宮津エコツアー · 6月 2012

6月 2012

012/06/30
滝の上地滑り地の工事、

終了予定は7月31日。いよいよその7月。

地滑り移動体を食い止める護岸工事もほぼできあがり、仕上げに向けて急ピッチで工事が進んでいます。

今しばらくの辛抱です。


また、他の崩壊箇所も、コンクリーブロックの壁が積み上げられるなど、補修が進められています。

2012/06/30
初夏を迎えた世屋の棚田、写真のあたりの小字を「のうだ」と呼んでいます。

棚田と里と山がバランスよくとらえられるため、撮影に訪れたかたがよくカメラを向けておられるところです。里の民家の外れ、U字カーブ付近です。わずかなことですが、今年は雪と共に押し出された土砂が土手にせり出し足場になって、いいアングルが確保できるようになりました。カーブの鼻に立っている樹木は、ヤマナシ。難を転ずる南天のような意味で、災いナシ、鬼門の厄除けを期待して江戸時代にはよく植えられたと橋立ブログ。それが残っているのかもしれません。実が親指大になっています。

そのカーブに立っているカーブミラー、

安全を守ってくれるだけでなく、左右が逆、さらに、想定外の曲線を作り出して楽しめます。

2012/06/30

友村、実家の里の相次ぐ廃村閉村、次は我が里と覚悟を決めた上世屋の人は、悲憤痛恨の思いで、開村のきっかけになったシデと共に碑をたてました。大シデ顕彰碑です。
成相聖観音はそのそばにおわします。

世屋の里在住の仏師丸橋さんが、日本海ジオの記憶を秘めた花崗岩の中に仏相を観じられ、眠っておられた姿を掘り出されたもので、畢生・渾身の作品です。近くには、推定樹齢200年の大ブナ。


眼下の若狭の美観は今や。原発銀座。里も山も荒れ放題、これでいいのですか。地球の命は、宇宙が決めます、、人が決めていいのですか、観音様は優しく、静かに、しかし鋭く問いかけます。

2012/06/30
お茶碗いっぱいぐらいはと書きました(6/26ブログ参照)。根拠はありません。でも、これでは勉強になりませんね、お茶碗をいっぱいにするのに、米粒はいくつ必要なのか、一本の苗から何粒のお米が穫れるのか、がわかれば、お茶碗一杯なのか、半分なのか、二杯なのか、具体的に検討がつきます。
調べてみました。まず、3000粒ぐらいでお茶碗一杯になるそうです。

また、一本の苗はそのあと10本ぐらいに株分れをして、それぞれに60~80粒のお米ができます。だから、一本の苗から穫れる米粒の数は、平均して700粒ということになります。竹内君の植えたのは、八本です。ということですから、5600粒の収穫が見込めます。お茶碗一杯ぐらいは、訂正します。約二杯分!です。


暑くなります。稲は、この暑さが大好きです。竹内君も、暑いことが好きな子になってください。

 

2012/06/30
しっぽのとれた命が、たくさんの兄弟たちと一緒に林に入っていきました。

彼らは、小さいけれども、したたかです。
敵や獲物の目を欺くために、変身術も身につけています。これは、周りの環境、温度、湿度、明るさなどに応じてホルモンを分泌させ、皮膚の色素細胞を拡げたり縮めたりすることによるそうです。
また、ちっちゃいからとおもってなめんなよ、とは、もともとアマガエルの台詞らしい?!アマガエルは毒ガエルです。体の粘膜に毒があります。皮膚を細菌から守ったり、食いつかれたときはき出させるため、といわれています。絶対舐めちゃいけません。触った手で、目などに触れてはいけません!


