宮津エコツアー · 8月 2014

8月 2014

世屋の六地蔵様

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地蔵盆が過ぎると山の里では、ソバ蒔き,柿渋のかきぼり、だいこや白菜の種まきなど秋の仕事に取りかかります。

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さて、この機会にお地蔵様とはどんな仏様なのかについての学習。まず、そもそもお地蔵様とは、、、。
「釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩」とされています。

そのお地蔵様なぜ六体なのか、そして、それぞれのこ尊名についてウィクペディアの記事を引用します。
「仏教の六道輪廻の思想(全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すとする)に基づき、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたものである。六地蔵の個々の名称については一定していない。地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の順に檀陀(だんだ)地蔵、宝珠地蔵、宝印地蔵、持地地蔵、除蓋障(じょがいしょう)地蔵、日光地蔵と称する場合と、それぞれを金剛願地蔵、金剛宝地蔵、金剛悲地蔵、金剛幢地蔵、放光王地蔵、預天賀地蔵と称する場合が多いが、文献によっては以上のいずれとも異なる名称を挙げている物もある。」

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六体である理由はわかります。が、世屋のお地蔵様の名はこの説明にはない名前です。
調べてみましたら、近いのが、四国高知の石丸神社の六体地蔵さまにみられました。
「地持地蔵尊」「陀羅尼地蔵尊」「法印地蔵尊」「鶏亀地蔵尊」「法性地蔵尊」「宝性地蔵尊」
ところで土佐の六体地蔵さま、建てられたそのいわれが何ともいえない。
関ヶ原後、徳川方に反抗した一領具足と呼ばれる長宗我部残党の下級武士たちを弔う物なのだそうです。、 徳川方からその振る舞い不埒先晩 すべての首を持ってまいれ その数273人。その首、塩漬けにされ大阪にいる井伊直政に届けられたそうですが、残った体の弔いに小さな祠が建てられたのが今の石丸神社。六体地蔵は当然江戸期には建てられず、昭和14年12月野市町の吉祥寺住職が供養のため広く浄財を募り建立したということです。
碑は言葉は語りませんけれど、凄惨な歴史と民衆よ牙を研げ志を持続させよというメッセージを託されて立ち続ける物なのですね。
※参考 六体地蔵 – 土佐の歴史散歩tosareki.gozaru.jp

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世屋の里の六体地蔵様は何を語られるのでしょうか、、、なにはともあれ、、

「南無オン カカカ ビサンマエイ ソワカ(Aum ha ha ha vismaye svaahaa)」

「南無オン カカカ ビサンマエイ ソワカ(Aum ha ha ha vismaye svaahaa)」

「南無オン カカカ ビサンマエイ ソワカ(Aum ha ha ha vismaye svaahaa)」

合掌!

今年も咲きました。秋明菊、山の里を降りた方が残していかれた花です。

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貴船菊とか、秋牡丹しゅうぼたんとも。けれども、菊でも牡丹でもなく、キンポウゲ科の多年草!と毎年、思い直しています(^.^)
英名を「ジャパニーズアネモネ」というんだと写真俳句-葉っぱ子さん ※www.mytownclub.com/sns/index.php?…asid…  キンポウゲ科のアネモネ属。
その葉っぱ子さんの俳句
「再会の 友と語らう シュウメイギク」
「寄り添えば 優しく肩に シュウメイギク」

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これから深まる里の秋を彩るシュウメイギク、楽しませていただきますね(^.^)

 

日置・金剛心院山門のススキ。

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神聖で清浄で、邪気を払い繁殖の霊力をもった植物をあげよ!と求められたら、このススキです。ススキの葉で指や腕を切った体験を、私たちの世代は皆持っているはずです。忍び寄る邪気を切り払ってくれるのです。また、草刈りの汗をあざ笑うかのように刈ったあとから緑の葉を立てる生命力!成長点を葉の根元に持つが故になせる技ですけれども、古代の人は知るよしもないこと、、、。

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曇り空のもとむなしく穂をたてている風情でしたが、つかの間のすんだ秋の空にその霊力の一端を見せてくれた感じです。

 

ヤマトシジミなんでしょうね、

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府中のIさんの畑でほころび始めたフジバカマに来ていました。

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本命のアサギマダラの飛来は、10月になってからということです。
また、ヤマトシジミはカタバミが食草。非常に似通って種としてシルビアシジミというのもいるということです。

 

2014の新米が出回ります!

