宮津エコツアー · トピックス

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お、上世屋!

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あれ、波見!

 

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宮津の里山上世屋と波見に息づく命の脈動を報じた二つの記事。チョウは五日付け、トンボは六日付け。いずれも署名記事。取材は、京都新聞天草記者。

うすばアゲハの上世屋と8000000000000トンボの波見とは共通していることがあります。それは、「環境省選定・生物多様性保全上重要里地里山500」のエリアであること。

環境省は、エリアを全国に500、設定した意味を次のように広報しています。

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平成27年12月18日   生物多様性保全上重要な里地里山(重要里地里山)
1.目的.
社会構造が変化し、人口減少が進む中、すべての里地里山に人手をかけて、かつてのように保全していくことは困難であり、保全すべき対象とその将来像を明確にし、対策を講じていくことが重要な課題となっています。このため、国土の生物多様性保全の観点から重要な里地里山を明らかにし、多様な主体による保全活用の取組が促進されることを目的として選定しました。.

.2.選定方法及び選定結果.
・里地里山に関する有識者を構成員とした「里地里山保全・活用検討会議※」(以下、「検討会議」という。)を設置し、選定を行いました。.
・選定にあたっては、生物多様性保全上の重要性の観点から、以下の選定基準を設定し、全国規模の既存調査データ及び地方公共団体等への照会等により得られた地域情報を基に候補地を抽出し、検討会議による評価・検討を実施しました。.

<選定基準>.
基準1:多様で優れた二次的自然環境を有する。.
基準2:里地里山に特有で多様な野生動植物が生息・生育する。.
基準3:生態系ネットワークの形成に寄与する。.
・地域特性を考慮するため、地域毎に分科会を開催する等の精査を行い、重要里地里山として500箇所   を選定しました。.

.3.活用方法.
今回選定した重要里地里山については、多様な主体による保全活用の実行性を高める取組の促進・拡大に活用していきます。また、地域における農産物のブランド化や観光資源などにも、広く活用できるものと考えています。.【重要里地里山ウェブサイト】.http://www.env.go.jp/nature/satoyama/jyuuyousatoyama.html.
※里地里山保全・活用検討会議委員(五十音順、敬称略).
・あん・まくどなるど(上智大学大学院地球環境学研究科教授) .
・石井 信夫(東京女子大学現代教養学部数理科学科教授) .
・石井 実(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授).
・岩槻 邦男(東京大学名誉教授) .
・金井 裕(公益財団法人日本野鳥の会参与) .
○・進士 五十八(東京農業大学名誉教授/自然再生専門家会議委員長) .
・竹田 純一(東京農業大学農山村支援センター事務局長/里地ネットワーク事務局長) .
・中越 信和(広島大学大学院国際協力研究科教授) .
・広田 純一(岩手大学農学部教授).
・松井 正文(京都大学大学院人間・環境学研究科教授) .
・宮林 茂幸(東京農業大学地域環境科学部教授).
・森本 幸裕(京都学園大学バイオ環境学部教授/京都大学名誉教授).
・鷲谷 いづみ(中央大学理工学部人間総合理工学科教授)

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「今回選定した重要里地里山については、多様な主体による保全活用の実行性を高める取組の促進・拡大に活用していきます。また、地域における農産物のブランド化や観光資源などにも、広く活用できるものと考えています。」というけれども、この選定を生かすかどうかは地元次第。こういうことを承知し、フォローし定着させる目的での取材と報道であったなら、恐るべし天草愛理記者の慧眼!!

さてそうなら、つぎの取材は、内山の大ブナかも。

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内山の大ブナ 京丹後市指定文化財

学名Fagus crenata分類ブナ科ブナ属 胸高幹周3.65メートル、樹高32メートル』

この3.65メートルという胸高幹周は、30年も前のものです。

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木は生き物、コンクリートの電柱ではありません、成長し続けるのです。現在値は4メートルラインを突破し「419cm」に達していることを、高山山塊ブナ巨樹調査の中で宮津高校フィールド探究部が確認しているということです、

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「3.65メートルで京都府一、北近畿有数のおおブナ」といつまでも同じ看板をぶら下げていたら、おおブナに失礼ですし、K市の自然観も問われます、ここはマスコミの出番でしょ!

