スノーシューウオークに参加していただいた皆さんから便りをいただきました。
まず、宮津高校便り。
宮津高校では「来年度から本校では総合的な学習の時間を拡充させ、来年度入学生の2年次(再来年度)には学年全員が探究活動を行うこととなります。その先駆けとして活動してきた同好会は今後も引き続き地域における学びの発掘を行うとともに、再来年度からは教育課程で満足しきれなかった旺盛な好奇心の持ち主たちのさらなる学びをサポートする役割を担っていくことにな」るということです。
是非とも様々な学びの場として活用して頂ければときたいしているところです。
また、高校生たちが登るはずだった山頂を目指した岩滝少年少女チャレンジ隊の子どもたちとお父さんからも。
□ 二年前に、上世屋から京丹後市の小町公園までの秋山ウオーキングにさんかさせていただき、秋の景色や普段見かけないような植物、ブナ林を眺めながら歩かせて頂きましたが、スノーシューで雪山を登るのは始めてで、また違った景色だったのですごく感動しました。
山頂を目指すまでの間、ウサギの足跡があったり、冬から春へ準備する木々の森の澄み切った空気を吸いながら、しんどいのもわすれて子どもたちやガイドの方々、そして、京都から来られた若い女性たちと一緒に楽しく登りました。四季折々何気なしに日々暮らしていますが、自然っていろんな表情をするので、おもしろい発見だったなあと感じました。いろいろ世屋のエコツアーに参加していますが、毎回いろんな発見をしたり、感じたりできるすばらしい企画なので、いつも勉強させていただいています。今後も子どもたちをつれて参加させていただきます、ありがとうございました。
岩滝町 大槻様
□日曜日の山登りはお世話になりました。わたしは山には雪がないと思っていましたが、雪がいっぱいあり、子の山の中をどう登るのか不思議でしたが、まさか板をつけて登るのはびっくりしました。山を登るのはとても大変でしたが、頂上に着いたときの景色はとてもきれいでした。「がんばってよかったなぁ」とおもいました。山を下りるときは雪を滑って降りるのがとても楽しかったです。今回はありがとうございました。
中田結子ちゃん
□スノーシューを初めてはきました。こけながらゴールをめざしました。山頂からきれいな景色がみられました。おりるときにはすこしなれてあまりこけなくなりました。おりてからご飯をたべました。美味しかったです。とてもつかれました。
大槻隼勢くん
□いつも楽しい所につれていっていただきありがとうございます。山登りでスノーシューの板をはいて歩くのはつかれたけど、すべり止めがあったからうまく歩けてたのしかったです。てんぼう台から見えた景色がきれいでした。また、ちょうせんしたいです。
中田陽基くん
□わたしは、雪山に登るのは初めての経験でした。短い板をはいて雪の上を歩くとさくさくと音がして気持ちがよかったです。頂上に着いたときは、登り切った達成感でいっぱいでした。 後藤優奈ちゃん
さて岳山、この山には不思議なことがあります。名前が無いことです。どの山に名前がついています、鼓が岳 剣が岳。この山は、地域の皆さんからは「だけ」と呼ばれているのです、つまり名前は「ない」!
この名前のない山については有岡利幸さんが『里山(さとやま)Ⅱ』」(法政大学出版局)で次のように取り上げられています。名前がない理由の説明ではないですが、状況を理解する参考になるレポートです。
「奈良県史(第12巻民俗編大和の伝承)」によれば、大和国では「ダケ」あるいは「ダケ山と呼ばれる山があちこちにあり、これらの山の多くは「ダケの山に雲がかからねば、雨が降らぬ」と言われる山で、日照りの年には付近の村から店から水を貰うために登る習わしがあった。」
さらに、当麻村にあるダケさんは「岳さん」で、さんは山ではなく、とのさんのさんとよばれていて、山頂には神社もあり、この山に村人たちは、「干天で田が焼けると各戸から一人ずつ出て、麦藁や稲藁で一把の炬火をつくり、点火したものをもって、また幟を持ち、太鼓をたたきながらこの社へ願を籠めに登った」ということです。
みんなが登ってくれたのはこういう冬雪なのです。山はよろこんで今年の夏の水不足はなし、と言うことになるのでしょう。