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早稲なんだそうです、作柄をたずねました。

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日照不足は影響している、完熟していない実が多い、このまま置いておいても熟していくことはない、刈らざるをえないということでした。

こちらは光りをほしがっている世屋の稲。

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けれども、空には今日も岩のような黒雲。

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天照大神が岩戸にお隠れになったとたとえたのはこんなだったのではないかとおもうような今にも底が抜けそうな黒雲が今日も覆っています。

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シュウメイギクが天照大神のお出ましをいのってくれる巫女さんのように見えました。

ワイナリー前で。

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猿でもいるンですか?

スマートフォンの角度を追うと、、

ハハーン 納得!

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この味、気がつきませんでしたよ、毎日通っていても。

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「いいね(^.^)」

看板を見て歩くのも、旅の楽しみなんですね。

 

峰山荒山のナス生産組合の無人販売。

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6コ100円。値頃と思えたので私も買いました。
ピーマンと赤ピーマンは自前、ニシガキ黒コショウカシワ¥180でビールのつまみを作りました。

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油をよくすって最高。

盆には、このナスビに麻ガラの足をさした馬でご先祖をおくったわねなど話が弾みました。
楽しかったのでそこでお礼を、、、親父ギャグで、

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このふくよかなセザンヌのようなそそられる曲線!
「荒山美ぃナス!最高」

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いや、ほんとに、 「おたんこなす」とか「ぼけなす」なんていわれるナスですが、それはたたき売りの時にとっておいて、荒山美ぃナス!

これでうったら三個100円で売れますよ!

酔いが醒めましたか(^.^)。

8月の日照時間は平年の48%ということ。

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日が照らず温度が上がらないことは、植物にとっては光合成をするな、ということ。当然大きな影響を及ぼします。
稲の刈り時は、出穂から最高温度での積算が900~1,000度に達したときが目安、といわれます。平年通りの勘では実の熟した美味しい米の収穫はできないと農家さんの顔は曇ります。

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ところで、日照不足は野山のものの肥育にも影響が及んでいるのでしょうか、世屋では、檻にかかる頭数が今年20頭以上、柵を破ってイノシシが稲を荒らす例が増えています。上の田圃は、踏みしだかれたため刈り取らざるをえなかったということです。イノシシも脂肪を蓄えなければ厳しい冬をしのげないことを知っています。そういう状況なので、田を巡る柵のガードを今まで以上にしっかりチェックしなければと,見回っておられました。

センニンソウ

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ボタンヅル

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開花時期や萼を花弁のように見せている花の形、色も同じ。おまけに有毒物質を含むことも! 人間なら、「やっばり兄弟だなぁ、よう似とんなる!」ということになるんでしょう、、同じキンポウゲ科センニンソウ属。開花のはやいのをお兄ちゃんとはすればボタンヅル。花の大きいのをお兄ちゃんとすればセンニンソウ。葉の形からの想像ですが、ボタンヅルは神経質、センニンソウはのんびり屋かもしれない、、根拠?ぎざぎざの有無! 仙人草って、白い色の花の塊から仙人の白い衣装を連想した!

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いえいえ、これからわかりますよ、種になるまでしばらくみててください(^.^)

天橋立の磯では、これまで見かけなかっためずらしい生きもの二種。

 

水中から陸にあげると筆のような生きもの。

京都府海洋センターにお聞きしました。

先ず、一つ目 写真だけでは断定できないが、ゴカイの仲間の 「ケヤリムシ」(毛槍虫)ではないかとのお教え。

陸上では確かに、大名行列の毛槍のようだ。DSCN9040 ◎イソギンチャク 水中に戻すとそのプロポーションは、ご覧のとおり見事なもの。

DSCN9062 ケヤリムシ

 

 

 

 

二つ目 これも写真だけでは断定が難しいようだが、「カエルアンコウ」の仲間 「ハナオコゼ」かもしれないとのこと。

波打ち際で虫の息の状態 脚らしきものが二本。全体の輪郭も浜砂との関係で不鮮明。

ハナオコゼであれば、待ち伏せ型の捕食で小魚や甲殻類などが主。捕食の際 体色は保護色となる。

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