この赤さ、玄米の種の皮に含まれるタンニン系の赤色色素に寄るものなんだそうです。
(↑ 橋立ワイナリー付近山側)
古代布・藤布を着ていた頃の米とはこれ、7世紀末から8世紀後半にかけて赤米が丹後からも藤原京や平城京へ貢物として輸送されていた といいます。
秋のシンボルは稲穂の黄金色。けれども、あきは色の赤、アカが語源といいます。その赤は、この米の色だったのかもしれません。神事には今でも使われます。
この色を酒に生かしたのが、伊根は向井酒造の「伊根満開・赤米酒」、ロゼワインのような小豆色にの甘口のお酒に仕上がっているそうです。
食味で売れる米ではありませんので、一般栽培はされません。が、低湿地や高冷地など厳しい気候条件に強いということです。
世屋では、藤布を来たお百姓が赤米の稲刈りをしているのが見られる日があるかもしれません(^.^)。