宮津エコツアー · 10月 2012

10月 2012

2012/10/31

10月最後の日。田も山も空も秋。

(↑ 大宮町五十河から内山ブナ林)

「明日から11月、冬支度だよ」と斜陽が照らす里。

(↑ 上世屋から舞鶴の山)

「寄って話していきなさいよ」と里に燃える命の火。

(↑ 上世屋 合力の家)

 

2012/10/31
紅葉を撮る人。

声をかけると、舞鶴から。所属する写真クラブの写真展がある。丹後半島の秋をテーマにしたいとやってきたということ。
色が素敵!といろんな角度から、何枚も撮っておられました。


斜陽が、紅葉に君はなんて美しいんだといえば、紅葉はあなたのおかげよありがとうと話をしているような風情。


わたしも仲間に入れてもらい撮らせてもらいました。


ちなみにこの方たちの写真展、11月23日~25日、中舞鶴総合会館でとのこと。

また、世屋の里では、落葉広葉樹のモミジが11月半ばまで楽しむことができます。

 

大江山連峰  紅葉の杉山歩き

晩秋の杉山林道と宮津湾展望・巨樹を訪ねて。 概要 ススキと紅葉が天然杉の林に美しいコントラストを描きます。天然 […]...
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海から日本三景を楽しもう。自然とひとつになる爽快感を!

概要 日本三景、天橋立の松並木や砂浜を眺めながらカヌーを体験。海に抱かれ自由に動き回ることができる爽快感、低い目線から、海や自然との一体感、天橋立の自然の魅力を味わえます。
実施日 10月6日(土)・7日(日)・20日(土)・21日(日)、11月3日(土)・4日(日)、3月30日(土)・31日(日)
所要時間 約2時間30分 ※土曜日:13:30~16:00、日曜日: 9:30~12:00
集合場所 天橋立ユース・ホステル(宮津市中野905 電話0772-27-0121) ※お車で「与謝天橋立IC」から約20分。
受入人数 各回7人(申込先着順)
参加料金 各回6,000円(カヌーレンタル代・保険料含む。カヌー持込の場合3,500円 )※土日参加の場合は8,500円。
備考 ■服装・持ち物水にぬれても良い服装、バスタオル、ぬれても良い靴、帽子、飲み物、メガネバンド(メガネ使用者)、着替え(ぬれた場合)、防寒を考えた服装、雨具、保険証のコピー ■注意事項・インストラクターや主催者の指示に従ってください。・海上講習中は漁業者の網や船に近づかないように注意してください。
お申込先 天橋立ユース・ホステル 電話0772-27-0121 メール:info@hashidate-yh.jpまたは、宮津市役所産業振興室 宮津市エコツーリズム推進協議会事務局 電話0772-45-1625

■集合場所

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こんにちは。

由良の みかんの花咲く丘に 実が彩どり始めました。今年も ふくよかでおいしそうです。もうすぐ みかん狩りで 元気な丘になりますね。  

先日 草の根棚田フォーラムに参加していました。ブータン、ミヤンマーの方々との棚田情報交換できて、問題の共通点にビックリしました。また 木造建築で大黒柱、棟木、及び 上棟式の習わしも同じだと、色々学びました。

2012/10/31

地名語源は大切です。地域に住む人のアイディンティ、プライドにつながってもいるからです。 では、地名「せや」は何に語源をもっているのか。
瀨谷と書く地名もあります、狭い谷、狭谷だという人もいます。

せやの谷が狭いからとするなら、山国日本は、「せや」だらけになってしまう!地形語源には説得力がない、とおもって以来、ぐじぐじと考えています。
世屋と書きます、世野とも書きます。漢字は問題ではありません、「せや」という音が問題です。最近思っているのは、「せ」は「背」。、右とか左とか上とか下とかいうように、前に対して後ろではないかという位置語源。 溝尻、江尻などの地名が近くにあります。尻とは、最後、おしまいの部分という位置を示す言葉です。せやのせは、背、つまり後ろという意味だととってもいいのではないかということです。小字には、△△の上とか下とか前とかいうのはざら。
では何に対して後ろか、それが問題。大内峠から見たときは、丹後の国府が基準と思いました。まてよ、と思う気持ちもあります。

そう思わせるのはこの三角のとがった山です。

この山の麓に古い有名な神社があります。

真名井神社。

山に向かって鳥居が立ちます。

そのそばに神体山と記された石柱が立ちます。

三角のとがった山は神のおわす場所、つまり神奈備の山です。
「せや」の里は、この山の背後にあります。真名井神社のご神体、神奈備の山の背後の神が隠れ籠られる神聖な里、ということになります。この里を名付けるときにこの事情は、有力な根拠になりえます。


真名井神社の背後の神が隠れ籠られる神聖な山の里、さらに略して「背後の山里」、さらに略して「背の山」「背山」そして、こういう理由で「せやとしたい」、と提案されたから、駒倉や木子等も含めた里の皆さんも、納得したのだと。そう理解すれば、世屋の里と天の橋立の海は真名井神社等を介して一体のもの、といえます。
最近、そんな話をすれば、「ロマンがある」と笑う友人もちょこちょこ、なので、あらためて、、、。

 

2012/10/30
桂川という名前を持つ河川は、
桂川 (京都府を流れる淀川水系の河川)。がもっとも身近で著名。
そのほかにも
桂川(相模川) – 山梨県および神奈川県を流れる相模川の山梨県域での呼称。
桂川(修善寺川) – 静岡県伊豆市を流れる狩野川水系修善寺川の通称。淀川水系桂川に因む。
桂川 (大分県) – 大分県杵築市および豊後高田市を流れる河川。
桂川 (香川県) – 香川県土庄町を流れ瀬戸内海に注ぐ小豆島の河川
があるとウイクペディア。

しかし、もう一つあること、どうやらウイクペディア氏もお忘れのよう!


