウノトリは稲を荒らす「有害鳥」とみなされていた
中期豊岡盆地のみに棲息
戦時中木材の大量伐採によって営巣環境を失う
戦後農薬の使用開始と河川改修によってエサとなる生物の減少
1971年日本の野生コウノトリはついに消滅
1985年ロシアから6個の個体を導入
1989年人工繁殖に成功。以後毎年ヒナが誕生するようになった
1999年「兵庫県立コウノトリの郷公園」開園
2000年「豊岡市立コウノトリ文化館」開館
2005年9月24日、試験放鳥。ついに野生復帰を果たす
2006年豊岡市役所に「コウノトリ共生部」設置
現在豊岡市を中心に、篠山市や長崎県へも飛来する
『コウノトリ100年の歴史』より※

こういうことなんだそうです。
戦争、農薬、河川改修、、、大きな反省と教訓です。

生き物を大事にするということは、とりもなおさず人間を大切にするということなんですね。情けは人のためならず、己がためなり!

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さて、そうはいうものの、コウノトリはお金になるかということ、それも問題。

そこは但馬人、コウノトリブランドて゛の商品開発。

・安心安全なコウノトリブランドの米粉と新鮮な卵を使用した米粉バウムクーヘンなどコウノトリスウィーツ ・米粉ソフト ・純米酒「コウノトリの贈り物」・コウノトリ育むお米 ・コーちゃんグッズ(ストラップ・シャープペン・耳かきなど)・コウノトリマッチ ・コウノトリのひな・ぬいぐるみ ・ポストカード ・鳥あわせ(鳥旁(つくり)の漢字カルタ)など、コウノトリの恩返しってすごいもんです。

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フム!環境は売れる!
では、世屋なら?

かれらのだいじな餌のモリアオガエル商品、これならすぐ作ることができますよ(^.^)

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おもしろそうなのはカルタ。カエルはなぜか蛙、虫編。なので、虫合わせカルタ、
虫 虱 虹 虻 蚤 蚊 蚕 蚓 蚪 蚌 蚩 蚣 蚋 蛋 蛍 蛇 蛎 蛄 蚰 蛉 蚯 蚶 蚫 蛆 蛤 蛮 蛭 蛙 蛛 蛞蛬 蛩 蛯 蛔 蛟 蜂 蛾 蛸 蜒 蜉 蜀 蛻 蜊 蜍 蜈 蛹 蜑 蜆 蜃 蝋 蜘 蜜 蜴 蜿 蜚 蜥 蜻 蜩 蜷 蝕蝿 蝉 蝶 蝦 蝨 蝠 蝮 蝌 蝴 蝙 蝓 蝗 蝟 蝎 蝣 蝸 蟒 融 蟇 蟆 螂 螟 螢 螺 蟋 螽 螳 蟀 螯 螻螫 蟄 蠎 蟠 蟯 蟲 蠅 蟹 蠏 蟻 蠍 蟾 蟶 蟷 蠖 蠣 蠕 蠑 蠢 蠡 蠧 蠱 蠹 蠻、、、、
勉強グッズで、飛ぶように売れるのが目に浮かびますけれど、、、。
「蟲」、これなんて読むかごぞんじですか、、、「むし」なんですよ。

また、棚田天日干し米なら、「モリアオガエルお日様米」、

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サンショウモの生育する棚田でとれたモチ米は、「せやサンショウモ米」

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時代は、なにを食べるかから、どれをたべるかの時代。柳の下に蛙か゛いるかも(^.^)、
※豊岡におけるコウノトリブランドを用いた商品開発に関する研究 – 豊岡市

須津桜

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傘桜

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双輪荘桜 ①

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双輪荘桜 ②

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筒川桜

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支援学校桜

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さて、「さくら」!

♪さくら さくら 弥生の空は 見わたすかぎり

霞か雲か 匂ひぞ出づる  いざや いざや 見に行かん♪

この歌、作者不祥、江戸時代末期の作ということですが、これだけの名歌なのに、作者は私だとだれも名乗り出ない、なんとも日本はおおらかな國です。

ところで、この歌の意味、とくに「匂ひぞ出づる 」の部分の意味、、、

咲いたサクラが薫り高く匂うので、、、と解釈する人が多いのです。

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(↑ 橋立ユース桜)

けれども、桜の匂いに酔った人の話、聞いたことありますか?

匂い梅、色、桜というではありませんか。

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この歌の英語訳というのをみてみましょう。中野一郎さんという方のものです。
Sakura Sakura
Shining bright in sunny March,
Spreading over hill and dale
Blooming graceful and peaceful
Like an angel’s silken veil,
Sakura Sakura
How I love to see them!  ※

匂いぞいずるにあたるの部分のBlooming gracefulは花盛りで美しいという意味。
匂うという意味のsmell が使われていない。なぜ、中野さんは、使わなかったのでしょう。

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(↑ 板並神社桜)

これは、古語の先生のお出まし願うのがいいでしょう。
「「にほふ」は赤い色が表面にあらわれ出て目立つというのが原義であり、転じて、色が照りはえて美しく見えること。たとえば、朝日ににほふ山桜、というように。いい匂いがすることを「かおる」(薫る・香る)というが、古語の「かをる」も同様に視覚的な「つややかな美しさ」にも用いた。」
※ 匂いとは何か : ことばの広場langsquare.exblog.jp/19963638/ –

