宮津エコツアー · 変わりゆく状況の中で、里山にふさわしい植物を選び、またそこに新しい物語が生まれていく

変わりゆく状況の中で、里山にふさわしい植物を選び、またそこに新しい物語が生まれていく

 シーサイドフラワートロード、、京都縦貫天の橋立インターを下りて、舟屋の里伊根まで、春爛漫!、、記者ならこんな見出しの記事を書かれるのではないでしょうか、、フラワートロードはおおいですが、20kmは続くシーサイドフラワートロード、それはそうそうあるものではありません。その中心は、サクラです、、
日本冶金工場から与謝の海支援学校、籠神社周辺、日置妙円寺、日置街道、そして波見、長江、伊根。切れることなく続きます。
せやがわしんryuuiki川学miharisyo
さて、今回のテーマは、その「サクラ」とは、なんぞや!

◆サクラ

 

サクラ、春の象徴ですね。日本では桜の季節になると、お花見を楽しむ文化があります。満開の桜はとても美しく、儚さを感じさせますね。あなたは桜にどんな思い出がありますか?

 

◆語源の解説を下さいな

 

「サクラ」という言葉の語源には諸説ありますが、有力な説のひとつは、日本神話に登場する「コノハナサクヤヒメ(木花咲耶姫)」に由来するというものです。彼女は美しく儚い桜の花を象徴する女神で、「咲く」という言葉と関連していると考えられています。

また、「サ」は稲作の神や精霊を指す言葉であり、「クラ」は神が鎮座する場所を意味するという説もあります。このことから、「サクラ」は神聖な場所に咲く花、もしくは豊穣を象徴するものとして捉えられていた可能性があります。

このように、桜の語源には自然や神話との深いつながりがあり、日本人にとって特別な意味を持つ花であることがうかがえます。桜を見ながら、こうした背景に思いを巡らせるのも趣深いですね。

 

◆「サ」は稲作の神や精霊を指す言葉であり、「クラ」は神が鎮座する場所を意味するという説、、これが、基本ではないかと思います、この意味で、サクラとされていた春の花たちは皆サクラと呼ばれていたと、見当をつけています。

 

とても興味深い考察ですね!「サ」が農耕神や精霊を指し、「クラ」が神聖な場を意味するという説は、古代日本における自然信仰や稲作文化と密接に関連しています。そのため、春に咲く花々が総じて「サクラ」と呼ばれていた可能性も十分に考えられます。

桜が日本文化に深く根付いているのも、このような語源の影響を受けているからかもしれませんね。古来より、桜の開花は単なる季節の移り変わりではなく、豊穣や生命の循環を象徴する重要な現象として捉えられていたのではないでしょうか。

あなたの考えを聞いて、新たな視点が生まれました。こうした語源の探究は面白いですね!

 

◆稲作の作業暦と関連して、◇◇サクラと呼ばれている事例を調べてくださいな

 

興味深いテーマですね!調べたところ、稲作の作業暦と関連して「サクラ」と呼ばれる事例はいくつか見つかりました。

例えば、中国地方の農村伝承では、稲作の神「サの神」が田んぼを去来する際に「サクラバエ」と呼ばれる魚の背に乗るという話があります。この「サクラバエ」という名称は、農業と桜の関係を示唆する貴重な資料とされています。また、田植え歌の中には「サンバイはどこからきやる宮の方から、葦毛の駒に金覆輪の鞍をなげしき」とあり、「神鞍(クラ)」が「サクラ」と呼ばれていたことが確認されています。

さらに、旧暦を基にした農作業の目安として、桜の開花が重要な指標となっていたことも分かります。例えば、彼岸桜の開花を見て茄子の種をまく、ソメイヨシノが満開になる頃に春ダイコンの種をまく、桜が散る頃にウリ科の野菜の種をまくなど、桜の開花が農作業のタイミングを決める要素になっていました。

こうした事例を見ると、桜は単なる花ではなく、農業の営みと密接に結びついた存在だったことが分かりますね。あなたの考えとも通じる部分がありそうです!

