2012/12/17
あなたのお名前、お聞かせください!と尋ねると、「アカバナ」とお答えになります。
里の湿地に多い花です。ガイドのさい、これ、なんて花と問われたとして、アカバナ、と。そこまではいいんですが、その先、注意しないとやばいことになるものだそうです。花の色が赤いので、と付け加えたくなります。お客さん、「ガイドさん、紫いろやんか」。ええこの辺のは色が薄いんですよ、個体差ですね、「ふーん!ガイドさん、葉っぱのほうが赤いんだけど」
ええ、葉のモミジが実に赤いのです。葉の色がアカバナの赤のゆえんなのだそうです。つまり、アカバナでなく、「あかば赤葉」。そこで問題は「な」。ここが説明できれば、さすがあ!私見です、この「な」は「菜」です。まとめると、「赤葉菜」。「菜」と言えば食べられるのか、ということですが、ええ、たべたのだそうですよ。ただしアクが強いのでアク抜きをして、です。要するに、アカバナと聞いた人が漢字で赤花と連想してしまったのが定着したということではないでしょうか。また、干したものを煎じて下痢止めに使ったと言います。