宮津エコツアー · 12月 2012

12月 2012

ばら科のオオズミが天橋立に自生していること自体がめずらしいこと。

村田源先生によると、オオズミは「エゾノコリンゴとズミとの交配したものとであるとの考えもある」。いずれにしてもその美しさに魅かれて時々観察。果実は世屋高山ブナ林にもある同じばら科のオオウラジロノキの果実と同じ程度の大きさであるが、形は違う。この地で天敵に耐えてよくも数個の実を残してくれたことか。

 

つぼみ 2012.4.25

果実は下向き 2012.9.20果実の頂部のへこみは がくの落ちたあと 2012.10.25

全落果を集めました 2012.11.18

枝振りと黄葉オオズミ数本の全景(黒っぽい木) 2012.12.28白っぽい木はハゼノキ

世屋高山のばら科「オオウラジロノキ」果実は上向き(真中下 黄葉の少し右上) 2009.9.5撮影

ぐみ科グミ属は約60種。天橋立でも三種以外にナワシログミ、ツルグミなどがある。

グミはグイ実の略で、グイは刺のことを言うらしい。

 

ナツグミの園芸種 2012.6.14

園芸種(大粒)と野生種(小粒)が同居状態  廻旋橋近く 2012.6.20

アキグミ 今年も豊作でした 2012.11.18

2012.12.28

2012/12/31
守さんは形も規格外なら、味も規格外の野菜を作るお百姓だ。

その守さん、特に里の虫たちからは好かれている。


農薬を使わない のが彼のポリシーだからだ。
「だいじょうぶなんですか?」


「結局なあ、美味しいものは、体力があって強いもの、虫なんかにも負けないもの。そのために まずたいせつなのは  そういうものをつくることだよ、土と虫は洗ったら落ちるけれど、農薬と放射能は落ちない、そのためには土からだよ。

畦の草を刈って畝に置けば草は生えないし、肥やしになる。堆肥は雅君の牛小屋からもらう」

その話しをテントウムシが解説してくれました。


「これ、アブラムシ牧場。  アリが  家畜化してしまった  人がミツバチを飼育するように。
このアブラムシ アリに独占させる手はないだろ、俺たちの子育て 1日に、幼虫に20匹ぐらい、大人のおれたちでは100匹ぐらいいただかなければならないんだけれど、ありは樹液がたくさん出ているものに 移動もさせる、畑にも運んでやる、キュウリなんか格好の対象だ。

ありがこうやって1カ所にまとめてくれている、考えてみなさいょ、狐が1日にネズミ百匹も捕まえられる?ね、こんな美味しい話しはないんだ!」

生態系のバランスがあれば、ある虫の量が一定量に達するとどこからともなくそれを餌とする虫や鳥がやってきます。
守さんのはたけは、里の虫たちのレストラン!


植物が健康であれば、多少の虫がついたとしても大きな被害にはならないのです。

守さんの畑が、語っているのは、生物多様性保全の意味なんですね。

2012/12/30

土はおちついたかな
田植え、明日だな
お百姓が田圃を見回るころ。

このチョウが現れます。

ウスバシロチョウ、

ムラサキケマンを食べて大きくなりました。


畦に野花菖蒲が咲く頃です。

歳暮れて 世屋の里は 冬序章

、、、12月29日の世屋の里。このまま、雪が解けて、春になりそうな風情です。

けれども、これは、始まり、

冬の序章です。

2012/12/29
むう、

スズメ!にしては、大きい、柄もちがう


ひょっとして、あんたたちは「アトリ」?

「アタリー」

北からの渡り鳥です。

それにしても、大群!

お金、たくさん落としていってくれるかも、
だって、この鳥「ふゆーどり」冬鳥・富裕鳥(^.^)

富裕鳥の大群の来訪、こいつは歳の終わりに縁起がいい

来年は、千客万来の前触れだ!

2012/12/29

破魔矢オーケー、

干支人形、オーケーです、


篭神社はすでに春迎えカウントダウン!

お買い物ツアーですか、よいお年を。

(※ 年内にお参りすると「丹後ちりめんきものカレンダー2013」がいただけます)

春になったら、セヤの里にもたくさんお客さん来るってよ!


(↑ 5月13日 お見合い? オス同士のコンバット? )
俺たちの年だもんな
お客さん、どうやって歓迎したらいいかなあ

ぶら下がっているところがいいんじゃない!

お食事、一緒にしていただいたらどうかしら!