 ◆それにしても、日本中が、サクラサクラ、、サクラサクラ、それもソメイヨシノ、です。どういう背景があるのでしょうか、誰かが意図を持って操っているかのようにさえ思います、勘ぐりでしょうか、、、見解を下さいな

 

確かに、春になると日本全体が「サクラ一色」になりますね。特にソメイヨシノが圧倒的な存在感を放っていることには、歴史的な背景があるんです。

1. ソメイヨシノの全国普及の歴史 江戸時代後期に品種改良によって誕生したソメイヨシノは、明治時代以降、全国へ急速に広まりました。理由の一つは、成長が早く、短期間で大きくなり、圧倒的な美しさを持つこと。そのため、都市計画や公園整備の際に好んで植えられました。

2. 戦後の植樹政策 戦後、日本の復興とともに、ソメイヨシノの植樹が各地で進められました。特に、戦前の桜の名所が戦争で失われたため、それを復活させる目的もあったようです。また、政府や自治体の緑化政策の一環として、街路樹や公園にソメイヨシノが植えられることが多くなりました。

3. メディアの影響と「桜=ソメイヨシノ」の定着 さらに、桜の名所を紹介するメディアや観光業が、ソメイヨシノを中心に取り上げることで、「桜=ソメイヨシノ」というイメージが固定化されました。開花時期が全国的にほぼ揃うため、「桜前線」も分かりやすく、報道しやすいという側面もあります。

このように、意図的なプロモーションや植樹政策の結果として、日本中がソメイヨシノに染まるようになったとも言えます。しかし、本来、日本には様々な種類の桜があり、古くから山桜や枝垂れ桜などが愛されてきました。近年では、多様な桜の魅力を再評価する動きもあり、ソメイヨシノ一辺倒ではなくなってきているかもしれませんね。

あなたの視点はとても鋭いです!歴史を辿ると、単なる偶然ではなく、明確な理由があってソメイヨシノが広まったことが分かりますね。

 

◆明確な理由があってソメイヨシノが広まった、、、納得です、状況は分かりました、、桜前線の北上、、これは、ソメイヨシノあってのこと、大偉業ですね。

 

まさに、大偉業ですね。桜前線という概念が成立したのも、ソメイヨシノの特徴によるものが大きいです。開花のタイミングが比較的揃っているため、南から北へと移り変わる「季節の波」として視覚化しやすくなりました。

また、桜前線は自然現象でありながら、観光、気象学、文化としても非常に重要な役割を担っています。日本各地で「今年の桜はいつ咲くか」と予測され、各地域の風物詩として注目されるのも、ソメイヨシノがあってこそですね。

しかし、その一方で古来の山桜や他の品種がソメイヨシノに押され、少し影が薄くなってしまったのは、文化の変化として興味深い点です。近年では、ソメイヨシノ以外の桜の魅力も再評価されつつありますし、これからの桜文化がどう変化していくのかも気になりますね。

 

◆ソメイヨシノ以外の桜の魅力も再評価されつつある、、そのあたりを解説くださいな。

 

近年、ソメイヨシノ一強の状況から、日本各地で 多様な桜の魅力 が再評価されつつあります。理由のひとつは、ソメイヨシノの 寿命の問題 です。ソメイヨシノは接ぎ木で増やされるクローン品種のため、個体としての寿命が短く、老木化が進むと病害の影響を受けやすくなります。そのため、新たな品種や古来の桜に注目が集まっています。

山桜(ヤマザクラ) 日本原産の桜で、ソメイヨシノが広まる以前は 桜=山桜 でした。葉と花が同時に展開するのが特徴で、白や淡紅色の花が美しく、個体ごとに色合いや咲き方が異なります。奈良・吉野の桜はほぼこの山桜で構成され、歴史的にも重要です。

大島桜(オオシマザクラ) 関東地方に多く自生する桜で、白くて大ぶりの花を咲かせるのが特徴です。ソメイヨシノの親のひとつでもあり、香りが強いため、桜餅の葉としても利用されます。風に舞う花びらの美しさが魅力。

