五月、丹後の山は不思議な香りに包まれます。
この芳香の主成分はベンゼノイドと、分析されているそうですいるが、(それってなんですか?)トロロっとしてなんとも怪しげな香りです。
さて、この朴の木、香りだけでなくともかくどこをとっても個性的、
中華料理のスプーンのような花びら、蓮のようにひらひらじゃなくてスープなら十分に掬える硬さ。
葉の殺菌作用
硬くて脂がなくてさらっとした材
種、煎じてアイヌ民族は、お茶代わりに
そして、強烈な他感物質を分泌する根。
、、、、、ともかく我が道を行く木です。
さて、このホオ、宗教詩人の坂村真民さんの目に留まりました。
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花おのずからにして咲き
道おのずからにして開く
ああ
わが愛する
朴の木のごとく
あせらず
いそがず
この世を生きてゆかん
一つの道を貫きゆかん
守らせたまえ
導きたまえ
坂村真民詩集 「めぐりあいのふしぎ」から
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矛盾、艱難だらけのもが海でもがいているのが現実ですけれど、
太い幹、大きな花や葉のゆったりした動きをみていらしたら、
「あせらずいそがず」はフレーズが湧いてきた、そんな風に想像します。
ああ
わが愛する
朴の木のごとく
あせらず
いそがず
この世を生きてゆかん
一つの道を貫きゆかん
繰り返しよんでいると、海の波が静まっていくような気もします。
花と人との対話の見事さ、
いまがホオの花の見時、匂いのかぎどきですよ、