宮津エコツアー · 2月 2016

2月 2016

ほとは゛しる 水のほとりや 蕗の薹  野村泊月

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さて、フキノトウ、といやあ全国津々浦々コンビニ弁当みたいにフキノトウ。
「よめなかせ」「ままこのしりぬぐい」「きつねのしりふき」「じじばば」、、里山のものの名にはそうとうなまなましい感動があるのです。

なのに「ふきのとう」、なんですか、それは、春一番花には似つかわしくありません。

そんなことをつらつらおもっているうちに、上世屋でかって生まれたこんな歌を思い出しました。

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、、、、、
「♪ ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん
ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん

春になったら ふきぼんぼん
ふっくら かわいい ふきぼんぼん
光の中で 笑ってる
雪に顔だして 歌ってる

ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん
ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん
、、、、、作詞は、『うちゅうでいちばん』の川北亮司さん。

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フキノトウを「ふきぼんぼん」、これは、問い合わせたら、地元の言葉だと。
飛騨地方でも、
◇ずきずきぼぼ -> ふきのとう
◇ふきぼぼ -> ふきのとう
◇ふうきぼぼ -> ふきのとう
と、接尾語のように「ぼぼ」をつけるということです。
「ぼんぼん」とか「ぼぼ」とはなんぞや!
ぼぼは飛騨では赤ん坊、ぼんぼんは関西弁で
「げんきなかわいい男の子」、かわいいので、傾きます。

647ふきのとう
が、そんなんおもろない、ぼぼは女の子やで、という説も。
インパクトがあることは否定しません。

ちなみに、さきの「ふきぼんぼん」の詩、メロディーもついていて、もちろん作曲は川北亮司さん。

「♪ ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん
ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん

「♪ ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん
ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん

「♪ ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん
ふきぼんぼん ふきぼんぼん ふきぼんぼんぼん

、、上げたり下げたり打ったりたたいたり、なんと゛もくり返してみてください、

なんと゛もなんども、ふしぎとこころがあつくなってきますよ。

肩を組んだりしたくなってたのしくって春をよぶ仲間作りにはとってもいいうたです。

メロデーは川北亮司さんにお問い合わせください(^.^)

お問い合わせ先はここ→

blogs.yahoo.co.jp/rk7878rk

お!ヤマアカガエル

420やまあか産卵

今年の産卵は2月15日

稲の切り株の高さが違うのは、手刈りのため。生物多様性のための基本的条件は、冬でも湧き水を溜めたこういう水田があることなのです。

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新聞を朝の出勤前に読むことが出来るのも、旅のホテルで朝食バイキングをとることが出来るのも、早朝から2時、3時からのスタッフの皆さんのお仕事があってこそ、タカが飛んでいる、サギが飛んでいる、コウノトリが来たなどと楽しめるのも、このカエルの早春の産卵あってこそ。

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野の命たちは、この卵が孵ってから動き出します。

男なら高倉健

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(↑ ザ・プレミアム「拝啓高倉健様」NHKBS 2/14 再放送より 絵 福山さん)

棚田なら世屋棚田群

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その心は!
「絶滅危惧」

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(同上)
日本の里100の選考委員長・山田洋次さんや海星公園には深くかかわっておられる倉本聰さんたちが健さんを起用された理由、健さんを偲ぶ番組を見てやっとわかりました、
東映任侠やくざ路線がドスからピストルに変わるのを機に、健さんは東映路線から離れられていたのです。自分にはピストルは趣味じゃございませんと。

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そんな健さんの、強くていちずでそれでいて優しくて不器用でシャイなところは日本の男の原風景をみたというようなことを、お二人ともおっしゃっていました。
棚田が刻んでいるのは「いっちんち いねはこびで こしまで ぐなんぐなんつかれた」
たくさんの「おおぜきまつさぶろう」たちの記憶。
土着的で非近代的な健さんは無形文化財、

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(↑ ザ・プレミアム「拝啓高倉健様」NHKBS 2/14 再放送より)

米づくりの労苦と命の共生を伝える棚田は有形文化財、

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どちらも、いまやRDB・「絶滅寸前種」です。

 

ロウバイ、、、

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日置の道端のお庭に。

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はて、色目が濃いがこれは?