宮津湾に注ぐ世屋川の世屋高原から藤おり伝承館横を下り、上世屋地区で他の河川と合流し世屋川となるまでの部分も「桂川」。


語源はとうぜんながら、桂の木が流域に多いからということ。その桂カツラ、「冷温帯の渓流沿いの湿潤地」が好きということですから、上世屋の桂川流域はぴったりの所です。大シデや大ブナと一緒に大カツラがあったのでしょう。

現在でも、、少し下って、上世屋橋の下付近の渓畔樹の自然林には、何本もの桂が生育し、今、特有の明るい黄色にいろづいて、眼を楽しませてくれています。


ウイクペディア様
「桂川(京都府)-京都府宮津湾に注ぐ世屋川の世屋高原から上世屋地区へ流れる部分の呼称」と追加されたい!

2012/10/30

世屋の里で薬草として利用されてきた身近に手に入る植物が13種類、『上世屋 緑へのいざない』に次のようにまとめられています。

①ドクダミ(ダメ)やゲンノショウコ(セキリクサ)は、 血の道に良いと地上部を煎じて飲んだ。
②センブリは、血の道に良いとして全草(ねだらけ)を陰干しにし、茶碗にいれて湯をさして飲んだ。今は草刈り場がなくなり、あまり見られない。
③クロバナヒキオコシ(オノハ) は、胃薬、血の道の薬とされ、刈り取って陰干しにし、煎じたり、粉末にして飲んだ。
④柿のへた は煎じて飲むと頑固なしゃっくりがすぐに止まる。これは、つるし柿を食べても同様の効果が得られる。まだ、酒を飲む前につるし柿を食べて置くと悪酔い、二日酔いなどをしない
⑤オオバコ(ツチバコ)は高熱時の解熱にいいと、全草干して、煎じて飲んだ
⑥ヒメアオキ は、刺がささったときに、葉を塩に入れて煮だし,その煮汁を野刺さって傷口に塗った。すると、刺が数日で皮膚の表面に出てきてとれ、傷の治りも早い
⑦マタタビ は、尿のでがよくなるといって、虫こぶになった果実を煎じて飲んだ。
⑧ユキノシタ は、利尿のほか、子どもの耳が痛いとき塩でもんで青汁を耳の中へ入れてやると痛みが取れる
⑨ヨモギ は、胃薬として、煎じて飲んだ。泌尿器系の病気には、腰湯にしてあたたまってよかった。農作業時に手指を切ったときなどヨモギの葉をモンで傷口につれるとすぐ血が止まった。
⑩サンショウ は,煎じて腹薬。回虫駆除に樹皮を煎じて飲んだ
⑪スイセン は、ねんざのの湿布、熱取りに、球根をすり下ろし、メリケン粉と酢を加えて練ったものを患部に貼り付けた。
⑫ウツボグサ 婦人病にいいとして、煎じて飲んだ
⑬サルトリイバラ は、歯が丈夫になるとして、子どもの箸にした

日本の里がつたえる医薬文化の一端です。さて、クサは人間のために有用成分を蓄えている!まさか、そんなことはありません。
自らを守り、子孫を残し、敵と戦うためにいわゆる薬用成分を含む必要があったわけで、いわばそれは、動かぬクサの武器。その不思議に眼をつけたところが人間の人間たるゆえん。

その薬草をテーマにした今回の観察会も二幕構成。

まず一幕で、小笠原先生に、薬草栽培に携わってこられた経験をもとにお話しいただいたことは、まさにそこ、

植物の成分の正体を突き止め人間の体に合うように調整する方法を研究し、管理する体系を作り上げてきた人間の歴史。
そして、二幕、野外観察。

草に埋もれた里は、天然薬草植物園!

「これは、アマチャヅルですよ」「えーこんなとこに」

「いまではここしかみられません、丁寧な仕事されるお百姓がおられるんですね。」

「薬草観察?これもっていけ」とSさん。「今朝とったんだ、なったらへんわしも味噌汁でくったけどぴんぴんしとる!」

いただいたのは、スギヒラタケ。

銚子の滝では、大文字草がもてなしてくれました。

なんでも、テレビの園芸講座が取り上げていたんですって。大文字草に興味をもっていたので、それを現地で見られて感激!というお客さんがおられました。
午後は、オプション。

生き物と人間と植物が関わり合って形作っている命の世界、広葉樹の天然プロムナードウオーク!

梢のクマ棚、林の縁のジョロウグモ、足下いっばいのミズナラドングリ等が迎えてくれて、

すっきり整ったブナ純林、

木の間越に天の橋立、

世屋の里の棚田群、

太鼓山の風車等を見せてもらえました。
世屋の里に、たっぷりしっとりゆったりしっかり「秋」を楽しませてもらった一日でした。

ちなみに今回のお客さん、京丹後、与謝野町、伊根町、宮津市、遠くは舞鶴から、新聞掲載のイベント案内を見て、ということでした。

 

 

27日 宮津街道を植樹会参加者にご案内しました
今日は、岩戸から胸壁まで、歩きました。

岩戸、ここから、出発です。

ここは、ざっと橋。昔山賊が追いはぎをして、川に突き落としたこともあるとか・・。

バンガロー村を通過します。

今年は、道のあちこちにセンブリ(リンドウ科)が可憐な花を咲かせています。 これは、ちょっぴりピンクね。
千回ふりだしてもまだ苦い・・・からセンブリだったって、初めて知りました。

今年は豊作。祈るように見守り続けていた実。12個も残り、リンゴのように熟れはじめました。

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