怖いよ、触っちゃあ駄目だよ、と警戒するのも大事です。しかし、過剰に警戒する傾向はどうなんでしょうか。かわいいものはかわいいのです。アマガエルにしたら、触られたくはないはずですけれど、触ったら洗う!をしっかり教えたらいいのではないでしょうか。

2012/06/30
合歓の花前線は、ジャガイモほりあげ前線とも一致しているようです。

大きな畑、小さな畑、それぞれの方法で、収穫です。
さて、ネムといえば、「花」。存在意義は「花」の美しさにしかないのが、今。

けれど、かっては、花より団子、意味は、燃料としての「木」にあったのです。マメ科で陽樹で耐寒力、三拍子そろった合歓は、よく生えて、重宝もされたのです。材は割りやすく扱いやすいのです。田んぼの近くの合歓も、大きくなったら切る予定で残しておいたもの。しかし、燃料に切られなくなったため、合歓もやれやれと胸をなで下ろし、巨木になっています。そういう木がたくさんあります。
『象形や 雨に西施が 合歓の花!』(芭蕉)美しい花が楽しめるのも、日本の里山を壊した燃料革命のせめてもの置き土産。よその町では、わざわざ街路樹にしているほどのものが、世屋の里では、伸びやかに天然自然の姿で咲き輝きます。『世屋の里 雨にせいしがネムノ花』の景色もまもなく。蔓が巻き上がって、景観の妨げになっていた木は、蔓の切り落としを試みています。

心ゆくまで、世屋の合歓の花、楽しんでください。

 

2012/06/29
栗の花の色って、何色?クリーム色!はいはい。色が色だけに、満開でも主張しません。しかし、匂いは違います。

わたし、咲いてるわよ!と強く主張して、チョウやミツバチをひきつけています。夜も、たくさんの命を集めているのでしょう。


高い梢、ちょっと見上げて、目をこらしてみてください。

2012/06/29
下世屋の民家にいい形の老梅があります。葉もしげり、実もをつけています。しかし、幹は芯まで朽ちて斜めにかしいでつっかい棒で立っているという風情、残る樹皮の部分だけで木の体裁を保っています。


不思議な形だね、聞くともなく話題にしたところ、この木は、火事に遭ったのだそうです。昭和19年の冬のこと、隣家から出火、類焼してしまった。その熱気をうけ焦げたけれど芽を出した・雪が積もっていたため燃え切らずに生き残った部分から芽を出したのだと。
その頃から大きな木で、かれこれ120年ぐらいにはなるだろうということです。  里の歴史を見てきた古木です。

 

夏は海水浴。7月1日の海開きを前に、天橋立の文珠側と府中側 船越の浜で、飛込み台の設置が行われました。暑い真夏を予感させるような、真青な青空のもと絶好の設置日和。今年も海水浴客の安全を第一に地元の関係者、行政の担当者によって無事設置されました。

4組24ピースが一セット

組立作業 合理的にできているなあ・・・・

アンカーは命綱 取付は細心の注意を・・・

これでよし 大丈夫

続いて土嚢の取付  紐がチョッと短すぎたかな・・・

一組完了

三組ほぼ完了

設置後 泳いで浜へ  ツメタ――イ

更に、シャワー  ヒエー、ツメテー 、寒い さむ―い・・・  どう・・・この見事な後ろ姿・・・・・

みなさん お疲れ様でした。

2012/06/28
7月8日の草花観察会のチラシ、手分けして掲出していただいたり、置いていただくようお願いにまわっています。歴史の館、観光協会、宮津図書館、ぶらりんぐセンター、ローソン、橋立YH等々です。
さて、あるパン屋さんでも、店内の情報コーナーに張り出してもらっています。チラシもレジにおいて「世屋らしい魅力的な企画だから!」とお客さんにも、お渡しいただいているとのことです。


「世屋らしい!」という言葉がうれしいじゃあありませんか。「世屋だからこそできる」、よそでもできることじゃない、ここしかない宝物、今しかない旬の宝物を提供することは、エコツーリズムの生命線です。その道を歩んでいるという実感を、その言葉から感じました。アニメ「ぐすこーぶどりの伝記」のポスターには、棚田が美しく描かれています。

その美しさは、今も世屋の里に息づいています。世屋の特徴、世屋しかない宝物を当日は提供できるように念入りに準備しなければ、とあらためて思いました。

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