落葉間近のほおの葉!
わが背子が捧げて持てる ほほ柏 あたかも似るか青き蓋(きぬがさ) 恵行
すめろぎのとおみよ御代はい敷き折り 酒(き)飲むといふそ このほほ柏 大伴家持
古代から傘に見立てたり、敷物にしたりと、ホオノキの特徴は、まずは葉っぱです。
抗菌性が強いので朴葉寿司、特に黄色ブドウ球菌に強いことがわかっています。また熱にも強いので朴葉味噌焼き!
もう一つの見所。自然状態で生育する大きな樹の下、そこに生えている他の植物の少なさ。
落葉や根などから他の種子の発芽や、発芽したあとの生育を強く抑制する他感物質を分泌しているんだそうです。
材も、細工がしやすくヤニも少ないので用途多数。日本刀の鞘はこれでないとということですし、樹皮に含まれる精油には、胃腸の粘膜組織を引き締める作用があるということですから、ホオは有用樹中の有用樹。