宮津エコツアー · 1月 2018

1月 2018

ウサギ!

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(わかってます)

山から降りてきた

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(知ってます)

大きな足跡が後ろ脚、

(わかってます、、、)

さて、ここで「いうことないわぁ」 と終わったらガイドはいらないということになります!

こんな時どうするか!

①なんでウサギは「うさぎ」うさぎなんでしょうと語源から。

ウシ、ウマ、ウサギ、、みな「う」から始まってますよね、みな動物性たんぱく質の塊です、そういう食べ物をむかしは「う」と呼んでたのかもしれませんね、大事で身近な家畜がもう一ついるじゃないですか。「やぎ」。ウシとヤギをくっつけるとあいの子ができて、「うしぎ」。それがまあ、「うさぎ」のはじまりというのもありかも、、、いちがぶらり!

②数え方

匹、頭、羽。ウサギは四つ足なのに鳥のように「羽」をつかっていました。なんでかというと、「鵜う」うと「鷺さぎ」だから。なんでもお寺のおっさんが、そういうことをいいだしたとかいいますよ。

③もう一つ、ラビットフット。これごぞんじですかとだせられたらかっこいいがなぁと思います。

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ウサギの後ろ脚のキーホルダー。通販で325円。

アメリカインディアンの間では、ウサギの多産さは生命力と一族繁栄に通じるとか、土に穴をほって巣を作るところから、大地の精霊の化身だとか、ということで身に着ける習慣があるんですって。しかも、敏捷にジャンプする後ろ足でないとご利益はないのだとか。

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、、、、こんなネタを持っているとなんとかしのげるかもしれません。

 

酒蔵の入り口に緑の杉玉。

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新酒ができているよのサインだというのですが、杉を用いるのにはどんなわけがあるのでしょうか。

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雪模様と『京の春』、違和感がないわけではありません。

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けれども、暦ではまもなく節分、雪の下で準備している春たちを思いながら飲む酒。

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京の春は丹後伊根から、命名のおおらかさに心も温もります。

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そこをバス!

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困難が大きいほど春のありがたさは増す、というものです。

丹後雪景色、天橋立の部

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ヨーロッパでも行ったの?

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いえいえ、

DSCF7257え

運河沿いの正面にいらっしゃいます!

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わかります?ブラインドのように見えるのは波模様。

冬場でもその冬がいいとインバウンドのお客さんが多いとか。

え、応仁の乱!

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ライトアップされた山門。

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炎上するかのような演出。国際的な評価に耐える迫力が感じられてなかなかのものです、

やはり橋立は丹後の玄関口です。

それなら私も、と松。

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これ」「待つの橋立」。

その松に下がるおみくじ扇子。

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大吉のお裾分け!

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「大吉」などなかなか出るものではありません、逆立ちして読んでください。

 

 

最強寒波下の海の京都・宮津湾

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同、海の京都・五十河からの半島山塊

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同、海の京都・森本

DSCF6890つぐみ

残し柿に群がるツグミたち。

鳥は食べては出し、出すから食べる、そのスピードが速い、便秘では空が飛べない!

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同、海の京都 大宮町三坂国営農地の坂

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同、海の京都 雲原 付近

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同、海の京都・福知山

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ここも海の京都。

福知山城の創建城主はガラシャの父の明智光秀、

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光秀氏の威力は最強冬将軍も寄せ付けないらしい。

寒波に包まれる山里をゆくバス

DSCF6669えらいなぁ

たんかいばす、丹海バスと略称されますが、海と山の国丹後に張り巡らせた路線のきめ細かさがウリで「丹後海陸交通」が正式名。

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まさに面目躍如の里山バス。

さて、この寒波、繰り返し打ち寄せる波に例えての寒波、という用語です、今回打ち寄せるのは、「過去最強クラス」と表現されている、まさに横綱級ということです。それに対応する打ち寄せ方の表現も、「襲来」。蒙古軍の攻撃を受けた時と同じ用語です。
どんな時でも、必要な人がいる限り走ってくれるバス、

「ほんまこころつよいですでぇ」

「どなたさんですだえ、あんたさんは?」

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雪の足跡は冬の森歩きの楽しみ。

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ですが、うーん ウサギではない狐でもない、リスでもない、その他足跡を残すほどの森の生き物といえば、テン、それに熊、まさかぁ!

