「、、、卯の花の白妙に、茨の花の咲きそひて、雪にも越ゆる心地ぞ する。、、、、」
奥の細道を旅する松尾芭蕉さんが、白河の関(福島県白河市旗宿)あたりでみた茨もこんなだったのだろうか!
今日の世屋の里の茨をみて、ふと思いました。
放棄された田畑に生えこんで除伐に難儀しますが、園芸種の房咲き性バラの原種だったり、、実のエキスには、皮膚の保護作用、抗酸化性、美白性、保湿性、皮膚細胞の活性効果があったりと、なかなかの優れものでもあるそうです。
また、このノイバラも万葉植物の一つ。
「道の辺の茨(うまら)の末(うれ)に延(は)ほ豆のからまる君をはがれか行かむ」(巻二十・四三五二)
作者の丈部鳥(はせつかべのとり)は防人です。
意味は (道のほとりの野茨の先に、這う野豆のように、 まつわりつくあなたに、別れて行くのであろうか)
今生の別れになるかもしれない出立の時詠んだ歌とのことです。