世屋に伝わる藤布、
(↑ 右側の縦長のシェードが藤布製、左の丸いのは畑和紙)
ランプシェードになって、世屋高原休憩所で、見ていただけます。
その藤布伝承の活動にサントリー地域文化賞が授与されました。
その受賞を伝える毎日新聞の記事は味があります。テルミさんの話に触発されて、ああそうなんだー、、、エレジーではないんだ、以前に書いた歌詞、、見直して改編しました。
(↑ 小川つやさん 川北亮司さん撮影)
♪ 『藤布語り』
山の村の いろり辺で
藤績みもって おばあが語る
百姓の 仕事着には
ごわごわしとっても 汗をはじいて 丈夫な藤布(のの)が 一番と、、、
(↑ 光野ためさん 川北亮司さん撮影)
田んぼ五反に 鈴なり親子
百姓百色の仕事せにゃならぬ
あられとぶ日の 藤こき水は
そりゃあ口に 言えん辛いけど
男が山で焼いた炭俵
背負うにゃ女が織った藤の布
美しい絹の べべきて しゃんしゃん手まりをつける
そんな分限者だにゃあことを
不幸せと思ったことはにゃあ
わが親 わが土地 愛してならぬ
やっぱり私も 藤おり娘
硬いツルから 糸とって 織物にしたなんて
あんたらあ 思えんだろうけど そう言いながら
そう言いながら
ふっと笑うおばあの手に
藤の花が咲いていた
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1980年ころ、お婆ちゃんたちの藤織りを取材した川北亮司さんの『かわいい鬼婆』と写真も掲出していますので、ご覧になってください(^.^)