宮津エコツアー · 6月 2015

6月 2015

梅雨の晴れ間とはいえ日差しは夏、

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ヒマワリ開花。大きな太鼓を打つような力強い黄色にさっそくチョウチョ。

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まっとりましたんや!

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庭先の畑の周囲に花が多いので、きれいにしとんなるなぁと感心したことがありましたが、野菜ものの実付きがええんですわ、と、てるみさん。里山の農家のされることには無駄ということがない。

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この蝶も、これからキュウリやなすびやトマトやゴーヤやウリなどに蜜をもらいに行くのでしょう。

ちなみに、この蝶、ツマグロヒョウモン、それもメス♀とおしえていただきました。

羽の先端が黒地。アカタテハ!かと思いましたが、白の部分が帯、羽の体側が橙色の帯ではなく、豹紋柄。

南方系の蝶で、かっては近畿地方以西に生息、丹後には見られなかったけれども、近年急速に数をふやし北上を続けているということです。すみれか科の植物を食草にします。

「キキョウ 一輪投げこむ 力ばかりの世に」。

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これは森澄雄主宰「杉」の人々の一人桜井博道さんの句。

強きをくじき弱きをたすく、この精神を言論機関から奪おう、強き側からそれをいっちゃあおしめえです。世の中、真っ暗闇になるじゃあありませんか(`ヘ´) 。
『「力ばかりの世」になってはいけません、とキキョウ咲く世屋の里!』 世屋野蕪村
会事務所兼ギャラリーを訪問してくださったみなさん。

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都市から地方への移住に関心をもっているということだそうです。世屋のさとを含め宮津の中山間地はどこもいいところ。

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けれども高齢化過疎化しています。例えば、27日のブナ林観察道整備村作業、気がつけば村の方たちよりもガイドの会のメンバーのほうが「高齢」になってしまいました。

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新しい村民を、どこも待っていらっしゃいます、いい縁が結ばれることを願います。
ちなみにこの実、

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観察道整備作業のお土産。オオカメの木て゛す。

ところで、世屋のブナ林には、英語で歌う鳥がおりました、「JUJUPeoplePeople  JUJUPeoplePeople」なんという鳥なんでしょうか。

6月のタケノコ、、これをKちゃんに見せると「マダケ」だと。

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わたしは「ハチク」だろうというのですが、いやマダケ、ハチクは上世屋にはないと。茶色のまだら、表面がツルっ。これはマダケだと断言。

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(↑ねっと写真拝借)

地元人間がそう言い切るのですから、マダケとしなくてはなりません!

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どっちでもいいのです、ともかく柔らかく灰汁が少なくうまいので世屋でも人気。

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ちなみにモウソウダケのタケノコは地下茎が深く、タケノコ掘りをしますが、「マダケ」は違います。地下茎が浅く、手で折り取ることができます。

白砂青松を目指す天橋立。3.6kmの砂浜には海浜植物と外来有害植物が混生。

後者を減らすには長期間、膨大なエネルギーとタイミングが必要。

 

毎年 大勢の職員ボランティアでお世話になっている地元の「きたしん」さん。除草作業に切り替えた今年も約110名ご協力いただいた。

 

天橋立を守る会 小田会長からお礼のあいさつ・作業内容等説明の後、いざ 現場へ P1030267 110名 主な除草対象はマツヨイグサ(中央)と枯れかけて種子を落としかけているヒゲナガスズメノチャヒキ(立ち枯れているもの) P1030291 マツヨイグサとヒゲナガ   軍手に刺さる「ノギ」を除きながらの作業は二手に分かれて 廻旋橋(北)側 P1030273 宮津(南)側 P1030272 宮津 側 長さ約200m 大勢のみなさんの作業でこのとおり、見事にきれいになりました P1030285 約200m 常務役員さんから職員の皆様へ慰労のお言葉 P1030279 常務役員慰労挨拶P1030280 雨が降り出したため作業時間約1時間少々でもこれだけの成果。約70袋。お疲れ様でした。 ありがとうございました。P1030282 約70袋

梅雨前線通過中のゆうこさんのレンコン畑!

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その元でも、、、海星公園森のカフェではチービズ応援カフェイン。

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テーマは地域の産品を生かした「地域力」の発掘向上、参加者多数!

また、ギャラリー「蛙と人と土と水」ではてるみさんと加悦宝厳寺のおっ様とが対談!

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テーマは農作業を巡る俳句の季語と上世屋での農作業。傍聴ひとり、ぜいたくなじかんでした(^.^)

雨風が収まったころの世屋高原から舞鶴方面。

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天気の変化は西から東へのとおり、梅雨前線の後ろ姿。

うれしさは 夏至に合歓見る あたりまえ  世屋野蕪村

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「一歩に詩 一歩に詩出よ ねむの花」 と 阿波野青畝さん。青畝さんか゛俳句を作るうえで理想としたことは、17音で自然と自己とが一如になること。

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さて、その眼でアジサイをご覧になったら!