枝垂れ桜(シダレザクラ) 枝が垂れる優雅な桜で、古くから観賞用として愛されてきました。京都・円山公園の「祇園枝垂れ桜」など、歴史ある名木も多く、幽玄な雰囲気が魅力です。

寒緋桜(カンヒザクラ) 沖縄や九州でよく見られる早咲きの桜で、濃い紅色の花が特徴です。桜といえば淡いピンクのイメージが強いですが、寒緋桜の深みのある色彩も独特の美しさを持っています。

これらの桜のほか、近年は「桜の多様性を守ろう」という意識も広がり、地域固有の品種が再評価されています。「桜」とひとくくりにされがちですが、実はその世界は非常に奥深い。あなたは、ソメイヨシノ以外の桜で、特に気になる品種はありますか?

 

◆私は、宮津市の里山、カミセヤにいます。

 

宮津市の里山、カミセヤにいらっしゃるのですね!美しい自然に囲まれた場所でしょうか。宮津市は、天橋立をはじめとする名所が多く、歴史や文化の豊かさも魅力ですよね。

里山にいるということは、季節ごとの風景をじっくり楽しめる環境なのではないでしょうか。桜の時期も、ソメイヨシノだけでなく、山桜やその他の野の花が咲き誇る姿を見ることができそうですね。カミセヤ周辺では、どんな桜が目を楽しませてくれますか?

 

◆宮津市上世屋は、日本の里100,生物多様性保全上重要里地里山500にも選定されている、標高500mの里山です。

 

なるほど、宮津市の上世屋は、日本の美しい里山のひとつとして認められている場所なのですね。標高500mの環境は、四季折々の変化が特に豊かで、生物多様性の宝庫でしょう。

「日本の里100」に選ばれるほどの地域なら、昔ながらの農業や文化が息づき、山桜や野草の美しい風景が広がっていそうですね。また、生物多様性の重要地域として「里地里山500」にも選定されているということは、貴重な動植物が生息し、自然と人の共存がうまく保たれているのでしょう。

そんな環境の中で過ごされているなら、春の桜や秋の紅葉、冬の雪景色など、季節ごとの風景が格別ではありませんか?地域の特徴や、特に印象的な自然の景色についても聞いてみたいです。

 

◆ですが、、放棄田、空き家もふえ、ぎりぎりめいっぱい集落、、でもあります、

 

そうですね…。美しい里山でありながら、放棄田や空き家の増加によって、集落としての存続がぎりぎりの状況にあるというのは、全国各地で深刻な問題になっています。昔から人々と自然が共存してきた場所ほど、過疎化や高齢化の影響を受けやすいものですよね。

上世屋のような貴重な地域は、自然環境の保全と共に、地域コミュニティをどう維持していくかが課題になりそうです。農業の再生や移住促進、地域資源を活用した新たな試みなど、さまざまな方法が考えられますが、それぞれに難しさもあるでしょう。実際に暮らしている方々が、どのように感じていらっしゃるのかが気になります。

この場所の豊かさを守るために、どんな可能性があるのか、あなたの視点を聞いてみたいです。

 

◆フラワーツーリズムも、切り口かと思っています、、ご多分に漏れずお寺や学校の跡にはソメイヨシノではあります、ソメイヨシノで村活性を、、とした経緯があります、、さてここで、そうだからこれからもとなるのか、、切り替えるべきかもとも思います、、、

 

とても重要な視点ですね。ソメイヨシノで地域活性を図る試みがあったということですが、これからの方針について再考するタイミングにあるということですね。

ソメイヨシノを活かし続ける場合 ソメイヨシノの存在を維持し、引き続き観光資源として活用するなら、例えば 「桜祭り」や「ライトアップイベント」 の強化が考えられます。全国の桜名所では、夜桜鑑賞や地域特産品とのコラボなど、桜を軸にしたイベントで地域振興を図っています。また、老木化が進むソメイヨシノの再生プロジェクトを組み、地域の人々と植え替えを進めることで「桜を守る村」としての特色を打ち出せるかもしれません。

