宮津エコツアー · 8月 2018

8月 2018

金剛童子山に登りました!

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山頂からは、竹野川流域の山林と田圃を河口から水源までパノラマ的に展望することができます。

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地形の形成や、ここで繰り広げられた人の歴史を思うのには最適ポイントです。

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守る会の手で双眼鏡が持ち上げてあり、その倍率は色づいて取り入れを待っている水田で働いている人を望むことができるほど。

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一級の丹後ビューポイントです、味土野にガラシャを訪ねるときに足をのばされても楽しいところです。

正確には金剛童子山は、もう少し先の峰。なので、このビューポイントを、「ガラシャ峰」とか、「ガラシャ平」と名付けたら、なじみがでて、登ってみようと思う人もふえるかもとおもいました。

 

世屋の河原ナデシコ。

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今夏は、とくに美しく咲き続けてくれました。

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その快調さには、なにかある!と思っていましたが、ヤングなでしここと、Uー20女子日本代表が世界制覇の偉業。

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『アメリカとスペインという強豪が同居するグループCを2位で突破した日本は、試合のたびに成長し、準々決勝以降は安定した戦いを披露した。グループステージで敗れたスペインとの決勝は、3-1と快勝。見事に栄冠を手にした。スピードに乗った攻撃と優れた技術を駆使したパスワーク、組織だった守備とハードワークという攻守両面でスキのない戦いは、世界から称賛を集めることにもなった。』と報道。そしてその指揮官のコメント。

「きょうのこの日に、このトロフィーと一緒に帰国できたことを大変うれしく思います。そしてそのトロフィーを勝ち取ってくれた選手、スタッフを非常に誇りに思っております。このチームは一言でいうと、雰囲気がよく、ごはんもよく食べ、よく寝て、よくおしゃべりをして、そしてよくトレーニングするチームでした。なので、私はそのエネルギーを、ピッチでどう表現してもらうかというところにパワーを使いました。本当に選手たちの持っている力を、ピッチで出してもらうことが私の役目だと思って指導してきました。 立ち上げから一つ一つのキャンプ、AFCの大会(アジア予選)を通じて選手たちが本当に選手たちが成長してくれましたし、自チームの活動や今まで育ててくれた指導者の方、関わってくださった方への感謝を忘れずに今まで過ごしてこれたと思っております。そうした力の塊が、このトロフィーだと思っています」

世屋のナデシコの咲きぶりとナデシコジャパンの活躍には、太い相関関係があります。

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次は、東京へ向けてさきますよ、

 

快晴の丹後の空に現れた巨大なキノコ雲。

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(上 日置から伊根方面)

この積乱雲の出来るメカニズムをたずねてみると!

①真夏の強い日差しによって温められた空気は上昇し、気温の低下によって水蒸気が小さな水滴、つまり雲粒が出来る。、、、、これが積雲

②このとき、水蒸気が持っていた熱が放出され、空気は再び暖められて上昇する。、、、、、、、これが積乱雲 「積乱雲 でき方」の画像検索結果

③このとき、上空の気温が高いと、上昇はストップするが、上空の気温が低いと、上昇する空気は更に上昇を続ける、、、、、、これが巨大積乱雲。 おおよそこんなことでした。

さて、「天帝をくすぐりにゆく積乱雲 」と貝森光洋さん。

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貝森さんは③の状態を、「天帝をくすぐりにゆく」 と表現されたのでしょう。

雨がほしかったのですけれど、くすぐり方がいまいちだったのか、今日も快晴です。

出会い頭でした!

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なんでこんなところにいるんだよとばかりに鎌首をもたげ、チョロチョロ舌を出し入れしにらみつけて来たヤマカガシ、

彼は、天敵に襲われたりびっくりしたときにはと、背部をコブラのように広くして威嚇するというのは、本当でした

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ふといやつやなぁとびっくりしましたがびっくりさせるそれがねらい、相手に背中をさらして自分の警告色を見せ、毒があるとアピールするためといいます。

会った場所は草刈りがていねいにしてある畦。

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草が刈られているため、かれも、身をさらすことになったわけです。