あったかいのにつられて冬眠から覚めたのか、

ちょっと調べてみると、これが熊。

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石川県/市ノ瀬ビジターセンターのhp、五月の残雪の上に残っていたものということです。

熊とはちがいます、としたら、残るのはタヌキ!

けれどもタヌキの体型は短足でずんぐりむっくり。深い積雪には向かない。ので 冬は里近くに降りているはず、、タヌキと冬の森と結びつかなかったのですが、 「梅の花に似た4本の指の跡」がついている、ということですから、やはりタヌキ!と判断できると思います。
森の雪が少ないため、森にいたという事情のようです。

タヌキがいるほど雪が消えた中ですが、スノーシューをやりたいとお客さん、

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奈良からですよ、朝六時に出発されたのですって、ですから、雪が解けたのでできない、やれないという選択肢はなかった!

「よそから運んできてもやらんならん」のです。

そこを何とかしのぐことができたのは、637mの岳の実力 北西向きの斜面には50cmの積雪。

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このスノーシューは二月にも予定。

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次の寒波には期待できそうです。

それにしても、あの足跡は、クマを思わず連想するほどの大きさ。足跡の主はどんな大きさだったのでしょう、ひょっとして「岳」の古タヌキだったのかもしれません。ついでに、もう一つのネタ。「タヌキ」というのは世屋言葉ではありません。「たのき」といいます、です、はい!だから「岳の古たのき」。

説明が要ります、

DSCF6403これから冬

春めいて、と言われれば受け止めてしまいます、スイセンも共犯。

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しかし本当は、上世屋2018.1.21、

つまり大寒!冬はこれから。

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天気予報も「22日は全国的に雨や雪で、関東を中心に数年に一度レベルの大雪になるおそれ」。

うれしいやらおとろしいやら。

「ねんねしなされ ねる子はかわいヨ 起きて泣く子はつらにくい つらのにくい子にゃつららが下がるヨつらら下がれヨやっ下がれ ねんねしなされ まだ夜は明けぬヨ」」

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これ、伊根の子守歌。

:♪つららぁつららぁつらつらよぅこの世はつらいぃことばかりぃ♪

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つらら、、
語源はつるつる「つらつら」、古語には「たるひ(垂氷)」ともあり、これも使って紹介したいですね。

DSCF6136ゆき山体

跳び箱のような形の丹後半島の山を西側から見たところ。

高尾山と高山とどちらも「高」の漢字。低いところがあっての高いところという意味の高の意味に従えば、低いところは二つの高いところに挟まれた旧内山のさとの部分、ということになります。なぜへこんでいるのか、なにかあったのか、そのへこみが気になります。ひょっとして、そのへこみはかってはなくて、高山と高尾山はつながっていたのではないかと。

手前の畝の曲線の美しい森本・明田田んぼ。この土はどこから運ばれたのか、と考えたとき、内山との関係があるのではないか、これは直観ですけれど。どうなんでしょうか。その谷にはふけがたにとかおおごらとか地質地形にの特徴を表す小字があるということですから疑ってもいいかと思います。かりにつながりがあるとすれば、相当大きな「山体崩壊」、それを起こしたような地震とか豪雨があったのかもしれません。

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もう一つ、「高」の「たか」は『高』ではなくて「鷹」かもしれないということ。鷹なら、鷹狩りとか、武器としての矢の羽とか大切なものでした。その鷹の棲む森ということなら、その付近はぴったりの深い森でしたのこれも捨てがたい、漢字としての書きやすさは鷹の字よりも高のほうですから、当て字として置き換わったのではという疑いです。

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山を見るのは面白いものです。

ほほう ゲンゴロウ米ですかぁ

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(毎日新聞2018,01.17)
この森本・三重田んぼはこんなところ