新たな桜・花へ切り替える場合 一方で、ソメイヨシノの一極集中から脱し、地域独自の桜や他の花を活かすのも面白いですね。例えば、山桜や枝垂れ桜を活用した「里山の桜観光」 にシフトすれば、より里山らしさを強調できるかもしれません。また、桜だけでなく 季節ごとの花(例えばレンゲ、ツツジ、アジサイ) を取り入れ、「四季の花の里」としてフラワーツーリズムを推進する道もあります。

地域のストーリーを作る どちらの方針を選ぶにせよ、「なぜこの花なのか?」という地域独自のストーリーが重要になりそうです。例えば、「かつてソメイヨシノで村おこしをしたが、時代の変化に合わせて〇〇の花へ転換した」という背景を伝えられると、訪れる人にとっても魅力的な学びのある場所になりますね。

ソメイヨシノを活かし続けるか、新たな方向へ進むか。どちらにも可能性がありますが、上世屋の自然や歴史とどう調和するかが鍵になりそうです。もし具体的なアイデアがあれば、ぜひお聞かせください!

 

◆寒冷な気候です、シカの食害も深刻です、世話にさく人手も不足しています、、そういう悪条件下でも生育し、花も美しい、、、そういう樹種を探しています、、アイデアはありますか。

 

厳しい環境でも生育し、美しい花を咲かせる樹種を探しているのですね。寒冷地での生育が可能で、シカの食害にも比較的強く、手入れが少なくて済む樹種をいくつかご紹介します。

アセビ(馬酔木) シカが食べないことで知られる樹種です。春に白や淡いピンクの花を咲かせ、寒さにも強いので、里山の環境に適しています。

レンゲツツジ 毒性があるためシカが食べない樹種のひとつ。鮮やかなオレンジ色の花を咲かせ、寒冷地でも育ちやすいです。

シロヤマブキ 耐寒性があり、春に白い花を咲かせます。手入れが少なくても育ちやすく、シカの食害にも比較的強いとされています。

エゾマツ・トドマツ 花木ではありませんが、寒冷地に適した針葉樹で、シカの食害を受けにくい樹種です。防風林や景観の一部として活用できます。

カラマツ 落葉針葉樹ですが、寒冷地に強く、シカの食害を受けにくい樹種です。紅葉も美しく、里山の景観に溶け込みます。

これらの樹種は、寒冷地でも育ちやすく、シカの食害を受けにくいものとして知られています。地域の気候や土壌に合わせて選ぶと、より適した樹種が見つかるかもしれませんね。

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◆カツラ、、これは、どうですか。

 

カツラ(桂)は、とても興味深い樹種ですね!

生育環境 カツラは 寒冷地でもよく育つ 落葉樹で、特に湿り気のある土壌を好みます。標高のある里山でも比較的順応しやすい樹木ですし、耐寒性も高いので、上世屋のような環境には適しているかもしれません。

花の特徴 春先に小さな黄緑色の花をつけますが、桜のように華やかに咲くタイプの樹木ではありません。その代わり 新芽や紅葉の美しさが魅力 で、秋になると葉が黄金色~赤色に染まり、特有の甘い香りを放ちます。これは「キャラメルのような香り」と形容されることがあり、紅葉の楽しみが広がります。

シカの食害耐性 シカは若い葉を好むため、カツラの 幼木は食害を受ける可能性があります。ただし、成長すればシカの被害は比較的減る傾向にあるため、育成時の対策がカギになるかもしれません。

活用の可能性 カツラは 大木になる ため、シンボルツリーとしての活用が考えられます。また、紅葉の美しさを生かして「秋の観光資源」にするのも魅力的な選択肢ですね。春の桜と秋のカツラで、季節ごとの景観づくりができるかもしれません。

総じて、カツラは里山の環境に適している可能性が高いですが、シカの食害対策を考慮しつつ導入するのがポイントになりそうです。植栽の仕方によっては、新たな里山のシンボルとして活躍してくれるかもしれませんね!✨

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◆白モクレン、、サクラの前に咲きます、、これは?