ヤマカガシとは、山の案山子ではありませんよ、これは押さえておくべきです。

インタビューしたところによると、「『かがし』とか『かがち』というのは古語でへびのこと。『かが』だけでもへびの意味。『かがみ・鏡』というのも『かが見』、『かが目』、蛇神が鏡を通して霊力を及ぼしていると考える信仰からきたともいう」

さらに「お百姓がこれだけきれいに畦の草を刈るのか知ってるかい?」とやまかがしくん。

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「水田の周りに雑草地などがあると,カメムシたちが水田へ侵入する,そいつらは、差し込んだ口から唾液を出し、中の子実を溶かして吸い上げ斑紋を作るのだ、そういう色の付いた米粒が1,000粒に米粒が2粒以上入っていれば1等米から2等米に落ちるというから、生活がかかっているわけだ。」

そういうことを教えてくれて、草むらに消えていきました。

そういうわけで、今が、一年でもっとも棚田が美しい時なんですよ。

 

俺は線路で働いている
まる一日中だ
俺は線路で働いている
あっという間に時間が過ぎてゆく

警笛が鳴り響くのが聞こえるだろ
こんな朝っぱらから起きろってさ
親方の叫び声が聞こえるだろ
ダイナ、ホーンを吹き鳴らせってさ

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この原詩、

I’ve been working on the railroad
All the livelong day
I’ve been working on the railroad
Just to pass the time away

Can’t you hear the whistle blowing
Rise up so early in the morn
Can’t you hear the captain shouting
Dinah, blow your horn

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日本では「線路は続くよ、どこまでも」

線路はつづくよ どこまでも野をこえ 山こえ 谷こえてはるかな町まで ぼくたちのたのしい旅の夢 つないでる 線路はうたうよ いつまでも列車のひびきを 追いかけてリズムにあわせて ぼくたちもたのしい旅の歌 うたおうよ ランラ ランラ ランラランラ ランラ ランラランラ …
さて、この歌、『州立大学の名門テキサス大学オースティン校の校歌や応援歌として1903年に、“The Eyes of Texas”というタイトルで編曲されたものも有名である。 歌詞は、「いかなる時も、テキサス全体が君達に注目し、期待を寄せている。 逃げ出してはならない。」』とウィクペィァ。

秋田に生まれ秋田に育ち秋田を背負って戦い、もう、これ以上投げられないというところまでたたかった愚直なまでの正直さとひたむきさで暑い夏の重苦しさを吹っ飛ばして金足農高、かれらも♪いかなる時もぉ、秋田全体が僕達に注目しぃ、期待を寄せているぅ。 ♪逃げ出してはぁならなぁい。♪そう歌っていたのでしょう。

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丹後鉄道のレールも

♪いかなる時もぉ、丹後全体が君達に注目しぃ、期待を寄せているぅ。 ♪逃げ出してはぁならなぁい。

そう歌っているのかもしれませんよ、

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またこの歌詞、渡辺謙さんにはづきるーぺのコマーシャル調に台詞をやってもらったらいいかも。

うむー、

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「おば゛ば、、どうしたぁ」

ただならぬ妖気じゃあ!

「きれいな夕焼けじゃないか」

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いや、雲は血を流し、吹く風は煮えている、、人にじょさいをなすものが近づいている、油断するでないぞよ

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「そうは見えんがのう」

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空は青くとも雲が急ぎ足じゃ、野分が襲うかもしれぬぞ、ゆだんするな!

「そうかぁ、それじゃあ取り入れを早めるか」

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天気予報システムの発達した今でこそ、台風の接近、フェーン現象と科学的に説明してくれますが、つい最近までは、「観天望気」を得意とするおばばが生きていて「予報」してくれていたのです。

 

 

夏が行きます!

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第三回里山うおーきんぐっのことを毎日新聞、安部記者がとりあげてくださいました。

7月20日のことでしたから、ええぇいまごろぉ?!と一瞬とまどいましたが、なんのなんの、来年の夏が待ち遠しくなるような気分になる、冬も春もあるのに、、飛び越えて夏までもう一息がんばるか、とおもえる仕上がりでした。

