宮津エコツアー · 10月 2017

10月 2017

色づき一番!

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「ばっさか」の桂です

ここの標高は300m。ここまで常緑だった広葉樹は、この坂から落葉する木々に変わります。

ここから気候が変わることを教えている桂はせやの里のシンボルツリーなのです。

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すっきりと立ち上がる姿がりりしい桂は地名にも。

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さて、桂川、京都にもそんな川がありますが、桂は生育しているでしょうか、せやの里を貫流する桂川は川縁には桂が生育しているので名実共に桂川です。

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まあそれはそうとして、「ばっさか」は馬場坂、歴史的な地名ではあるので大事にはしなければなりませんが、「桂坂」とも呼ぶと付け加えてもいいかもしれません。京都には「桂坂」という地名もありますが、ここの「桂坂の地区計画と地区整備計画」を拝見しても、欅だのツバキだのはでてきますが、桂はみあたりません、ので、やはり名実の備わった桂坂はここ!ということになります。

 

 

樹液を吸うスズメバチ!

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この森カフェをつくってやったのは、この人。

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角研ぎにはこれにかぎる!というかのようにえらばれたのは樹液の甘いうりはだかえで。

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野の生き物の間には、人が思いもしないつながりがあります。

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シカ君の駆除なんてとんでもない、おれが許さんとスズメバチがいっているかのようでした。

 

 

 

暴れ水。

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こんな水に襲われたら、、想像したくありません、、、。

けれども、がっちりと濁流を治めて流す堤防。

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23日の竹野川、森本付近です。

さて、この治水事業について森本の広野さんが、こんな文章を書いておられます。

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今回のような豪雨でも耐えられる堤防工事ができたのは伊勢湾台風でおおきな被害をうけたこと、人は喜んだ事業なんだけれど生き物たちには大変迷惑をかけてしまったこと、その自然が回復しているのを喜んでいる、という自然をみまもる暖かい目がすてきな文章です。

ところで、伊勢湾台風「突然襲ってきた」と広野さん。死者行方不明5000人と被害も桁外れ。

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(↑ 23日ひるおび MBs)

今度の21号台風は規模もコースもその伊勢湾台風に似ていたというのです。

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超大型というだけあっておおきな土砂災害が身近にも起きています。

せや観音堂は悲惨なことになってしまいました。

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それでも、科学技術の進歩と正確な予報と精緻な報道によって、いきなり襲われるということはなくなったのはありがたいことです。

そんななか、怖いのは、「油断」。

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川端に置いていた俳句野良道お賽銭入れのカエルも、テーブルごと川に吹き落とされて800円入れたまま行方不明。、、、(海岸で緑のカエルがうちあがっているのを見かけたら連絡ください!)

22号の発生と襲来が予告されています。心して備えたいものです。

 

 

 

ことしもありがとう、来年もたのむでぇと秋起こし。

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こちらは。イノシシ起こし!

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食べろ食べろ栄養をつけないと冬が越せないぞ!

いののししというのは、人の暮らしの側にいる「野良獣」です。うっかり草刈りもできません、餌場を作ってやっているようなものです。

来年もいい花咲かせてね、というメッセージなのかなぁと思うようにしようとは思います。雑草を根ごと起こして、土に酸素を送って健康にしてくれているのですから。が、それにしてもこの荒らしようは異常です。今年は大雪かも知れませんよ。冬の厳しさを予見する本能が食べさせていると思わざるをえません。

あんたもはよ山をおりなれ!

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うごけんようになるで。

 

「ヘビ」にみえんきゃあ!

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うむ、そういわれれば、、!

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ヘビは、な、水枯れや洪水や山崩れがおきんようにまもってくれとんなる田圃の神さんでな、

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(なんか言ったか?)

モグラや鼠を食べてくれるし、おかげさんで今年も無事にええ米を納めることができました、来年も守っておくんなれよ

そういう習慣なんだ。

「なるほどう!し゜ゃあこの形は?」

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ヘビはとぐろを巻こうぎゃぁ。

「なぁあるほどう、、、」

田に撒く籾殻、その形に意味があったのですぅ。

そういえば、「かみ」の「か」はヘビの古語、「み」は体を表す接尾語、つまり「神」はヘビ語源だと説く学者も。

そういうことなら、「かみせや」は「ヘビせや」と考える事ができます。

ヘビ君、ほんまのところはどうだ?

