宮津エコツアー · 力比べによらないメスの獲得法!

力比べによらないメスの獲得法!

2012/06/16
「行動生態学の進歩に大きく貢献した、よってその功績をたたえ、ここに表彰する!」と言われたら、だれだってびっくりしますよ。それが、いはるんですよ、身近に。
え、■■さん?まさか、ひょっとして△△さん。こつこつやってはる、きっとそうやわ、見かけによらんねええ!
落ち着いて聞いてください、観察した人じゃなく、観察の対象として!それが、この虫。

シリアゲムシ(挙尾虫)と言います。生き物は交尾や受精にのために、様々な知恵を獲得していきます。このシリアゲムシは、オスがメスに餌をプレゼントし、メスが食べてる間にちゃっかりと交尾をしてしまうというのです。力比べ、争奪戦、そういうことに寄らないでメスを獲得できるという方法があるというのは、なんだか、ほっとします。
ちなみに止まっている花は、ヤマブキショウマ(オソラク )。9個の小葉を持つ2回3出複葉が、トリアシショウマとの区別の目安とか。ヤマブキショウマであれば、京都府指定「準絶滅危惧種」です。

分布的にも、トリアシショウマの方が中部以北に多いと言われているようですしかし、どうもその三回三出複葉にも見える葉もあります。

世屋高原には「氷河期の落とし子」がいくつも残っています。トリアシショウマとの混生という形があるのでしょうか。

ハナイカダがしたり顔で言いました。

「ヤマブキショウマは雌しべが3本で雄しべが20本ほどだよ、おうちゃくせんと虫眼鏡でみてみなよ」。

 

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