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それにしても、参加頂いた芦田さんの感想、

「地元の方に案内してもらわないとこられない場所ですね、生きていて良かった、気持ちいい」

よくぞいってもらったとひっくり返りそうな想いになりました。

美味しかった、気持ちよかった、楽しかった、、、心と心の通うその一言をもらいたくて食担当の対馬さんもヨガ担当の川内さんもやっているようなものですから。

毎日新聞様には、よくぞ拾い上げてくださったとひたすら感謝感謝です、

もっともありがたいと思ったのは「改修を終えた丹後縦貫林道を生かす提案」という位置づけをしっかりとアピールして頂いていること。

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次回第六回は九月一四日、奥与謝・伊根の里海、奥伊根新井の風土自然暮らしを、今度も水の切り口を持ちながら、辿ります、

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(上 新井 上  三柱神社)

お気軽にご利用ください。

 

 

ブナ林ウオークを次のように行います。

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1 日時   平成30年8月18日 午前9時~午後15時

2 場所   宮津市上世屋
「上世屋・内山自然環境保全地域」のブナの森

コースは、駒倉峠入山口→高山→駒倉越え→内山→南谷→大ブナ→高山→駒倉入山口の予定です。

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いまどきちょっとひっくりかえりそうな周回ロングコースですが、現在、五十河側からは路肩崩れのため入れませんので、世屋側から。

「18日って今日やんか」

おひまならいまからでもどうぞ!!集合は、上世屋・世屋高原休憩所

幸い、北の高気圧が張り出してきたとかで晴れていながら、涼しい風を送ってくれるということですから、白神山地のような状況になることが期待されますよ。

 

 

 

 

 

 

空の青 雲の白 花の紅、、、夏の三点セット

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和名 サルスベリ

「ふーん、、、、」
方言
くすぐりのき、こそぐりのき、こちょごちょのき、ちょこちょこ、わらいぎ、わらいのき、などというのがある(日本植物方言集成)
「ほほう、、、」

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英語名
Crape myrtle は、ギンバイカ(myrtle)の花に似て、花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。      1 ギンバイカ(銀梅花)(common myrtle) Myrtus communis:フトモモ科ギンバイカ属の常緑低木;南ヨーロッパ産;香りのある白い花をつける;葉や果実にも芳香のあるところから古くはビーナス(Venus)の神木とされ,また愛の象徴として結婚式の花輪に用いる.
「、、なんと 縮緬を連想させておまけにビーナス(Venus)の神木とな!」

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中国南部原産で、中国名は、紫薇。
唐代長安の宮廷に多く植えられていた、宮廷のことは紫薇と呼ばれた。
「、、おおう、、なんとなんと宮廷花とな!!」

比較的長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅ともいう。江蘇省徐州市、湖北省襄陽市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされている。

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奥が深そうです、、もっと調べた方がいいと思ったので検索すると

①サルスベリという名 | 広島の植物ノート 別冊 – Forest World
forests.world.coocan.jp/fnote/?p=1289
サルスベリの名は純粋な和名で、中国名は「紫薇」。别名の百日红(ヒャクジツコウ)の方が日本ではよく知られている。花期が長く、3ヶ月以上続くからだ。すぐれた庭園樹で、緑陰を作り、紅色の花でいっぱいになることから、「入惊儿树(入驚兒樹)」、「满堂红(満堂紅)」の名も得ている。しかし、これらの名は日本にはなじまなかったようだ。

もうひとつの系列の地方名に、くすぐりのき、こそぐりのき、こちょごちょのき、ちょこちょこ、わらいぎ、わらいのき、などというのがある(日本植物方言集成)。これは、大和本草に「樹の本を久しくかけば、枝皆うごく、故に本草の異名を怕痒樹(はくようじゅ)と云」と書かれているとおり、「幹の下の方をくすぐり続けると枝をゆすってかゆがる」ということ。この話は中国名の「痒痒树」の由来が伝わったものであろう(何故か、痒痒が怕痒となっている)。

—白花のサルスベリ

サルスベリには白花の園芸品種がある(上の写真)。これを白百日紅と書くのは納まりが悪いので「百日白」とする向きがある。正しい表現ではない。ところが、原産地の中国では花が紫紅色の標準品を「紫薇」とするのに対して、火紅色のものを「赤薇」、藍紫色のものを「翠薇」、白色のものを「银薇(銀薇)」と呼ぶ。白花品を「百日白」としてもよいのではないか。