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丹後半島の西の端っこに面し左に山田断層を形成して隆起する山に囲まれ盆地状になった平野です。
ここに動植物5668種とも。両側の山にはいくつも小さな谷があり、そこにはため池もたくさんあります、コンパクトですが環境が複雑なのでこんなにたくさんの種類が生息しているんでしょうね。
さて、話題のゲンゴロウ米、ちょっとかんがえてもいいのではないの、と思いました。
理由その①
話題のゲンゴロウ!日本全国ゲンゴロウはゲンゴロウでしょという雰囲気なのです。が、そうではない、
ちょっとチェックしてみると「新潟  ごうがめ 魚津 がめ、沖縄 カーミーグワー」!
がめとは形が亀のようなのでとは見当がつきます。沖縄でも「カーミ」とは丸いドーム状のもの、さらに、小さいものには「ぐわー」をつける、それでカーミーグワーと謎解きされています。
学校教育の普及とともにごうがめもカーミーグワーも姿を消していったのでしょう。昆虫方言は絶滅!そんなことを思うと、絶滅危惧種ゲンゴロウが息づいているので、という命名も一ひねりしたいですね、「ごうがめ米」とか「カーミーグワー米」とか。ちなみに「竜蝨」という漢字をなんて読むかと問題を出されると正解する人は何人あるでしょうか、正解は「ゲンゴロウ」!
理由その②その「新潟  ごうがめ 魚津 がめ、沖縄 カーミーグワー」をほうむりさった「ゲンゴロウ」とは何者!チェックしていると素敵なブログに遭遇、「奥比叡の里より「棚田日詩」 | 強欲代官tanada-diary.com/5399」。
引用させてもらいます。
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漢字で書けば「源五郎」、どう見ても人の名前である。落語に出てくるどこかユーモラスな人物をイメージした。それが不思議でネットで調べてみることにした。やはりネットにはあるものである。「杜の日記」というブログに面白いことが書かれていた。全文引用させていただくことにした。
『ゲンゴロウの語源については二説がある。一つは民話。むかし、貧しいが親孝行な少年がいた。自分は木の実を食べながら病気の母を看病していた。ある日、木の精霊が少年を憐れみ打ち出の木槌をくれる。それは人を助けるために振ればいくらでも金を産むが、欲のために振れば体がだんだん小さくなるという不思議な木槌だった。少年はそれで小判を振り出し、高価な薬を買って親の病気を治した。この噂が評判になると強欲な代官の源五郎が木槌を取り上げてしまった。ある日、代官の姿が見えなくなった。怪しんだ村人が代官屋敷に行ってみると小判の山の下から一匹の虫が這い出してきた。我欲のために木槌を使った代官は体がだんだん小さくなり、遂に虫になってしまったのだ。それ以来、村人はこの虫を源五郎と呼ぶようになったとさ。
もう一つ、この虫が琵琶湖に棲む源五郎鮒の幼魚を好んで食べるからだという説もある。では源五郎鮒の語源は? ・・・これも民話が謂れとなっている。源五郎という男が天狗に貰った豆を蒔くと、天まで届く大木になる。男はそれを登って天に行き、雷と出合って雨を降らせる手伝いなどをする。ところが雨を降らせ過ぎてできた琵琶湖に落ちて鮒に変身してしまう。これが源五郎鮒というわけ 』
源五郎さんは人のいいおじいちゃんかと思っていたら、なんと強欲代官だったとは思いもしなかった。ひょっとすると、彼らの体型が小判を想像させたのかもしれない。いずれにしてもこの地球上で、強欲な生き物は人間だけだと思っていた。人間のような財産や所有というもののない昆虫たちの世界に強欲はない。彼らは、生き、そして子孫を残すために必要なものだけを求めている。実に慎ましやかな存在である。だからどうしてこの虫が強欲代官と結びついたのか? 少し申し訳なくもあり、可哀そうでもある。
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どうやら「ゲンゴロウ」というのは「実在」する人名。しかし「きんじろうさん」というように尊敬されるタイプでなく強欲だったりそそっかしかったりする人だった、つまり「さん」付けで呼ばれるような人ではなくて、、あの「ゲンゴロウが」と呼び捨て、後ろ指をさされるような人物であったということなのです。

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まあいえば、「げんごろう」というのは、「嘲笑語」。ゲンゴロウに稲を食べるとかがあるのなら、お百姓にとってそういうむしだ、と疎まれ、そういう嘲笑語に置き換わるのに抵抗がなかったのでしょうが、そういうことはありません。つっこむようですが、「ゲンゴロウ米」は気持ちはわかります、売ってあれば買いますよ、が、引き合いにだされた「げんごろう」くんの戸惑い顔も浮かびます。

ところで、気になったのが源五郎話のなかの「木の精霊が少年を憐れみ打ち出の木槌をくれる。」のところ。打ち出の木槌をくれた『木の精霊」とは、樹種を特定するのでしょうか。特定するとしたら、どんな木なのでしょうか、それにこだわってみたいと思いました。

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