ウワミゾザクラ、
ブラシのような花姿から「さくらぁ、うっそー」と言われますが、バラ科サクラ属。
さて、桜の葉は食べられます。花も。ただし、サラダ感覚や佃煮という食べ方ではなく塩漬け。お茶に入れたり、お餅をくるんだり。ふっとほのかな香り。それはクマリンと言う成分なんだそうです。クマゴンでなくクマリン。このクマリン、他の種類の植物の侵入を撃退したり、自らが風などおれたりしてもその傷口からカビや細菌が侵入しないようにする抗菌性を持っているというからただ者ではありません。桜の葉で、主にオオシマザクラの葉ですが、餅をラッピングする、このアイデアはいつごろのことかわかりませんが、これは鮮度保持のためなのです。
このウワミゾサクラも樹皮を剥くと強く匂います、これもクマリンの匂いです。アイヌではウワミゾサクラの匂いが病気をもたらす悪霊を撃退する力を持っているとお守りを作ったと言うことですが、おまじないでなく、クマリン効果で実効があったのかも。占いのたきき゛はこの木て゛ないと神さまは正しい示唆をくた゛さらなかったとか。ますます、ウワミゾザクラは霊木です。
蕾や青い実を山菜として塩漬けにする地方もあるとのこと。このあたりにも豊富に自生する木ですから、そんな部分を活用してもいいかもしれません。それに加えて、葉っぱに含まれる成分にも、強い抗酸化力か゛あると判明、ということです。お茶にして、竹茶とブレンドしてみたらどうでしょう。
※この稿、生原喜久雄先生(東京農工大学 森林生態学 )のシリーズ自然を読む 樹木の個性を知る、生活を知る「ウワミズザクラ」elekitel.jp/elekitel/nature/2010/nt_95_ums.htm を参考にさせていただきました。