宮津エコツアー · 2月 2015

2月 2015

和歌山からの一行は、典型的な山おじさんと山おばさん(ガール)!世屋高原でスノーシューをというだけでサプライズなのに、2日間も。これはもうスーパーサプライズ。

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初日は、岳山若狭湾大観望コースを案内したので、2日目は、細川ガラシャ水土野観望コース。

まず装着 、もうご自分で。

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目的の林は、国営農地の先に。広い雪原の独り占め感はたまらない魅力。

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そして、林のなか。あるくのは木子と駒倉境の尾根。

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あれ、熊棚です!

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ドングリをたくさん食べて冬眠します。 けれどタンニンの塊のような渋ごと食べます。それでも腹を痛めない、それは秘密があるんですよ、このササいっぱいたへ゛るんです、このササにはお腹の調子をととのえる薬効成分か゛あるんですって、たから「クマザサ」。一冬終わって固まった物を出すのが一苦労。お腹の活動を盛んにするためにくまがまず食べるのがフキノトウ!よくできているでしょう(^.^)

純粋に木々やいきものと対話できるのか゛積雪の森の魅力です。

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そして、ガイドの会事務所兼ギャラリー。

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ここで着替えを兼ね休憩してもらい,伊根へいかれるのを見送って、任務終了。
今回のケースを参考にすると、『京阪神奈良和歌山→世屋高原でスノーシュー岳山コース→高原ペンションで泊、ブリ・蟹・蕎麦などを楽しむ→スノーシュー細川ガラシャ水土野観望コース→ガイドの会事務所兼ギャラリーで着替え休憩→ お昼 (日置地区蕎麦まるたん 和食系なんでも浪漫亭 オーガニックフレンチイタリアンビオラビット、伊根地区 道の駅油屋 海蔵寺精進料理など多数)→立ち寄り 竹林再生里山保全事業  焼き物伊根工房 ええにょぼ向井酒造 寅さん撮影場所巡り 篭神社 など。さらにお土産のお買い物なら、海鮮やまいちマルシェ橋立ワイナリーなど、さらに電車なら知恩寺門前で知恵の餅、なかでも吉野茶屋が今売り出し中!そして帰路』
この道、山おじさん山おばさんをターゲットにした冬の道になりますよ、というのが今回のガイド体験で実感したこと。

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冬の森も気合いをいれ、純白無垢の姿て゛迎えてえてくれました。くまもキツネもウサギも出演して、みんなでそれはもうスーパープレゼンテーション!

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それに応えない手はありません、関係者の皆さん、道を広げましょうよ、タッグを組んで(^.^)歩く人が多くなれば道が出来る、、、魯迅 といいます。

「沫雪の庭に降りしき寒き夜を手枕まかず一人かも寝む」と 大伴家持さん。
大伴旅人さんも
「沫雪のほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも」
2人とも、雪を取り上げて歌っていらっしゃいます。沫雪。

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ところが、現代語転換して訳す段階で、「淡雪」にされてしまうことがあるようです。
原文: 沫雪 保杼呂保杼呂尓 零敷者 平城京師 所念可聞

作者: 大伴旅人(おおとものたびと)

よみ: 淡雪(あわゆき)の、ほどろほどろに、降りしけば、奈良の都し、思ほゆるかも 、、、、と。

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さて、沫雪と淡雪!歌われている心情にも関わります、意味はどうなんだろう。京の雪国でガイドする立場として、ちょっとこだわっておこうとおもいます。
降ったばかりの状態、たくさん積もってはいない状態というところは同じ。違う点は、気温。沫雪は降ったばかりのふわふわした柔らかい新雪、さらにこれから積もるかも知れません。淡雪は降るけれど積もらずに 消える雪、積もっても消えやすい雪。

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(↑ 3枚とも世屋の里 撮影日時 2015/01/31 )
家持さんの雪は、寒き夜というように、寒波がきた、さらに積もりそうな感じ。テーマが孤独感ですので、これでよし。一方、旅人さんの雪を「淡雪」とすると、寒さの緩んだ春に近い晩冬の雪。この当時太宰府長官で左遷状態だつた旅人さん、ぼちぼち還してもらえるかなぁといった希望的な気分ととれます。まだまだ呼び戻してはもらえそうにないという状況を詠んだということなら、ここは沫雪にこだわる必要があります。

 

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