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「霧を生むその紫陽花の多情かな」 阿波野青畝

それにしても、「自然と自己とが一如になること」、これは写真にも、また「ガイド」のうえて゛も基本中の基本てすね。

世屋の里 咲く紫陽花の たくましき    世屋野蕪村

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紫陽花と並び咲くなりタチアオイ  世屋野蕪村

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下から咲きあがって先端の花が咲くと梅雨開けということです。

夏を呼ぶ 花ひとつずつ タチアオイ    世屋野蕪村

 

世屋の里にもキキョウ花。

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しらはにの瓶にさやけき水吸ひて桔梗の花は引き締りみゆ と長塚節さん。

「しらはに」とは白埴。木目の細かい粘土で焼いた白い陶器のこと。水は清かで花は紫、きりっとした歌です。

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この引き締まり感、一茶さんの手にかかると

「きりきりしやんとしてさく桔梗哉」

夏至はまだ梅雨さなか、

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世屋て゛は傘をこう使います!

この時、 19時21分59秒(2015/06/19)。

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あと数日で夏至です。
丘に立ち 夏至の地球を 抱き込む    小澤克己 (遠嶺)

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これから、稲、野菊、ゲンノショウコなど短日植物 short-day plantsたちの花芽形成にスイッチが入ります。

一方、豊かな水と光りと気温で野山は「夏草」の時。

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太陽エネルギーの恵みは有効活用しなくちゃ!

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それにしても「たっぷり」あるんです。

これをすっきりさせるのは「デトックス」ですよ、いかがですか

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また、草は葛をはじめ繊維の塊、どうですか、紙などに活用出来ませんか!。

 

 

せや姫さんの森が、画面左手。

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世屋野蕪村さんは、ここに社を祀ろうと古代の住民が考えたのは、いざなぎ、いざなみ両神様のお子さんの霧神さまの巡行をお迎えするための適地としたためと言っていいと直感的に考えているということです(^.^)「せや」という名を持つ神様は、霧神様をお守りする役目を持ちますので、「守る」というのは、与党提出の安全保障法案が国会でめったぎりにあっていますが、「攻める」ことと裏表の意味をもちます、つまり「武器」を所有すること、行使することです。その当時の最新最強の武器をせやひめさんは携えてお守りしていたはず。それは「鉄」。サイトウさんはこういう資料をひいて、次のようにおっしゃっています。

『原日本考(正篇)』は、…且つ其の御名は勢夜せや陀多良たたら比賣ひめと、こゝにも陀多良即ちタタラの御名を現はしてある。日本書紀はこれに対しては前掲の引用文の如く、玉櫛媛の御名を伝へてあるが、その婚ひの相手方たる事代主神そのものが、鉄産に関係のある蛇の傳承を多大に負ふた神であって、且つ出雲系の大神であることを考へると、古事記所傳の媛の御名も、決して偶然のものでないことが認められる。…
因みにタタラは風送り装置を従属した土製の壷で、この壷に砂鉄と木炭とを入れて点火し、風送を行って壷中の炭火の燃焼を熾んにし、高温度を起さしめ、砂鉄の熔融と鉄の分離を起させる仕掛けのものである。原初に於て此の風迭り装置は獣の皮嚢を以て行はれた。壷も手に提げられる程度のものであった。セヤダタラのセヤは鉄を意味する古代湮滅語の一つである。と。
あるいは、こうもおっしゃっています。

サシスセソは鉄を意味すると思われるが、セヤのヤは何か。
『万葉集』巻二十4398。ここは読めないのかほったらかしになっているが、「於此曾箭」という言葉がある。ここを「負征矢(おひそや)」と一般に訳していて、征矢とは戦争の対人用の矢だとする。
そうかも知れないが単に「鉄ソ矢」ということかも知れない。そんなことはわからない、ここにしか用例がない。世界に一つだけの地名のようなもので意味を決める決定打がない、通説は強烈に疑うのが正解と私はいつも思う。
ここの曾箭は鉄の矢だと誰かが書いていたように記憶するが、思い出せない。銅矢(カグヤ)という言葉があれば、鉄の矢を意味するソヤとかセヤ、サヤという言葉があっても不思議ではない。

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(↑世屋川下流 この川の谷にそって風が行き来します)
、、、、
木子には「てつだに」という谷があると矢野さん。それが「鉄谷」としたら、丹後半島世屋高原を拓いた人たちは鉄文化を持った人たちだったということになる、、、その祭神さまが、「せやひめ」こんな妄想を巡らしながら、海から山へ谷を上り来る霧をみていました。

イノシシのお食事跡。

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鼻が命と言うくらい敏感な臭覚を持っていると言います。汁気いっぱいの葛の根がある、太ったミミズがいる、、土の中の様子が見えるのでしょう。

今は春にうんだ子どもたちが食い盛り。しかも七匹八匹といる姉妹兄弟匹一匹一匹にお母さんも餌の掘り方をおしえなきゃいけないときです 。

こうしてミミズは探すんだよ、みていなさい、わかったやってみて、うまいうまい!

(´・ω・`)
i さんからいただいた白花のフジバカマを植えたところも掘り返されていました。しかし、フジバカマは無事、

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よく見ると根株のところでぴたりと止めているのです。フジバカマの持っているアルカロイド系の毒成分が身を守ったのかも。としたら、フジバカマをたくさん増やしてそれを燃やして灰を畑に蒔けば寄り付かないかも!と一瞬おもいました。

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