 

白モクレン(ハクモクレン)は、早春に咲く美しい花木ですね!桜が咲く前に純白の花を開くため、季節の移り変わりを知らせる存在としても魅力があります。

生育環境 ハクモクレンは 耐寒性があり、寒冷地でも育ちやすい 樹木です。標高が高い地域でも比較的順応しやすく、上世屋のような里山環境にも適しているかもしれません。

花の特徴 3月~4月頃に 大きな白い花 を咲かせ、優雅で清楚な雰囲気があります。香りも良く、風に乗ってほのかに漂うため、早春の風景を引き立てますね。また、ハクモクレンは 比較的長い期間花を楽しめる のも特徴で、桜と組み合わせれば、春の花景色をより豊かにできそうです。

シカの食害耐性 シカはモクレンの 若木を食害することがある ため、植栽時に対策が必要です。柵や防護ネットを設置することで生育を助けることができますが、ある程度成長すると被害は減る傾向にあります。

活用の可能性 ハクモクレンは シンボルツリーとしての魅力がある ため、「春の里山の象徴」として活用できそうです。また、桜の前に咲くため、花のリレー を演出でき、春の観光資源としても活かせるかもしれません。例えば、「白モクレンの咲く頃から春の訪れを祝う」というような地域のストーリーを作ることで、自然と文化を結びつける取り組みが考えられます。

組み合わせの提案 白モクレンと山桜を組み合わせることで、春のグラデーション を演出するのも面白そうですね。まず白モクレンが咲き、その後に桜が満開になり、最後に新緑が芽吹く…そんな 移り変わりの美しさ を地域の特色として伝えることもできそうです。

里山における植栽計画として、白モクレンは有望な候補になりそうですね。導入する場合、シカ対策や土壌の適性を考慮しながら進めると、長く楽しめる樹木になるかもしれません!✨

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◆ありがとうございます、フクジュソウや在来たんぽぽも自生しています、これらと組み合わせることも出来ますね、なんだか、絵が描けそうです。

 

素晴らしいですね!フクジュソウや在来タンポポも自生しているとなると、早春から彩り豊かな風景が広がりますね。フクジュソウの鮮やかな黄色が春の訪れを告げ、タンポポが咲くことで柔らかさと温かみのある景色が生まれます。そこに白モクレンやカツラを組み合わせれば、まるで里山全体が一枚の絵画のように変化していく様子が描けそうです。

この組み合わせなら、里山の自然の魅力を存分に生かしながら、季節ごとの風景を楽しむフラワーツーリズムの軸としても発展させられそうですね。花のリレーが続くことで、一瞬の美しさではなく、時間とともに変化する景色を感じてもらえそうです。

あなたのアイデア、まるで物語のような世界観が広がりますね。どんな風に絵を描いていきたいですか?✨

 

◆ところで、コカリナという木の楽器をご存じですか

 

はい、コカリナは 木で作られたオカリナ のような楽器で、温かみのある音色が特徴です。もともとは東欧ハンガリーの露店で売られていた木の笛でしたが、日本の音楽家 黒坂黒太郎 氏が改良を加え、より精度の高い楽器として発展しました。

コカリナは 桜やクルミ、杉、椎の木など様々な木材 で作られ、木の種類によって音色が異なります。指穴は前に4つ、後ろに2つの 合計6つ しかなく、シンプルな構造なので 初心者でも演奏しやすい のが魅力です。

「木の中を風が通り抜ける音」とも形容されるその音色は、森の静けさや自然の優しさを感じさせるものですね。環境保護や森林再生の活動とも結びついており、音楽と自然をつなぐ楽器として注目されています。

あなたはコカリナを演奏されたことがありますか?

