2013/02/02
光りが社から!
京丹後市弥栄町黒部の「深田部・ふかだべ神社」では、ちょうど、2月、立春のころにそうなるのです。
「田部」というのは、定住し農業を行う部族を意味します。この「たべ」が「たみ」の語源なのだそうです。「民」は後から付けたもの。さらに、田圃ではたらく「やから・族」を「田族・たから」といって、「たから・宝」の語源になったとか。
太陽あっての農業。気温は上昇に向かう。日足は伸びる立春のころに、光りが社から発することが、かえって来られた神が豊作を約束されたことを示す演出だとしたら、その巧みさに感心します。
ご祭神は穀物神の。「宇気母智神(うけもちのかみ)や八幡大神、天照大神など。
秋の祭の「黒部の踊子」は、赤きつまり秋、実り色の衣装をまといます。
風流田楽(ふりゅうでんがく)やその流れをひく風流踊の古態をしのばせる芸能であり、芸能史的にも価値が高い。』として京都府無形民俗文化財に指定されています。
ちなみに、田部といえば山部。山部は、狩猟を職とする部族。
田、山、とくれば、当然「海」。漁業を職とする部族、海部・あまべがあります。