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②サルスベリの花粉 (京都九条山の自然観察日記) net1010.net/2010/09/post_1847.php
雄しべは,花の中心部に密集している丈の短いものと,外側にひょろひょろと伸びている細長いものと2種類あります。雌しべは1本,長い方の雄しべと同じような形をしています。
中心部の雄しべは黄色い色鮮やかな花粉をたくさん付けていますが,これは虫をおびき寄せるための偽物らしいです。本物の花粉は,外側の細長い方の雄しべから放出されます。
多田多恵子著『したたかな植物たち』(2002年)には次のように書いてありました。
サルスベリの花を観察すると,長短2種頬の雄しべがある。花の中心部でよく目立つ多数の黄色い雄しべと,長く突き出しているがあまり目立たない紫色の雄しべ,の2タイプだ。受精に役立つのは,目立たない長い雄しべが出す花粉だけ。短くて目立つ雄しべは,花粉は出すものの,それは肝心の染色体(DNA)を含んでいない見かけ倒しの二セ花粉。虫をおびき寄せるための,安物のイミテーションなのである。

サルスベリの花粉に関する話題をもう一つ。
サルスベリは中国原産で,日本へは室町時代後半に渡来したとされていましたが,平等院鳳凰堂の阿字池を土壌調査したところ,940年頃の地層にサルスベリの花粉が見つかり,渡来時期が600年ほど早まる可能性があることが分かったそうです。
2010年5月25日付けの京都新聞に次のような記事が載っていました。
京都府立大の高原光教授(森林科学)が昨年9月,阿字池の池底堆積土を採集した。土に含まれる花粉などを分析し,放射性炭素年代測定調査を行った。その結果,堆積土の泥が940年ごろを境に変わり,花粉の主流はカシ類とイネ科からマツに急激に変化していた。以降にはサルスベリや力エデなど庭園樹木の花粉も―定量確認された。
平安京ができた8世紀末以降,都や周辺の人口が増え,建材や燃料などとしで利用するため,自然林(照葉樹林)の伐採が進み,アカマツ中心の二次林に変わったとみられる。
サルスベリは江戸時代に入ってから文献に登場するようになることから,従来は室町後半ごろに渡来したと考えられていた。年代の特定にはさらに研究が必要だが,今回の調査で,渡来時期は約6OO年ほど早まる可能性がある。
940年ごろといえば,平安時代中期,摂関政治が成熟した頃です。
894年に遣唐使は廃止されているので,それ以前に遣唐使が持ち帰ったものなのでしょうか。

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結論

■ やはり 世屋の夏野におけ サルスベリ

長安の都へ赴いた遣唐使が宮廷花として日本にも広めよと、皇帝から拝受され持ち帰り、平等院などに植樹され、浄土の世界を描いた花、ということになると、これは猿滑りだとあなどることはもちろん、あまり大きくならないのでと小さな庭に閉じこめておいていい花ではない、そうおもいました。

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花がもっとも映える場所を厳選して植えるべきだ、となると適地はそうそうあるものではありません!その一つが「世屋の夏野」です。

 

 

ふるさとの山の畑の脇に湧く冷たい清水を飲みたい、、、そういうて書いてよこしましたわなぁ、息子が。とおばあさんは語ります。
中国に兵隊にいかされて、泥の中をはい回って戦う兵隊さんたちはみなその泥水を飲んでいたんです、と。
今年は73回目の終戦記念日です。そんなエピソードに思いを巡らしながら実施した第四回丹後里山ウオーキングッ!「山の水を利くツアー」、

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丹後縦貫林道沿線湧水六ヶ所を巡った中で、温度では河来見三柱神社脇の水で、11.5度。

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しかし、味はそれぞれ好み、どの泉からもまろやかなとろみのある清冽な水がでていて、微妙な変化を楽しませてもらいました。

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途中には、日ヶ谷蓮園

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筒川の石の大仏、寺領の大銀杏と地元ならではの個性豊かな見所も多数。

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日ヶ谷の天長寺では、折からの雨で急遽本堂をお借りして雨宿りと、お弁当。そこで川内先生からヨガの手ほどきも、、、、、

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巨樹調査もかねて高校生たちも参加。

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河来見三柱神社に生育するケヤキは、胸高周径四メートル十五センチ。

タブの木は四メートル二十五センチ。いずれも「巨樹」認定。環境省の巨樹リストにアップすべくまとめてくれました。

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