宮津のエコツアーのコンセプトは、「本物こだわり旅」です、

「遠慮」なさらずに、畦道のガイドウオーク、ご利用ください、

「本物」が首を長くして待っていますから(^.^)

 

2012/12/29
「花が咲くことより、まあ雪が解ける、これがまずうれしいことですわなあ」とおためさん。そういうことです。花より、、、!けれども「花はええですなあ、どんな花も、花見とったら心が和みます」とてるみさん。里の暮らしに寄り添う花は、時に季節を告げ、時に癒やし時に励まして、リレーを続けます。そのトップランナーはウメの花。
梅の花 今盛りなり 百鳥の 声の恋しき 春来たるらし
(小令史田氏肥人 万葉集 巻五 八三四)
、、、、、
3月
24日 ウメ
24日 宮の前
4月
21日 フクジュソウ
24日 アマナ
23日松尾 へいしちろうさんの桜
27日
5月
13日 レンゲツツジ
13日
20日
ホオノキ
21日 サワオグルマ
6月
12日 サルナシ
12日 ジャガイモ
7月
23日 ネムノキ
雨の日や まだきにくれて ねむの花 与謝野蕪村 ※『まだき』は早くも。
23日 ヤブカンゾウ
8月
18日 ウバユリ
21日 なつずいせん
咲き揃ふ夏水仙に雨あがる 川澄王魚
9月
22日 稲刈り
24日 赤・白 ゲンノショウコ 青 ツユクサ 黄 カタバミ
ツリフネソウ
24日
25日
10月
6日 ツルボ
13日 リンドウ

りんどうの露のひとつぶ水の星

宇井十間 第27現代俳句新人賞千年紀」より

11月
7日 ノギク
21日 お茶
16日ブナ紅葉
12月
8日 初雪 ともかくもあなたまかせの年の暮 一茶
1月
26日  樹には樹の人には人の冬日和       愛知  東海市 石山 貞
2月
節分  「天牢雪獄」じゃ!(北越雪譜)という人もいれば、
我が雪とおもへばかろし笠の上 (宝井其角)という人もいる
まあ、雪のとけなんだ冬は、わしはしらん、
こんな時だ、ゆっくり話ししょうきゃあな

2012/12/29

8月18日の雲に引き込まれました。


夕立が、虹を作りました。

雨に洗われた稲に、夏の日がみとれて呟きました。


「美しいよ」、

 

2012/12/28

親と子はたいがい似ているものというのは、チョウの世界には通じません。そこが、ガイドのしどころです(^.^)

植物は生き物あって、生き物も植物あって、とお話しできたら、どんなにか、かっこいいことだろうと夢見ます。
しかし、ややこしい!マニアをマニアたらしめるところなのでしょう!なかなか容易なことではない、
が、そこは、念ずれば花開く、一歩一歩です、そこで、、、、、

世屋の里を歩いているとして、、、、ガイドシュミレーション。

チョウに出会いました


キアゲハ!

ええつとこれの幼虫は、明るい緑に黒いしま模様で、オレンジ色の点々がはいってる、ずんぐり型の、、

これですか!

ええ、それそれ、食べているのは、シシウド

またしばらく歩いていると今度は幼虫。

ヤブマオを食べていますね、これが変身したらっと、、 ほらほらあそこにとまっていますよ

アカタテハになるんですかあ!

ガイドさんガイドさん、これなにになるんです?

(分からないとき)

セヤ系新幹線の先頭車両みたいですね、、

アンテナのようなお尻の突起、チョウチョの幼虫なんですかね?、

と時間稼ぎしながら、図鑑をみる

これこれ、やっぱり、チョウじゃない、スズメガの仲間ですよ。、、、

うわあ!


カラスアゲハ!幼虫はからすざんしょうなんかをたべるんですよ、それで、カラスちゅうわけでもないんですけれど。

それそれ、あのおおきい木!

幹の刺、すごいですね。

この木に登れっていわれたら拷問ですよ、、、、

昔流にいえば、さしあたり「ままこいじめのき」!

ほんと!

(↑ 栗田半島のカラス山椒)

で、ガイドさん、こっちの「カラス」はどういう意味なんですか?

(^.^)(来ると思ってました、想定内の質問です)、

カラスうりとすずめうりがありますね。カラスうりは すずめうりより大きい
カラスノエンドウ これは豆果が黒く熟すし食えない。

こんなふうに、色とか大小の比較食用非食用を区別するのに「カラス」はつかわれるんです。
そこで、カラスサンショウ、タネの大小かなと思いますよ、
サンショウに似ているけれど、タネが大きいんです。

そう言われるとそうねぇ

、、、、

来年、こんな場面があるといいですね。

以下 続く

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