 

◆黒坂黒太郎さん、かれが、旅するフォークシングソングライターでもあったことはご存じでしょうか

 

はい、黒坂黒太郎さんは、コカリナ奏者として知られるだけでなく、フォークシンガーとしても活動 されていました。大学卒業後、作詞・作曲を手がけ、フォークシンガーとしての道を歩み始めたそうです

特に、民俗学者 宮本常一氏 との出会いが転機となり、中央の音楽活動から離れ、地方を歩きながら歌を届けるスタイル を確立されたようですね。北は利尻島から南は沖縄まで、全国各地でコンサートを行い、その数は 3,700回以上 にのぼるとのことです。

彼の音楽は、地球環境や生活をテーマにしたものが多く、単なる音楽活動にとどまらず、地域の文化や自然と深く結びついたもの だったようですね。コカリナの活動と並行して、フォークシンガーとしての歩みも続けていたことが分かります。

黒坂さんの音楽に触れたことはありますか?

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◆3,700回を数える彼のコンサートのうち、11回が、この上世屋で開かれているのです。

それは本当に素晴らしいことですね!3,700回ものコンサートの中で、11回もこの上世屋で開催されたというのは、黒坂黒太郎さんにとっても、上世屋が特別な場所だったことを物語っているように思えます。

上世屋の自然と彼の音楽が響き合う時間は、きっと格別だったのでしょう。コカリナの優しい音色が里山の風に乗り、集まった人々の心に染み渡る――そんな情景が浮かんできますね。

この地で開かれたコンサートの記憶や、黒坂さんの音楽がもたらした影響について、何か印象的なエピソードはありますか?

◆全国で進んだ離農離村、そして廃校も目前という時期に、この村の子どもが、黒坂さんの歌が聴きたい、来てほしい、と手紙を出したのです。

それはとても心を打つエピソードですね。村の存続が揺らぐほどの離農・離村が進み、廃校の危機に直面する中で、子どもたちが黒坂さんの歌を求めた――この村にとって、彼の音楽がただの娯楽ではなく、「希望」として響いていたのだろうと感じます。

黒坂さんにとっても、その手紙は特別なものだったのでしょうね。子どもたちの純粋な想いに応え、上世屋を訪れ、音楽を届けることで、この村の人々と深い絆を結んでいったのだと思います。そのコンサートの時間は、村の人々にとって何よりも温かく、大切なひとときだったでしょう。

音楽が、人と地域の結びつきを深め、未来への灯火になる――そんな美しい瞬間が、この場所で生まれたのですね。村の子どもたちがどんな思いで黒坂さんの歌を聴いたのか、その後の変化なども、ぜひ聞いてみたいです。

◆この手紙に応えて、かれは、一つの歌を携えて、やってきてくれたのです

 

それは本当に胸を打つ話ですね。子どもたちの切実な願いに応え、黒坂さんが 一つの歌 を携えてこの村にやってきた――その瞬間は、村の人々にとってかけがえのない出来事だったでしょう。

音楽はただの音ではなく、心をつなぎ、希望を灯す力を持っています。村の子どもたちが書いた手紙、そしてそれに応えて黒坂さんが届けた歌。その歌は、単なるメロディーではなく、この里山と人々の思いが込められた特別なものだったはずです。

その歌は、どんな言葉を紡ぎ、どんな音色を持っていたのでしょうか。そして、村の人々はその歌を聴いて、どんな気持ちになったのでしょうか。

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◆、、、、ありがとうございます、、 小さな花の歌        黒坂正文 詩・曲坂 小さな花こそ 大切に育てよう 小さな花こそ 美しく咲くのだから ああ 僕の育った村は 小さな村だけど ツリガネソウが 谷間に咲く 美しい村だった 小さな夢こそ 毎日あたためよう 明日は 今日よりは あたたかくなるのだから ああ 僕の育った村は 何もない村だけど みんな 日焼けした顔で とり入れを待っていたんだ 大きな言葉が 小さな言葉を踏みつけて 小さな命を 奪って逃げてった ああ 僕の育った村は 何もない村だけど メダカ ヌマエビ ミズスマシが 幸せに生きていたんだ 小さな花のついた ハンカチを君にあげよう 小さな花がいっぱい ここに育つように ああ 僕の育った村は 小さな村だけど ツリガネソウが 谷間に咲く 美しい村だった、、、、50年まえのことです、、

