宮津エコツアー · 9月 2013

9月 2013

ウド、タラ、コシアブラ、ハリギリなど春の人気山菜のウコギ科の木、花の形もおもしろいです。

花火のようです、散形花序というんだそうです。

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(↑ コシアブラ)

但し、生育場所はそれぞれ好みがあるようです。

ウドは湿った林の縁、

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タラは明るいところ。コシアブラは落葉広葉樹の林の中でもやや乾いたところ。、ハリギリは湿潤な斜面。

大きさもウド、タラ、コシアブラ、ハリギリ の順。ハリギリは巨木になります。

野のキクでなく山のキク、林の縁に咲く地味な花です、

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花びらの数は不揃いで、まるで終わりかけみたいじゃないですか!

でも、ひきつけるんですよ、語感なんですかね、野のキクでなく山のキク、シラノギクじゃ収まりが悪い、けれど、キク+ヤマ+シロ、シラヤマギク、この響きは非常にいい。
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ヨメナは野のキク、山のキクはムコナだとも。若い芽は食用としたそうです。

花序の色がアブラゼミ、油紙と同様で、と理解していました。

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しかし、実際、臭いも油っぽいそうです。何に由来するのか、油成分を含んでいるなら資源小国日本の救世種になるかもしれないありがたい草なので、世屋高原などは栽培最適地なのですが、どうなのでしょう(^.^)

湿原から草原へ遷移する初期段階に生育する種とされています。そう言われてみれば、生育場所が山野でもなく湿原でもない、山野のやや湿ったところいいかえれば湿原周辺の湿った草原 といったところです。

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ちなみに、油茅 、尾瀬の方では、 ナキリ、カニガヤ、アイバソウ等の別名があるそうです。

理科教材データベース岐阜大学教育学部理科教育講座(地学を参考に同定しました、ヒトツメカギバガ。

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白い地色に、黄土色の目玉模様、比較的はっきりした特徴なので間違いないはず(^.^)

葉っぱの虫食いは別の方のもの。ご本人はミズキやクマノミズキに産卵されるそうです。どちらも世屋高原に多数生育している木です。

岳山観察道林縁で観察しました。

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それにつけても、人爪鍵羽蛾!それとも一つ目香木葉蛾?植物和名の語源に比べて蛾の和名語源の辿りにくさよ!

野生のホトトギスには、花被の反り返りが大きく先が下を向くヤマホトトギスと花被の反り返りが平らになる程度のヤマジノホトトギスとがあると blogs.yahoo.co.jp/hanano500/56342619.htmlさんに教えていただきました。

ということで、これはヤマジノホトトギス。

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岳山散策道の林の縁にいま盛りです。花は、二日花、うえから下へ順に咲いていきます。

そして、ハチノジクロナミシャクくん※の訪れているのもそれ。

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ヤマホトトギスって花、近辺で蜜を吸いに行ったこと、ある?

「さあ、見んなあ!」

※ハチノジクロナミシャクくん!  蛾は日本では,現在4500種。野山の実りは彼らの仕事に負うところが多いことを思います。しかし、活動が夜ということもありなじみが薄く、わからないとあらためて実感します。   そのうち 872種を写真でアップされている岐阜大学教育学部理科教育講座理科教材データベース(地学)によって、それらしき姿形色と思われたものの名を借りています。正しい名をご存じの方教えてください

食べられる実が熟すことを「あからぶ」と丹後では言います、というようなヤマボウシ。

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世屋では、別名 「いつきのき」。

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素で食べてよし、手間暇かけるならジャム。

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約1キロに650gの砂糖、一個分のレモン汁。実の表面はざらついているので、水洗いして落とすことがコツ、と言うことです。

 

食草がクスノキ、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイなどクスノキ科植物ということで、この方は南方系のチョウ。

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訪れている花は、ノブドウ(でしょうか)。

スマートなチョウでシャープな飛び方をするいわゆるかっこいいチョウです。

ちなみにこの「アオスジ」は「青条」と書きます。「青筋」と書いてはいけません。こちらは怒りの激しさをあらわします。それにしても、「青筋たてた怒り」あまり見なくなりました。Mrサンデー9/1。「たくさんしかってくれてありがとう、先生の教え子でよかったです」と新幹線貸し切って退職先生に感謝の言葉を述べる教え子たち。この先生は「青筋アゲハ」だったんでしょうね。

この赤さ、玄米の種の皮に含まれるタンニン系の赤色色素に寄るものなんだそうです。

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(↑ 橋立ワイナリー付近山側)

古代布・藤布を着ていた頃の米とはこれ、7世紀末から8世紀後半にかけて赤米が丹後からも藤原京や平城京へ貢物として輸送されていた といいます。

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秋のシンボルは稲穂の黄金色。けれども、あきは色の赤、アカが語源といいます。その赤は、この米の色だったのかもしれません。神事には今でも使われます。

この色を酒に生かしたのが、伊根は向井酒造の「伊根満開・赤米酒」、ロゼワインのような小豆色にの甘口のお酒に仕上がっているそうです。

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食味で売れる米ではありませんので、一般栽培はされません。が、低湿地や高冷地など厳しい気候条件に強いということです。

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世屋では、藤布を来たお百姓が赤米の稲刈りをしているのが見られる日があるかもしれません(^.^)。

この景観、映すのががわたしの生き甲斐

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今年も映せて幸せ幸せというようなカーブミラー。

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合力の家の先の大曲に立つミラーです。

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地滑り斜面につづら折りについた道にカーブミラーは欠かせません。

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