天橋立阿蘇海の漁業資源が、少しずつ戻りつつあるようです。
このような話をしてくれたのは、地元交通会社の元船長。現在は天橋立阿蘇海の漁師さん。真夏の太陽が昇り始める前から、アンカーを打って漁場の見定め。水深は3m~4m位。ここはニッケル鉱石を運ぶ艀や旅客船が日に何度も通る航路。潮の干満によって、宮津湾の海水と阿蘇海の淡水化された海水が入れ替わる汽水域でもある。
アサリの漁期は、5月から12月、12月から4月までは、ナマコ漁とここ4・5年増えつつあるイワシ漁。年間のスケジュールは忙しい。
阿蘇海のイワシ漁最盛期は明治の中頃。伝説の金樽イワシとして市場に出回った。漁業者は約340名、船も77艘あったそうである。当時、その漁業者収入は漁業者以外の約2倍はあったと言われ(元溝尻漁業協同組合内藤組合長 天橋立ネイチャーガイドブック)ている。阿蘇海の漁業資源が復活する日を願わずにはいられない。