宮津エコツアー · 5月 2019

5月 2019

ゴールデンロード

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{こ、こっ、これは、、、!}

ええ、そう、こけこっこ、知っていますよ、

しかし、あえてこの人、、、

(フェードイン)

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、、、、、、、、、、、

「だれか行ってくれませんか?」

どこですか

「にほんです」

どんなとこですか

「乾燥しています、水けはありません、土は固いです、肥料気は皆無のところです」

土はどんな性質ですか

「強いアルカリ性でしょう、コンクリートやアスファルトの側ですから。そして、誰の世話も期待することは出来ません」

みんな尻込みするなか、黄色い美しい花が手をあげました、

わたしが行きます!

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『日本は光と緑と風の国と聞いています、わたし、アルカリ性好きです、水、肥料、大丈夫です、ぜいたくはいいません、人の世話にもあまえません、がんばります』

彼女のミッションは、つまり、土作り。

『火山の溶岩でできた小笠原諸島の大地は長い年月を経てどうやって現在のような土ができたのか、私は不思議に思っていました。そこに「グリーンセイバー/研成社/岩槻邦男-監修」という本が勉強になったので少し紹介します。
できたばかりの溶岩には貧栄養にも耐えられる地衣類やコケ類などが侵入して最初の有機物を残します。その後、岩の風化や微生物による空気中の窒素固定などとともに徐々により大きな植物が侵入するようになっていきました。土壌がうすくて保水力に欠けるうちは草原、だんだんと土壌が発達してくると森林が成立できるようになるといった具合です。植物の根は岩の隙間に侵入して風化を促進するいっぽう、分解された植物の遺体(有機物)と風化された岩石の細かい粒子が混ぜ合わされて土壌が生成されていき、土壌は少しずつ厚くなっていきました。
土壌は生態系の中では環境構成要素ですが、こうした地球環境は生物から働きかける環境形成作用でつくられてきた面が大きいというお話です。』

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「空の青と雲の白と明るい緑を失いかけて、コンクリートの砂漠になろうとしている。心の荒廃からすくわねばならないのだ」

(フェードアウト)

ええ、知ってますよ!

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♪じごく谷とや■■谷は、、♪

縮緬女工がかっては唄ったこの町の思い出の哀しさは、どうしたら払拭できるのですか!

都市化による荒廃と里山の崩壊の狭間で、日本を明るくフラワーアップするミッションを、見事に果たしているこの花の罪を誰がとがめることができましょうや!

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♪あーぁあー 君の名は 金の卵を産むという その名も その名も おーぉぉーぉおうきんけぇーえいぎくぅー♪

ここにも、畦に咲いた一株。

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あたりには草を刈る人影。

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刈られるだろうなぁ、と思っていたら、残っているじゃありませんか!

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殿、お切りなされ!

わ、わしには切れぬ、

なにを弱気なことを、謀反人の娘ではありませんか、

切れぬ

何ゆえでござる

愛しいのだ

我が細川家の存亡にかかわりますぞぉ、

ええい、なにを女々しいことを殿がお切りにならぬなら、わしが切りまする

ならぬ、玉を切る前にわしを切れぇ

忠興さまぁーそこまでおっしゃるなら、お隠し致しましょう

いずこに

あの「美土野」でござる!

、、、、、、、、、、、、

「生かしておけ!」

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「刈るには惜しい花じゃ」

畦に咲く一株を巡って、下された判断!

作物の良くできる土はどうやって造られていくのかを知り抜いた、日本のお百姓の粋な心意気がかんじられて 、気持ちが温かくなりました。

とはいうものの、冷然と立つ法律の壁。

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、、、、、、、、、、、、

おばあちゃんは、この花が好きだといいます、いつも仏様に供えています、私もこの花が好きです、この花は、朝は朝日の方をむき、夕方は夕日の方をむいて咲いています。学校の行き帰りに、行ってらっしゃい、おかえりと声をかけてくれるようで元気がでます。しかし、このお日様の花を、抜いたり刈ったりしてくれといわれています。おばあちゃんも、それはおかしい、といっています。私も哀しいです、どうしてなのか、ほんとに納得できないのです、、、、、

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「美土野」創り、美観、人の心のありようにもふれていくこういう問題については、疑問に耳を傾け、批判も受け入れる説得と納得の丁寧な過程を踏むことが大切なのでしょう、

こういうときこそ「シンポジウム」!

 

 

 

 

シイの花盛りの青島

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黄色ではないし黄土色でもないこの色!

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何色だろう!と思っていたら、

山肌を黄檗に染むる椎の花 ( やまはだを きはだにそむる しいのはな )

黄檗色というんだそうです。「黄蘗色は、ミカン科のキハダの樹皮で染めた、わずかに緑みの明るい黄色。Wikipedia

ちなみに、シイの花は夏の季語、

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 今日の知恵けふ使ひきり椎の花  (能村登四郎)

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今日は伊根へいき、福知山へ行きでしたが、自動車道で大江山のトンネルをこえて大江町へ出ると無くなるのです、逆に与謝峠のトンネルを抜けて、加悦へ出てくるとシイの山。

宮津高校フィールド探究部との調査では、海の京都エリアで、シイの巨樹(胸高周径三メートル以上)は579本、計測されています。シイは、海の京都の樹だとあらためて思いました。

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ちなみに黄檗について、その② 「日本での利用は奈良時代にさかのぼる。奈良薬師寺の魚養経、長屋王が書写した大般若波羅蜜多経など、経典の料紙は黄蘗で染められているのが普通だった。黄蘗には防虫効果があるとされたためである。正倉院にも公文書用の黄染紙が保存されている。」ついでに、「黄檗山萬福寺」の山号も納得でした。

家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る

(有間皇子 万葉集 巻二 一四二)

家にあれば器に盛るべき飯を、旅の中にあるので、椎の葉に盛ることよ。

 

キラッキラ キララ キラララララ

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五月の伊根の海の宝石現象!

風が五月の光と海を楽器に演奏をしてくれているかのように、

キラッキラ キララ キラララララ

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世界の宝石をみんなばらまいたかのように

強く、柔らかく、こっちで、あっちで、光ります。

アラブの石油長者が大金で買いに来ても売りません!

この海の宝石現象、午前八時半頃から。

鑑賞の特等席がありますよ。

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平田のかもめ食堂!

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丹後の五月

里も

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山も

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風と光はどこでもキラキラ五月の演奏会

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林道パンフのこの赤い帯に寄稿してくださった、児童文学作家の川北さん

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林道ものがたりを取り上げたエッセーを送ってくれました。

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この、「丹後縦貫林道ものがたり」を増補版として、本屋さんでも扱ってもらえるように準備しています。

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タンポポの種のように風に乗るといいなあと思います。

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この丹後縦貫林道へ向かう世屋の道を辿る自転車カップル!

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この坂道なのにすいすいと進む自転車の性能の良さ、今、休憩所・万葉藤棚が盛りを迎えておりますが、休憩もせずのぼっていかれました!IMG_1036

若葉青葉の放つフィトンチットを吸い込みながらのサイクリング、どんな観点からも最高のアイデアですね。

 

 

平成31430日、

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昭和に捨てられ、平成の間を眠っていた棚田を、宮津高校のフィールド探究部の諸君が起こしてくれ、さらに、久美浜高校の仲間が野菜苗を持って訪れてくださり、共に植えつけをしました

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「令和のヒーローは君たちだ!」

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その作業をする彼らにこみ上げるものを耐えて、エールをおくっています