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「ま、それもええかも!」

徳利蜂・とっくりばちなのになぜか「スズバチ」

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作る巣の形が徳利よりむしろ土鈴に似ているというところかららしい。

福光村昆虫記さんのぶろぐの紹介によるとこんな形。

(↑ 福光村昆虫記(ハチ)から)

一方、こちらがいわゆる徳利蜂の巣。

たしかに、違います。また、徳利の中も図解して下さっています。

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仮死状態、死んでいたら腐って餌になりません、死んでいない、つまり生きてはいるけれども動けない状態にして幼虫の餌にする虫を入れておく知恵、

ファーブルさんが麻酔薬を特定の虫特定の場所に刺しているということを観察によって解き明かしてくれたことです。

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ところで、昆虫記で例に挙げられていたのはゾウムシの成虫でしたが、イモムシのような幼虫でも同じような処理をこのとっくり蜂たちも行うのでしょうか。

 

 

鮮やかな橙黄色のキノコ

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見張り所跡の枯れ木に生えていました。

岐阜大学教育学部理科教育講座理科教材データベースで検索したのですが、ツノマタタケ
分類:キクラゲ目>アカキクラゲ科>ツノマタタケ属

学名:Guepinia spathularia
漢字では角股茸と標記するんだそうです。
特徴は、ゴムやゼリーのようなぷよぷよ感。
キクラゲ目、はシロキクラゲ目、アカキクラゲ綱、ロウタケ目等とともに膠質菌 (Jelly fungi)の仲間としてまとめられているんだそうです。膠質の膠は「にかわ」。気になるのは可食か不可食か!キクラゲなら食べられるぞ、いやいや何とも毒々しい!と情報は錯綜しています。「乾燥すると膠質菌は固くしわしわになり、水に 入れると元の形に戻る。 多くの膠質菌は生で食べることができ、毒のある膠質菌は 珍しい。」※膠質菌 – Wikipediaという方もいらっしゃいます。自己責任というところでしょうか。

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さて、森作りプロジェクト必須の「モニタリングスポット」設定を、森作り推進室の畑中氏の指導でおこないました。

5m四方の中に、今後伸ばしていく樹としてうわみずざくら五本、栗五本、みずなら三本を確認しました。これらの今後の変化を観察していきます。

戦争遺跡見張り所の跡の森にもまもなく冬。やれやれです。

 

 

連れもっていこら!

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北からの旅人が渡ってくれば、丹後路には秋の祭り太鼓。

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その笛太鼓を合図にするかのように、咲くツワブキ。

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いよいよ丹後の空はうらにし模様、

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秋は年の瀬へ向かってつるべおとしです。

 

棚田跡の岡を登ってくるのは秋桜の妖精たち!

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私たちの町学習で、山の里かみせやを訪れてくださった宮小の三年生の子どもさんたちです。

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私たちの今の町の姿や暮らしはどう変化してきたのか、を考えてもらうことが目的です。

ガイドの会は里歩きを担当しました。

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この大きなバナナの葉みたいなのはなにですか?畑にさいている白い花はなんですか?

これ、くらんぼんはわらったよ、のやまなしだよ、「公文でいまならってるー!」

けしきがきれいー!

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ウオークに先だっては、楽しく学習してもらえるようにとサポーターのかたが、草刈りをしてくれました。

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小雨の中でしたけれど、かわいいお客さんたちのガイド、楽しかったです。

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私たちの今の暮らしは、何を守り、どう変化していかなければいけないのかにつながっていけばいいなぁと思います。

 

今成相から元成相まで、

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自然、海の展望、丹後の歴史、里山文化がてんこ盛り!

丹後縦貫林道が、「海の京都展望ライン」としてリニューアル全線再開通を記念しての企画です。

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どうぞご利用ください!

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