へーえ、これがぁ!!
そう幻のフウラン!!
夏の夕方、ふうらんは独特の香りを放ち、虫を招きます。
この香りについて 「暗くなると次第に香りを強めてきて、甘さが次第に濃厚になりバニラとハニーサクルが加わった香りに変わってくる。主要香気成分はジャスミン系の成分とバニラの成分で、リナロール、ベンジルアルコール、チグリン酸のエステル類、ジャスミンラクトン、ワニリン、γ‐デカラクトンである(Kaiser, R.,1993)。夜のフウランを目を閉じて嗅ぐと、かなりトロピカルなイメージがある。フランス人パフューマーの表現を借りるとバタークッキーの香りという。少し違うかなと思うがそのつもりで嗅ぐと、そのようにも感じられる」と国際香りと文化の会会長の中村祥二さん。
この本来は、蛾を誘引するはずの香りが、人間も引き寄せて、「京都府カテゴリー絶滅寸前種 ・環境省カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU)・ 近畿レッドデータブックカテゴリー絶滅危惧種A 」。
ちなみに、旧久美浜小蒲井分校跡を海浜レジャーの基地に改装した施設が、海岸の椎の古木にふうらんが多く自生していた事にちなんで「風蘭の館」・蕎麦の香りでお客を呼んでいます!
さて、香りといえば、ナデシコもじつはよく香るのです。
しかも、ふうらんとナデシコ、どちらの香りもよく似ているのです。
訪れるのがスズメ蛾ということがあるのでしょうか。