調べてみると「満月ロウバイ」。

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夜咲いて蛍光を発するわけではなく、花弁が丸くて黄色が濃いということ。
花の無いときに咲く、とくにめでたい節目の年末年始に咲くとなれば、これは売りです、どうしても咲かせたくなります。首都圏に隣接する植木の産地川口市では盛んに栽培されているということです。おなじものなら、売れるのは、香り色花形のよりいいもの。

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地道な工夫の産物なんですね。

「地球はもともとデザインされている」
「もっと楽しく美味しく、美しくを求めるのはもともともっている人間の本性」
と水野哲雄先生。

048みずの

物の持っている特性に気づいて、もっと楽しくという工夫をどう助けるか、という事例を毛糸、針金、 小石をもちいていくつか見せていただいて、参加いただいた皆さんに
心の音や色などの経験歩みを引き出し、その意味を肉付け裏付けしていく、、そんなワークショップをしていただきました。

055みずの

さて、この回でもって世屋の森から里、そして若狭湾、宮津湾に続くコンパクトで豊かな自然環境をステージにした「モデルフォレスト運動」研修教育プログラム六回シリーズ完了。
1回 11月5日 森と暮らしを知ろう成人プラン丹後分水嶺ブナ林トレッキング
伊藤五美さん◇日本のガイド100の一人   (26人)
2回11月12日 世屋高原の戦争遺跡と丹後の太平洋戦争
旧海軍上世屋特設見張り所遺構見学と講演
福林徹先生◇戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会代表    (25人)

037みずの
3回11月22日森を知ろう 小学生子どもプラン丹後分水嶺ブナ林トレッキング
※ガイドの会   (21人)
4回12月5日 米作りの一年~歳時記と世屋の農婆の聞き取りを綴って~
里ウオーク&お話(日本の里山時代に学ぶこと)
小野泰昭先生◇加悦宝厳寺住職 (39人)
5回1月30日 森の冬の姿を知ろう 冬の森のスノーシュートレッキング(23人)
※ガイドの会
6回2月13日 今なぜ森!、森里海の意味を考える(21人)
「自然と人に優しい能力を備えた新しい地球人」を育てるとは!
水野哲雄先生 ◇地球デザインスクール理事長

030みずの

スタートした時は、海の物とも山の物ともわからぬ状況でしたが、なんだか形が見えてきたのが不思議です。

計画上の参加者目標トータル130人。それが、計154人(含む講師スタッフ)。
子どもの先生を誘って小学生子どもプラン丹後分水嶺ブナ林トレッキングに参加いただいた親御さんを始め知人を誘って参加してくださったり、あらたに地元の方が話を聞きに来てくださったりと、理解し支えてくださる方がひろがってきました。
地域の魅力を最大限に引き出し 価値付けしてくださった講師の先生方、
各回の拠点として食事、会場をていきょうしてくださったしおぎり荘様、

038みずの
橋北地域を海山里一体の地としてとらえて 一貫してフォローアップしてくださった京都府立丹後海と星の見える丘公園様
皆さんのご理解ご尽力のたまものです。 ありがとうございました。
世屋という「地」が持っている引き寄せる力 つなぐ力、生み出す力、、、それを形にし、人と人、過去と未来とをつなぐのがエコツーリズム。

音なき音 色なき色 声なき声、、音も色も声もあるのです、聞く見る力、五感力を活性化するのもエコツーリズム

そして、地域をだいじにしていかしていこうと、伝えていこうとかんがえる人と人とのであいもエコツーリズムならではの魅力、

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道なき道、、、のようにみえても、道はあるのです、

076みずの

この事業の本丸本命は、森の保全と森の再生!  来年は、そこに踏み込みながら 協力をいただいた先生方には、さらにフィールドにでてご指導いただくなど、バージョンアップした形をお願い出来たら、、と調子のいいことをもう考えています。
そこを課題に、地域に根ざした機能的機動的なエコツーリズムメニューを創っていきたいとおもいますので、ぜひご支援とご利用いただきますようおねがいします。

下端は高度300mぐらいでしょうか、低くさがった雨雲。

008くも
その雲、上世屋にいくと、この位置。

014ゆきなし
世屋の里も「温波」に包まれて積雪0。

012積雪計

雪の里から水の里に変身した土手に春のトップランナー!