空の青さが透き通る羽の持ち主、

img061.jpgチョウ

飛翔するチョウ写真撮影の第一人者、西村さんから、いただいた作品展の案内には、

「世屋高原では、皆様のおかげで令和新年もウスバアゲハが元気に舞っており、楽しませていただきました。丹後のチョウたちに今後もよろしくおねがいいたします。」、こんなコメントが、、、。

北方系のこのチョウは日本南西部では生育地が限られており、里山の草地の特定の草を食草とすること、など、ある生物を巡る見せるがわと見るがわとの関係、エコツーリズムの本質、神髄、実際、、わかる方にはわかるんだぁと、しみじみと読んだことです。

さて、この写真のチョウは「ウスバシロチョウ」と呼ばれていましたが、研究の結果、アゲハ系とわかったので、現在では、ウスバアゲハと呼ばれているということです。

 

「主峰をなす東壁の絶顛は、孤高を誇るかのように、北天の空に巍然と屹立し、奈落の谷底に墜ち込むような、妥協を許さない孤影がたまらなく私を惹きつける。」

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これは、澤潔さんの名著「丹後の地名語源の研究」でのいちがおの山容表現。澤さんは、「絶え間なく汗を流して歩くという無償の営為こそ、山旅の究極」とも。一度は登りたい山関西百名山、いちがおが、六月の里山ぐらんでぃんぐっコースです。

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それにしても、この切り立つ山は、人には優しくありません。 「むかしむかし、吉永のお寺で盆踊りがありました。その時、一度も見たこともない若い男の人がいました。みんな不思議に思いましたが、だれも、どこの人か、知っている人は、一人もいませんでした。次の日も、盆踊りにその男の人が来ました。村の人たちは、その男の後ろからついてどこへ蛙か調べてみることになりました。細い山道をどんどん登って、依遅ヶ尾の近くまでくると、大きながまが谷というところに、堤がありました。男は、その大きな堤に、とびこみました。すると、みるみるうちに、大きなへびになってしまいました。姿を見られたへびは怒って、次の朝、大雨を降らせました。堤の堤防が壊れて、依遅ヶ尾から、多くの土砂が吉永の村に流れ込み、村はうずまってしまいました、、、」 この怒ったへびの起こした土砂崩れは、「依遅ヶ尾には大蛇が住む」という話に繋がって、そのおろちが麓のお宮の巫女に惚れ、炭のような真っ黒い雲にのって会いに来る、それが210日ごろだという話になっていくという話も伝わっています。※「丹後町の民話」丹後町教育研究会

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この山は、大陸プレートと太平洋プレートとの関係で、2000万年前から始まり約1000万年も続いた活発な火山活動の時期を違えた噴出が合体した形なのだそうです。 さて、「いちがお」、その「いち」については、「い」も「ち」も、古語では神聖を意味する言葉であるという切り口から諸説あり、澤潔氏の丹後地名の旅中をご覧ください。地形的にみれば、「ち」はあちこちの方向、方角を指す「ち」ランドマークとしての優秀さを取れば「位置ヶ尾」、あるいは、山塊にあるいくつもの尾のうちもっともたかい尾を「一ヶ尾」と呼んでいた、それが山塊全体の呼称となったと考えられるかもしれません。

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道にはウツボ草、けんぼナシ、マタタビの花が見られます。オーガニックライフクラブまでお申し込みください。

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7月1日、発刊、有料、2000部制作予定で準備を進めています。

3月に制作した「増補版」に、巨樹調査の最新データを加えた改訂版となります。

初版で900部、増補版で300部、制作して頂きました。しかし、いずれも「豊かな森をつくる府民税」を活用しての制作のため、無料ではありましたが、関係者優先の配布のため、広く普及を図ることは出来ませんでした。