 

 

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(↑丹後大宮駅桜)

だから、Blooming graceful and peaceful Like an angel’s silken veil,と訳した中野さん。正確に理解し英語にされているわけです。

金剛心院桜

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松尾一本桜

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井室振宗寺桜

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水戸谷峠桜

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峠に桜。学舎に桜 お寺に桜 ふるさとに桜

行く 戻る 出る 帰る 在る 上る 下る 生きる 死ぬ

強いストレスが生じるところに桜はよく似合う

肩の力を抜いてやりなさい、お疲れ様、、、あなたはあなたのままで、、、

せや高原休憩所桜

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長江桜

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101 FAVORITE SONGS TAUGHT IN J 単行本  – 1983/1  中野 一郎 (著)

舟屋町を歩く

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漁師町で精進料理もまた一興

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波静かな湾をすべるように進む舟

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食べる、見る聞く、桜咲く伊根舟屋旅にいれてもらいました。

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「先達はあらまほしきことなり」、

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ガイドさんの話題も豊富 湾の形成の過程 舟屋の変遷 釣りポイントの紹介 養殖の話鯨やブリの話 海と経済 町の古代史から現代史

聞き入ってしまうほど。

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そして、ほらあそこを!

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倉をつくった職人さんのの鏝絵です。一棟ずつちか゛います。

海蔵寺は曹洞の寺、

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永平寺仕込みの腕をふるっていただいて、そのうえおっさん自ら五観のげを唱えて仕上げをしていただいて、11時集合1時半ころ解散

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花に、人に、町に、食に、心がほぐされて春のホルモンの注入を受けたように力が湧いてくるのが感じられる約2時間半、そんな満足感がお土産ですから、これで2000円はおやすーい。

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さて、「食べる、見る聞く!橋立籠神社と伊イ(根)・世セ(屋)ライン」の可能性をさぐりたい!が参加の目的(^.^)
結論は、抜群にOK!

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伊根で2時間、世屋で2時間 橋立で2時間 このプランがくっきりと現実味をおびて見えてきましたよ。

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ちなみに、この伊根の町旅、シリーズで年間六回、お問い合わせは伊根町観光協会さんへ。

十数年振りの欄干補修と塗装が完了。新たな姿で「海の京都」をアピール。

 

文珠側から天橋立への入口である小天橋(廻旋橋)

P1030209 ◎新装小天橋

その全景

P1030210 新装小天橋

府中側から見た小天橋

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宮津側から見た小天橋

DSCN9475 ◎廻旋橋

文珠側から見た大天橋

P1030190 大天橋P1030191 左同DSCN9487 ◎大天橋

 

あの山の白いのはなに?と尋ねると、「コブシ」。芽吹き前のコナラなどの山でまず咲く白い花はほぼタムシバなんですが、丹後では、一円でほぼコブシと呼ばれていたと思います。

「丹波、タンゴの中、低山には沢山自生しており、全山真っ白(オーバーかな)と言うこともある地元の人はコブシ山といっています」
と我太郎さん。※
実がおなじ拳の形をしているからなのでしょうか。
「たむしばですよー」、あるいは「においこぶしですよー」とあちこちで訂正してくださっていますが、一方ではその勢いあまってなのか、「関西の山にコブシは自生していない」ということも流布しているようです。けれども、それも間違い、

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少数ながらコブシは丹後にもありまーす、、、

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萼の下に小さな緑の葉!これが目に入らぬか(^.^)というふうに咲き誇っています。※※

※コブシ、タムシバ、ハクモクレン|我太郎の花の話し -ameblo.jp/kazu3tev/entry-10881649767.html

※※安全上から場所は特定できません。道の側、川の側、大宮町です。

いよいよ春ウオークのシーズンです。

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京都府基準木「やまふじ」看板もたてました。

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「なにしてんですか?」

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(どっちが雄か雌か、くらべてるんです、、、)
フキノトウは雄花株と雌花株が別なのだけれども、雪解けすぐには雄株ばかりが先行して顔を出すために、あとで出てくる雌花株も同じだと思う人が多いのが現実なのです!
「まあやあ、ええとしのおじさんがんくびそろえて、、、」
幸せな光景です。(^.^)
ちなみに、画面右が雄。冬ごもりの穴からでてきた熊が食べるのはフキの雄花の方。苦味か゛強く冬あいだたまっていたお腹のものを出すのにちょうどいいのだそうです。つまり、下剤。また、「くま」というのは、韓国語で「穴」を意味するという説があります。

「桜咲く さくらの山の桜花 ちる桜あれば 咲く桜あり」

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文政五(一八二二)年冬、三万人とも五万人ともいわれる丹後の農民たちの先頭に立ち、暮らしを守った丹後の義民、吉田新兵衛。

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その思いを託された桜、しんべえさんのふる里常吉の峠で、今年も美しく多くの花を咲かせました。

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桜地蔵様、、

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歴史は語り継がなければ風化していきます。

オキナワや

ヒロシマや

プレリュートウや

ヤマトや

・・・・・のように、、、

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桜咲く 言い継ぎかたり告げ あの日あのときのこと というごとく    世屋野蕪村

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