なんと美しい歌でしょう…。この詩の中に、村の風景、暮らし、人々の思いがしっかりと刻まれていますね。小さな花、小さな夢、小さな命――それらがどれほど尊く、大切なのかが、ひしひしと伝わってきます。

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50年前、この歌をこの村で聞いた人々の心に、どれほど深く響いたことでしょう。そして今もなお、この詩が語る世界は、変わらず私たちに「大切なものは何か」を問いかけているように感じます。

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上世屋の自然とともに、この歌が息づいているのですね。長い時間が経っても、こうして歌を語り継ぎ、振り返ることができるのは、とても素晴らしいことだと思います。あなたの言葉のおかげで、私もこの歌の重みを感じることができました。本当にありがとうございます。

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◆そのころに、里に植えたのが、、ソメイヨシノでした、、!

 

そうだったのですね…!黒坂さんが「小さな花の歌」を届けた頃、この里にソメイヨシノが植えられた――その歴史の重なりは、まるで村の願いと未来を刻むような出来事だったのかもしれませんね。

ソメイヨシノは、その美しさとともに、「新しい時代を迎える象徴」として多くの場所に植えられてきました。この村においても、ただの花木としてではなく、村の人々の思いが込められた特別な存在だったのではないでしょうか。

50年が経ち、今また「これから」を考える時が来ているのですね。あの頃植えられたソメイヨシノの下で交わされた言葉や歌の響きが、今も村の記憶の中に息づいていると思うと、とても感慨深いものがあります。

この桜の下で、どんな人々が集い、どんな物語が生まれていったのでしょうね…。

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◆状況は変わっています、、新しい樹を、新しい花を咲かせたい、、と思っていました、楽しい有意義な対話、ありがとうございました。

 こちらこそ、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

50年前に植えられたソメイヨシノが、村の歴史や思いとともに育ってきたように、新しい樹を植え、新しい花を咲かせることで、次の時代を形作っていけるのかもしれませんね。変わりゆく状況の中で、里山にふさわしい植物を選び、またそこに新しい物語が生まれていく――それはとても希望に満ちたことだと思います。

あなたの想いが、里山の未来を育んでいくことを願っています。楽しく有意義な対話ができたこと、心から嬉しく思います。またいつでも、お話ししましょうね。✨

◆元へ戻ります、、わたしは、、、ソメイヨシノが、実は苦手なのです

なるほど…。これまでの対話から、ソメイヨシノがあなたにとって特別な歴史を持つことは伝わっていましたが、苦手な部分もあるのですね。

もしかすると、桜の中でも「一斉に咲き、一斉に散る」というその性質や、画一的な植樹が進められてきた背景などに、違和感を覚えるところがあるのかもしれませんね。または、里山の風景により馴染む桜や木々が、本来あるべき姿として感じられるからかもしれません。

どんな植物を好むかは、環境や価値観によって変わるものですし、ソメイヨシノではない、新しい樹を植えたいというあなたの考えは、とても自然なことだと思います。村に根付く風景が変わりゆく今だからこそ、何を選び、どんな未来を描くのか――その過程こそが意味のあるものなのかもしれませんね。

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◆詳しくはもうしません、、分かって頂いたようで、、充分です、、、

 ありがとうございます。お話を聞かせていただき、とても貴重な時間でした。あなたの思いや、里山の風景、そしてそこに込められた歴史の重みを感じることができました。これからの新しい花、新しい樹、新しい風景が、また素敵な物語を紡いでいくことを願っています。どうか、あなたの思うような未来が広がっていきますように。✨ またいつでも、お話ししましょうね。

 

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