今回は、ISBNコードも取得し書籍JANコード(2段型バーコード)をつけて、一般書店でもお求め頂けるものとなります。

「海の京都展望ライン」と銘打っていますので、「海の京都DMO」様の応援も頂戴できました。

発行は、発行委員会あらため「丹後半島エコミュージアムサービス」としました。

この自然ガイドブックを介して、都市と地方、人と自然、人と人の結びつきが生まれることを願っています。

ご希望の方は、下記へご連絡ください。

: 629-2523 京丹後市大宮 町三坂141-1 (株) プラジナー 内

「丹後半島エコミュージアムサービス」

電話0772-68-0188

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林道パンフのこの赤い帯に寄稿してくださった、児童文学作家の川北さん

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林道ものがたりを取り上げたエッセーを送ってくれました。

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この、「丹後縦貫林道ものがたり」を増補版として、本屋さんでも扱ってもらえるように準備しています。

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タンポポの種のように風に乗るといいなあと思います。

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この丹後縦貫林道へ向かう世屋の道を辿る自転車カップル!

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この坂道なのにすいすいと進む自転車の性能の良さ、今、休憩所・万葉藤棚が盛りを迎えておりますが、休憩もせずのぼっていかれました!IMG_1036

若葉青葉の放つフィトンチットを吸い込みながらのサイクリング、どんな観点からも最高のアイデアですね。

 

 

平成31430日、

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昭和に捨てられ、平成の間を眠っていた棚田を、宮津高校のフィールド探究部の諸君が起こしてくれ、さらに、久美浜高校の仲間が野菜苗を持って訪れてくださり、共に植えつけをしました

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「令和のヒーローは君たちだ!」

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その作業をする彼らにこみ上げるものを耐えて、エールをおくっています

「味土野ガラシャ大滝」

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ガラシャの最期は自死だったのか、なかったのかは論が分かれます。

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しかし、その瞬間の脳裏には、味土野での二年が蘇っていたはず、そして、とかくその二年は玉さんにとって暗く陰鬱な日々だったと語られていますけれど、楽しい豊かなものとしてではなかったのかと、「以前は滝壺に大きなアマゴがたくさんおり、手づかみでとっておった」との村人の証言を読んで思いました。

さて、整備される前の味土野大滝、4月4日!

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被さった木々の徐伐にあたってもらっているところです。

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確かな林業技術をもった男たちの勇敢な作業によって、少しずつ滝の形が姿を現していきました。

そうして整備のすんだ味土野ガラシャ大滝、4月16日!

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落差5~60m、水量豊かな大滝の水音の中に、中世戦国の響きが聞こえるようです。

いよいよ10連休、ぜひ訪れてみてください。

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松尾の一本サクラは二本株立ちです。

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主幹は187cm 副幹は145cm。

実は一本の孤独なサクラじゃないのです。ご主人と連れ添う奥さんの溝口夫婦サクラなのです。そのサクラが満開ですよ!

その①

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その②

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腰が曲がり、髪も曲がった年寄りに風格があるように昭和から平成を咲ききったそのサクラには、木の傷みが出て、花も少なくはなっていますが、格別の味があります。

そして、松尾高原を丹後縦貫林道から。

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放棄されていた棚田に命の風を吹き込んだのは、宮高F探+いわたきっずたち。

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耕作放棄されたのは昭和の末。この間、原野化がすすみ、そこをイノシシが宿にするようになっていたところです。

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豆おっことぬし号と名付けた耕耘機を駆って、起こしてジャガイモを植え付けたのです。

念ずれば花開くのだ!やろうとまずはおもうこと、

そして、人と人とが新たに結びあい、志と志とがタッグを組むことだ、

その畑のそばに桜を一本、、、、やっぱり「サクラ」です!

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「上世屋「令和」一本桜」と命名しました。

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丹後里山エコミュージアムのシンボルフラワーとして、令和の時代の幕開けを言祝ぎ、幾時代にに渡って平和のうちに成長しつづけ、100年後にこの樹は令和が始まった年に植えたんだってと振り返られることを願います。

五日、与謝野町付近の夕暮れ。

IMG_3639.jpg黄砂

夕日の下の部分に二重の赤いリング!

黄砂と夕日が作り出した夕焼けです。

黄砂夕焼け現象とでもいうのですか、初めてです。

何かと悩ましい黄砂ですが、こんなものもみせてくれるんですね。

 

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