宮津エコツアー · 6月 2016

6月 2016

「ほほう見事」

DSCF4654滝

せや高原の縁辺部、地滑り崖を侵食し後退した渓流の最深部にあります。
お酒を盃に注ぐかのようにまっすぐに落水する姿から銚子の滝。

DSCF4663滝

高いわけでも水量が多いわけでも岩姿がすごいわけでもないのに、たいがい歓声をあげられます。

DSCF4258たき

「隠れたパワースポットだぁ」と。

DSCF4656滝

観光滝とはレストランと居酒屋、の違いといったらいいのか、ケヤキやハリギリの巨木が空を覆い、足元にはワサビや蟒蛇草、乳母ユリ、スミレサイシン、ミズタビラコ、ツリフネソウ、ハナイカダなどが群生する渓谷河畔の天然が、すっぽりと手つかず!なのです。

これ、葉の形が面白いでしょ!

DSCF4667

ウリの木。

DSCF4257たき

白いのははくうんぼくの落花。
緑に埋もれている銚子の滝、今がみどき!里山ガイドウオークで案内させてもらっていますよ。

せや高原の「しおぎり荘」、指定管理人が変わって新しい看板。

DSCF4637

クオリティーも高く、丹後観光の奥行きが広がる施設です。
しおぎり荘をご利用の際には、里山ガイドウオーク、これがおねうちですよ。

DSCF4755

景観、これのなつかしさは別格。

DSCF4759

でも、それだけじゃもったいない!

今の見ものは、ヤマアジサイ、

DSCF4764あじさい
「花の色は土壌酸度の影響を強く受けるものが多く、栽培すると条件によりさまざまな花色をあらわす」!

こんなに変化変異のおおいのはほかにあるのでしょうか
またそういうスタイルをもつことに何の意味があるのかともおもいますが、まあ、自分で楽しんでいるとしか言いようがありません、山野草世界の「ホーテイーエイト」みたいなもんでしょうか。

DSCF4763あじさい
どこにでもあるといやあそうですが、花の色や形を楽しむコースを作ることはだれにでもできることではありませんよ(⌒∇⌒)。

さて、ヤマアジサイをみて、「アマチャ」という方がいらっしゃいました。

DSCF46313やまあじさい
困りました。
アマチャ画像をネットで検索しましたが、花は同じ、しかし、葉の形はちょっと違うようです。

Leaves-of-serratophyllaw[1]
が、それもなんとなくです、噛むしかないかも。アマチャは砂糖の100倍ということですから。甘くない、のでヤマアジサイなんでしょうと。

「虫偏に土・土っ、なんて読む漢字やねん?」

ギャラリーの看板をご覧になっておっしゃるのです。

DSCF4580

え?

「わし、漢字によわいねん!」

正直なかたです、か・え・る!とこたえました、

「そうかぁこれ、かえるとよむんかぁ!」

、、、、よめなくったって恥ずかしいことでもなんでもないんです、というより感動したんです、というのは、かれ、某有名私立大の理工学部卒某建設会社で高速道路関係の技術者として仕事をして全うしたというキャリアだったからです、ひょっとして、そういう大規模土木工事には「蛙」は目にはいらなかったのかもしれない、この工事が蛙の住処をどれだけ破壊しているかそんなことを考えていたら仕事にならないじゃないですか、カエルがブルドーザーの前に立ちはだかって、「やめろー止めろー、やるならわしをひいてからにしろぉ」と叫んだらどうするかなんて想像することは職業柄許されないこと。その純粋さに感動したんです。

「カエルって虫かぁ!」

さて、漢字表記でいうなら、読めないことが多いのは「躑躅」も。ドクロか?いいえ、どくろは髑髏。そうか、で?「つつじ」。え!ツツジって花やで、植物やで、なんで「足」偏なの?

DSCF4620

花の紅さがあまりにも引き付けて、足が止められるからというんです!
躑躅を音読みするとテキチョク。「躑」、テキの意味はしゃが-む、「躅」、チョクの意味は足踏みする。目を引くので、、、足を止め、しゃがみこむ
いうのです。
それは本当かもしれません。林誠司さんが 俳句オデッセイで、蕪村さんがそうだと例句を挙げてらっしゃいます。
「近道へ 出てうれし 野の  躑躅かな」
嬉野という地名ではなく、野に咲いているツツジにあったことを「うれし」といっいてるのだと。一般に俳句では悲しいだのうれしいだのと直接的な感情表現はしないのです、それを敢えてしているところに蕪村さんの受けた感動の強さがあるというわけです。

IMG_7075

また、その命名者はひょっとして「アゲハチョウ」かもしれません。
この蜜は大変に美味しいのです、赤い花色に引き寄せられてやってくるのです。この花に寄るのは人も。ヤマツツジは昔から可食花なのです、彼女が一番恐れたのは人間かもしれません。飢饉のときなどさしあたりそうです。

IMG_7749

(上 ビオ・ラビットさんにて)

それを飽食の今は「・ヤマツツジを食べる。・ヤマツツジの花びらを食べる。・歯触りや甘酸っぱい味などを体験することができる」こんなことを「公益財団 日本科学協会」が、 原体験教育研究会の試みとして科学実験データベース に掲載しているのです。このことに感動しました(⌒∇⌒)

Newer entries »