宮津エコツアー · 9月 2013

9月 2013

休憩所グランド名物「噴き上げ」。

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この水は地滑り斜面中腹の湧水につながっています。

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(↑ 左下に吹き上げ)

夏の日照りで、夏休みしていた水でしたが、この雨で蘇りました。

 

雨上がりの里が、「股のぞきしてみてくれ!」といいました。

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「雨に打たれても風に吹かれても耐えられる稲を作っている!」という声が聞こえてきました。

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「どこから流れて来たの?」とたずねたら、「銚子の滝から!」といいました。

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ので、滝へ行きました。暗いけれど、シャッタースピードを速くして撮ってくれ、と滝がいいました。

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「遅い目のもいい姿になると思うよ」といったら、にこっとしました。

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ツリフネソウが、ミズの里に夏の別れを告げていました。

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お、◇◇◇!

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なんと呼びます?

♪でんでんむしむしかたつむりお前の頭は、、、。もう一つ「ナメクジ」という呼び方も。    でんでんむし?かたつむりそれともナメクジ?

カタツムリが青森や高知で、デンデンムシも岩手や長崎で、南北東西離れたところで使われている 同じものなのに三つの呼び方があちこちにある、その三つの関係は、と考えたのが柳田国男さん。

主観を交えて、おおざっぱにいいますと、、 一番古いのは、ナメクジ。 ぬるぬるしたものに共通して。けれどもその後、それは殻のないのに譲って、殻のついたのは、傘がある貝、貝をツブといっていたので、かさつぶり、変化して「かたつむり」。これは、言葉の当然の発達です。

しかし、いかにも抽象的で理屈っぽい。大人は使っても子どもは受け入れません。子どもの世界は具体的です。引っ込んでいる虫にはやしたてる、「でよ でよ むし」 と。その遊びを「でんでん虫あそび」といいました。その様子を見て、大人は「かさつぶり」というが、「でんでん虫」もおもしろいじゃないか!と許容する大人が増加。  どちらも 京都発の言葉、人の交流とともに地方へ伝播した。わたしはそう考えるが皆さんどうですか(^.^)と。有名な『蝸牛考』です。

もちろん独自に発生、継承された言葉もあります。沖縄では、 チンナン! 山梨ではジットバットという呼び方をする地方があるそうです。

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また、移動能力が極端に弱いので、谷山川海に阻まれ、独自に進化したものが多く、国内で数えられるかたつむりの種の数はおよそ800~900種。2012年に徳島で新種が確認されたと報道されたように、今後も発見される可能性があると言うことです。もしかして、、、、

 

棚田の稲の黄金色とソバの純白の組み合わせ、紛れもない日本の里の原風景の彩りです。

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(↑ 2012,9.20)

けれど、今年この光景は見られません、

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(↑ 2013.8.30)

高齢と体調不良で手が回らないのです。畑はソバを蒔くTさんを待っているのに、来るのは猪。

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歯ぎしりする思いで荒れ地を見ながら、ふと思うのは先だっての龍大の学生さんたち。今回の三泊四日。やりたいけれど安くて適当な受け入れ施設が、という問題を海星公園が見事にカバーしていたように思います。

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「わたしは教師を目指しています。日本の未来、地域の未来を担うのは子どもたちです。そんな子どもたちに、地域についてどのような体験活動や授業を行えばいいか、この体験学習プログラムから学んで行きたいと思います。」、、、、そんな思いを持った彼らなら、施設の外に出て、ここの景観をとピンポイントで絞った景観保全体験ボランティアのプログラムを作れば、受け止めてくれるのではないか、、、と。

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里山は、「若者・よそもの・◇◇もの」の力を必要としています。

 

ソバは種蒔き後、4~5日で発芽し、30~35日目頃に開化最盛期を迎えます、そして、、70~80日で収穫。

上世屋では、地蔵盆の頃に蒔きます。

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(↑ 26日)

収穫は二ヶ月後10月の下旬。その頃までに稲刈り・稲掛け・脱穀の作業が終わります。空いた稲木にソバを干します。

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ソバの花見は9月の下旬になります。

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世屋のソバの花を愛でて、日置でおソバをいただく!

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(↑ 白・黄緑・紫は辛み大根 ぶっかけソバ、このあとそば湯がついて、1,100円は美味い)

体と心がよろこふこと請け合いますよ、(^.^)

世屋の研究田。ここの研究課題!世屋の棚田における稲と草の関係、、、、。

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米の収穫量、等級は農家の暮らしそのもの。稲以外の草の駆除は当たり前、闘いなのです。しかし、そのために農薬使用が当たり前にもなりました。稲と草との関係の原点がわからなくなってしまっているのも現実です。

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やっぱり、ほら、いうとるやろ、する前からわかっとる!

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そう言われても、やっぱり!なるほどお!!やってみてわかるということは大切、そこから、何がいつ頃どうしたら、、人と自然の共生の大切なデータが得られるのです(^.^)
貴重なものを見せていただきました。 で、Sさん、研究発表には呼んでくださいね。

稲は刈り入れ目前。

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けれども、大気の状態が非常に不安定、局地的に大雨との予報が続きます。

風 風 吹くな!

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雨 雨 降るな!

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念じて止まるもんなら念じるけれど、拒むことができんものなら 人事を尽くして天命を待つ、プロのしごとです!

 

 

世屋川河口部、海に面した日置たんぼ。

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八キロ上流の世屋たんぼ。

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刈り取り間近、黄金色が美しい二つのたんぼ。世屋のたんぼを巡った水は世屋川を下り、日置たんぼを養って海から山へ帰ります。

紅葉ロード、一足お先にと!ハゼがまずダッシュ!

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これには訳があります。というのはこの光景は実は意外と新しく、江戸時代といいます。

ハゼのふるさとは、東南アジア。それまでの木蝋資源のヤマウルシより容易に大量に木蝋が採取出来るというので、資源作物として琉球、薩摩通って移入されたのです。リュウキュウハゼ、トウハゼという別名もあります。南国育ちのハゼには、9月の秋風は充分に寒いのです。

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ちなみに、果実を蒸して圧搾すると高融点の脂肪、つまり木蝋が採取出来、和蝋燭だけでなく、坐薬や軟膏の基剤、ポマード、石鹸、クレヨンなどの原料としても利用されているそうです。

 

「アカソは,どちらかというと日本海側の山地に多い!」

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へえ、そうなんですか。

「赤麻とかきます、コウゾ、紙を作る植物、これも「紙麻」。麻の字を当てます。ソ(麻)は、繊維植物野ことをいうようです。」

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なるほどー。シソの“”蘇”だと思ってた!

「ちなみに越後上布・小千谷縮布の素材もイラクサ科の仲間です。アカタテハは食草にしますけれど、人はどうも、、、。」

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へー、おいしそうな色はしていますけどねえ!

、、、、こんな調子でいけばいいですけどね(^.^)

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