▼平成23年11月25日に宮津市上世屋で「合力(こうりょく)の家」が完成し、祝う会に出席しました。
玄関入口には、手彫りの看板が置かれています。玄関の柱は地元特産のケヤキであり、昭和23年に建築されて63年が過ぎましたが、当時のままにしっかり立っています。
玄関を入ると座敷への上がり端には、藤織りで作った合力の会の暖簾が下がり、両脇の柱はまたまたケヤキです。
奥の間(客間)のふすま絵は、この上世屋の里でアトリエを構えておられる先生に師事しておられる方の作品です。
畳のヘリ(縁)には、みんなで合力(こうりょく)して作った藤織りが使われています。
この家の柱などの材は、地元の木材が使われており、太い大黒柱のケヤキや屋根を支える大きな丸物や平物などの松、外屋柱や土台柱などの栗、そして杉板などの無垢材がすばらしいです。今回の改修でも、地元木材が使われています。
お祝いの風習どおり、みんなで餅搗きをして、豚汁とともにいただきました。豚汁は、横の囲炉裏にかけられ、アツアツです。
粟餅も搗きたてで熱いのをいただきました。ほんとに美味いです。
白ご飯は、合力の会が目の前の棚田で、無農薬で作り、稲木干しにしたコシヒカリです。
縁側は、雨戸を座敷側に引っ込めて濡れ縁とし、いつでも誰でも気軽に腰掛けられるようになっています。
すべて完成までにはもうしばらくかかるようです。みんなで合力(こうりょく)しながら、昔ながらの魅力的な建物が再生されることを願っています。
家の前には棚田と上世屋の集落が広がっており、上世屋の里と山、そして宮津湾が一望できます。
是非この民家と上世屋の里を訪ねてきてください。
<midorimushi>