宮津エコツアー · 10月 2013

10月 2013

鳥や獣などに食われることで種子の散布をおこなうという繁殖戦略のもとで進化したのが果実です。 秋、林では、様々な実を見ることができます。 これはなんの実!とガイドすればいいわけですが、もう一歩踏み込みましょう(^.^)

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果実には、三つのタイプがあります。

まず、皮(果皮)が乾燥した状態になるもの、これを乾果(かんか)といいます。

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ドングリはこの仲間。皮が特に堅いので「堅果 」といいます。

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コマユミも乾果。成熟した果実が縦に割れるので、朔果と呼びます。、

一方、果皮が柔らかく汁気の多いもの、これを液果(えきか)と言います。

アズキナシ

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アオハダ

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里のカキも液果です。

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ちなみにカキは、一属一種、東南アジア特産の果実です。

イチゴやナシ、イチジクなどは、二つのタイプに属さない特異な物で、偽果に分類されています。

 

 

10月も末なのにアオスジアゲハ!

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府中のフジバカマ花園で白花の方の蜜を吸っていました。

南方起源のチョウ。幼虫の食草もクスノキ、タブノキ、シロダモといったクスノキ科の常緑広葉樹。

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アサギマダラがいっしょに行くかとさそっているよう。

けれどもここで蛹になって冬を越します。

 

葉が落ちる季節なのでfall、収穫の季節なのでautumn ※ラテン語 どちらも「秋」と訳します。

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ちなみに、日本語のあき、秋は?

草木の葉や実が赤や黄色に色づきアカ(紅)クなる季節、

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空気が清明に澄む季節、

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冬への備えを飽き満ちるほどたくさん取り入れる季節

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それぞれの説明に説得力を感じます。
個人的には「秋」という漢字は『禾偏(のぎへん)』に『火』、IMG_2791

「あ」は母音中の母音、人の行動は、あっ!で始まって、ああ!あーあ!で結ぶ、そういう意味では感動詞中の感動詞、そこから穀物ガラを燃やす温かい赤い火に手を差し出して暖をとる様子が浮かんで来ます。

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フジバカマで吸蜜するアカタテハは、この個体で冬を越します。

あかき火、あたたかき火、一年の労働を癒やし、来る春を見通す緊張感、そのあたりに「あき」の語源を感じます。

まぼろしの山菜とも言われるムカゴ。

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アミラーゼやジアスターゼなどの消化酵素がふくまれて 血糖値を下げる作用働きがあるため、糖尿病や高脂血症予防にも良い食材だそうです。さて、ムカゴ料理の例。

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材料 豚 これにしがきさんガーリック&バジルソテー 30%引ので充分(^.^)タマネギ、ムカゴ 大江山ネギ。

肉を炒めます。出る油でタマネギを炒めます、その上に青ネギを載せる、、、これでも居酒屋の一品。けれども、里山居酒屋はもう一ひねり、タマネギと山芋のムカゴを炒めます。こしょうの味とムカゴのこりこり感のコラボで里山の絶品に変わりますよ。

もう一品、カボチャとのコラボ。三宅醤油と砂糖で甘辛く炊きます。カボチャのとろみとムカゴのくりこりが良くあいます。

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さて、このムカゴ、ネット通販もありますが、ムカゴ一合米一升!世屋・高山ガイド部会に連絡ください。

 

 

紅あり黄あり、黄緑あり、葉一枚一枚が異なって全体としてまとまる明るい色はさすがにリュウキュウハゼ、沖縄カラー。

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ちなみに原産地は東南アジア。

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唐から来たのでトウハゼ、沖縄から来たのでリュウキュウハゼ、まずサツマに入って広まったのでサツマハゼなどと呼ばれます。

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(↑ 大宮町森本隧道)

蝋を採取し藩政立て直しに一役買いました。

冷えますよ、今晩は!と言った風情の晩秋の夕焼け。

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(↑27日弥栄町)
「ひとり寝の 紅葉に冷えし 夜もあらん」     正岡子規

となると、楽しみは次の日の紅葉。

三郎さんのサクラ、

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バッサカのカツラ、

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里のケヤキ、

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滝の上の大ブナも色づき始めました。

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植栽2年目の秋を迎える高原休憩所のモミジも。

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モミジは木ばかりではありませんよ、と呼び止める声。

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10月28日10時頃、天候、快晴、場所は宮津市天橋立付近。

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Aさんのフジバカマ花園でたくさんのアサギマダラが吸蜜していましたぁ(^.^)

その中に、マーキングが認められる個体。

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「小池」と読めます。   確認できるのはお名前だけ、どこで、いつ等の情報は隠れているようなのでそれ以上はわかりません。

方角から考えて、福井方面から南下中なのでしょうか、

アサギマダラ 小池で検索してみましたら、下呂市の「小池]さん、がヒットしました。

アサギマダラは風を利用して渡りをします。台風で、南風が吹いたり北風が吹いたりしたので、日本海側に出たのでしょうか

アサギマダラ・マーカーの広場 – フォーラム で小池さんもヒットしました。

それはともかく「小池」くん、天橋立は通過されましたよ。

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それにしても、栽培面積が広いので、来春も立ち寄ってくれることが期待できます。

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天橋立・府中のフジバカマ園、渡りの経路を調べるマーキングポイントになりそうです。

教室の窓越しに立っておられた像に向かって、先生、皆さんおはようございます、きんじろうせんせいおはようございます、、!と挨拶してから1日が始まり、先生、皆さんさようなら、きんじろうせんせい さようなら!と挨拶して家路についた小学校一、二年頃にみていた金さんはこんな姿だったのかもしれません。

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「昔の木の実が今の大木になり、今の木の実が後世の大木になることを、良く理解して、大きいことを羨ましがらず、小さいことでも辱かしがらずに、速効性だけを求めず、日夜怠らずに少しずつでも、継続して行動することが肝心である」 (二宮尊徳のことば)と語っておられたかたである等とは知るよしもない頃のことです。

それにしても、石も良し、細部の工作も良し、よくできた石像です。

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ところでね身につけておられるタッツケは、藤織りなんでしょうね、背板の負い紐には、シナ縄が編み込んであるはずです(^.^)

 

栽培キクが満開です。

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カオルさんのキクも秋晴れの空に映えています。

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多くの種類が作られているこれらイエギクの原種とされるのがこれ、リュウノウギク。

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葉を揉むといい香りがします。
ちなみに龍脳とは芳香料。樹木から採取する天然物はわずかなので、現在は樟脳から合成して採取する方法が開発されているとのこと。

全草乾燥させ、入浴剤として使えば冷え症・腰痛にキクそうです。

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(↑ 木子の林の縁)

また、ヨメナやノコンギクよりも開花期が遅く、属を異にします。

世屋の里は南東を向いています。

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群雲の隙間から差すのは朝日です。

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「今日はうらにしだなあ!“下方向や楽な方に比較をしてものを言う者は怠け者である。まだこんな時間か、まだ仕事や勉強ができると、上方向や困難な方に比較をしてものを言う者は勉強家、働き者である。一言を聞いても人の勤勉・怠惰は分かるものだ。”」と呟いて、金さんは山に向かいました。

 

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