2012/11/22
ソバは刈り取られ、木々は葉を落としてあとは雪を待つだけ
そんな初冬の野に咲くタンポポ・、
あんたなあ 何で今頃咲くんだ?チョウチョもミツバチもいないじゃないか!
「チョウチョってなに?」
あんなあ、あんたたんぽぽでしょ、チョウチョしらないの!
「わたし、虫いらないもの。」
じゃあなんで花をつけてるんだ?
「飛んでいかなくっちゃいけないでしょ!」
、、、、、、、
年中咲くので、蝶を知らないというのはあり得ませんが、何ともとんちんかんの会話をしなければなりません。
セイヨウタンポポは,無融合生殖、いわゆるクローンです。花を咲かせる前にすでに胚になっています。チョウチョは要らないので、「花粉」も作りません(※進化なのかそうでないなか分かりません、教えてください)。ところが、当然ながら有性生殖する「異常」な個体もでてきて、在来タンポポと交雑するというまか不思議さがあるといいます。
導入は明治初期に北海道に。野菜として導入されたとする説と牛の餌として導入されたとする説があるようですが、どっちでも大差ありません。それよりも薬草としてもマークされているほうが重要かも。漢方では蒲公英(ほこうえい)。解熱・発汗・健胃・利尿があるといいます。
最近ではC型肺炎ウイルスを抑制する効果が認められたり、 変わったところでは 切り口から出る苦い乳液からタイヤの主原料となる天然ゴムを取り出そうと試みるメーカーもあるとか。
葉は、ぎざぎざです。そこでフランス語で「ライオンの歯」を意味するダン=ド=リオン(dent-de-lion)が英語ではダンディライオン(dandelion)。この花、セイヨウタンポポと呼ばれるより、ダンディライオンと呼ばれる方がうれしいかも。