2012/06/16
月夜の 田圃(たんぼ)で コロロコロロコロロコロコロ 鳴る笛は
あれはね あれはね あれは蛙の 銀の笛
ささ 銀の笛
あの笛きいてりゃ コロロコロロコロロコロコロ 眠くなる
あれはね あれはねあれは蛙の 子守唄
ささ 子守唄
蛙が笛吹きゃ コロロコロロコロロコロコロ 夜が更ける
ごらんよ ごらんよごらんお月さんも 夢みてる
ささ 夢みてる
この「蛙」は、俺のことなのか、そうではないのか。よくわからんのだ。
田んぼって言うよね、田んぼに卵産むのは、殿様ガエル、雨蛙、、モリアオガエル、シュれーゲルアオガエルやまあかがえるってところだ。、おんなじカエルでもよくあんなところに住んでるなあ。あんな生ぬるいところ、気持ち悪いんだよ。俺は、沢のきれいな冷たい水が好きなんだ。
ちなみに親戚なんだよ、雨蛙とモリアオガエル、シュレーゲルとは。指見てくれたらわかるよ。
うでよ、田んぼって言われりゃあ俺のことじゃないなと思うんだ。ちなみによ、殿様ガエル、グカカッ、グカカカカッ ありゃあ品がないよ、雨蛙、「ゲッゲッゲッゲッ…」「クワックワックワッ…」。
コロロコロロコロロコロコロというだろ、これに近いのは、モリアオガエルかな。あいつは、コロコロッと聞こえる確かに。けども、吹く、って感じじゃない、叩くだよ、カスタネットだ。吹くって感じでいやあ、やまあかだよ。あいつはいい声してるぜ、でもよ、ありゃ鳴くのは三月頃だ。月夜を楽しむ時じゃないだろ。
初夏の月夜には、 殿様ガエル、雨蛙、、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、こいつらが一斉になくんだよ、100dbは超える。そりゃあ子供ねかしつけるどころじゃないよ!、工事現場。親が睡眠不足になってしまう。
(↑ 中央 右よりやや下の岩に張り付いているのが俺)
「中津川や 月に河鹿の啼く夜なり 涼風追ひぬ夢見る人と(石川啄木)」という歌があるらしい。この月夜に恋人との逢瀬の演出をしてやってるのが俺だ、
「フィフィフィフィフィフィ、フィーフィー」
カジカって呼んでくれてるが、何でも雄鹿の啼くのに似ているからっていうじゃないか。機会があったら、連れてきてくれ。兄弟になってもいい。
「暮れそむる湯原の渓を 幾すぢの白き瀬のこり河鹿また鳴く(与謝野鉄幹)」
「フィフィフィフィフィフィ、フィーフィー」
月光に光る笛、、一番近いのは俺の声だぜ。けども、俺の住み家は渓流、沢なんだよ。
まあいいけどね山の里では、沢と田んぼは隣同士だ、夜は川は見えない、田んぼから聞こえると言うように言われているのかもしれない。
蛍が、俺の笛に合わせて踊ってくれるぜ。
初夏の山里の月夜、笹百合が甘く香りを漂わせてくれる、来てみないか、歓迎するぜ。