016だいこん
地元のものではないですね、セイヨウアブラナ、、、おそらく!
「油を採るのにいい植物」として広く栽培されたもの。
北ヨーロッパからシベリアが原産地ということです、寒冷な土地柄が好きなんでしょう。

なので、「ここにいる!」

人口減少の止まらない地方都市再生のシンボルモデルみたいにさいています。

夕日を見ている「日本の里100」の棚田の畦に、レコードの針をおいてみたら、詩を語り始めた。

126ゆうひ

(↑ 2/12)

「ゆうひ」、、、
夕日にむかってかえってくる
川からのてりかえしで
空のはてからはてまで もえている

みちばたのくさも ちりちりもえ
ぼくたちのきものにも 夕日がとびうつりそうだ

いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた

それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ
遠い夕日の中に うちがあるようだ
たのしいたのしいうちへ かえっていくようだ
あの夕日の中へかえっていくようだ

いっちんち よくはたらいたなあ

097ゆうやけ

作者は、おおぜきまつさぶろう!

「 大関松三郎」

新潟県古志郡黒条小学校卒業。
生活や風土、暮らしをことばに、生活綴り方の教育運動が育てた少年詩人だ、

101せや夕景
しかし、
戦争は、彼をこの田で『はたらかせる』ことなく、南シナ海に沈めた。

19才。

「 いっちんち よくはたらいたなあ」

山田洋次監督は、映画『学校』で、夜間中学校の授業の場面でこの詩を起用し、私たちに手渡してくれた。

生徒たちは昼間働いてつかれきっていても学校にやってくる

そんな生徒たちに先生はよみきかせる。

「いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた

それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ」

、、、、、、
ちなみに、「日本の里100」の選考委員長は、山田監督。

世屋の標準積雪計

002ゆき

春風はこの花から吹き出すのかも。

005はる
つられるように
世屋の春一番

030すいせん
世屋の春 二番

009
世屋の春三番

030
これは、ふきのとうが開いた状態

015
こっちが咲いた状態、

021

ちなみにこれは雄花。

花一つずつの世屋の春、、、

035
明日は、春の荒神さんがやってこられるのだそうです。

その風の音、ヤマアカガエルの眼をさまさせるかもしれません。

地球を感じる地球人、ワークショップ!

水野先生ワークショップ 001

当日でも、ごさんかいただけます 。一時より、世屋高原しおぎり荘です、京の雪国を体感ください。

 

純白のキャンバスに自分の影をうつしてその形を楽しむ木々たち

199うさぎ
そのも木々の間を、かくれんぼしてたのしむうさぎだち、

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そんな森の命とのおしゃべりを楽しむ人間たち

194
おや?

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新雪がつもった、だれもはいったことのない世界だぁー、、いけええーい!

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こんな楽しみ方も最近は(´・ω・`)
、、、、  地球を楽しむ方法もさまざま!

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さて、明日は、「命は村や海や森を巡っている」~みんなの力で丹後の海里森のつながりを豊かにつむぎ直そう~フォレスト協会助成事業シリーズ第六回目(最終回)
■テーマは、ワークショップ「育もう、地球を感じる地球人の感性」
■ワークショップ講師は、水野哲雄先生(地球デザインスクール理事長)。京都芸大で子ども芸術論を教えていらっしゃいます。
■会場は、「世屋高原しおぎり荘」
■時間は、ワークショップ 午後1時~3時
■参加料 無料
■お食事 12時から 実費1300円 お急ぎ申し込みください。

200
森や川や海や里など、地球を感じるのは、生涯変わらぬ子どものこころ、ことしのシリーズをしめくくるとともに、来年のシリーズをはじめるにあたって自然に入る鍵を一つずつ、いただけるワークショップになることを期待しています。

350

(↑ 「世屋の里はあの山の向こうっかわだで!」と小町公園で。)

京の雪国「世屋の里」、どうぞ楽しんでください。

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