2012/12/20
マツカサぼうや(かさぼう)!
フム
最近中国や韓国からのお客に対するダブルの国際案内看板が常識。さて、このマツカサぼうや、各国語では、、、。
中国語
松球 sōngqiú ソンチュウ
松塔儿 sōngtǎrソンターェ゛ァー
韓国語
솔방울 ソルパンウル
英語
pine coneパイン・コウン
ロシア語
шишкаシーシカ
、、、だそうです。
では、
日本語では、
まつかさ、漢字では松毬 松笠
(↑ 橋立ワイナリー 農産品販売所)
まつだんご
まつぼくり まつぼっくり まつふぐり、
『松ぼっくりがあったとさ~た~かいおやまにあったとさ~』のまつぼくり、
漢字では、 松陰嚢 ハハハ!「いぬふぐり」よりなまなましい!
さて、かさまつこうえん、マツカサ公園ではありません。そしてこの字は、笠松ではありません。
傘松と表記しなければなりません。
宮津藩主本庄某様が、成相寺詣での途中雨に降られた、その時一本の松がわたしをカサ代わりにしてくださいと申し出た、殊勝な松じゃとこれから、そなたはかさ松と名のれと名前をいただいたのだそうです、
そこで、かさというのはどのような字を書けばよろしいのでありますか、とおたずねしたところ、唐傘の「傘」がよかろうとおっしゃられたのです。
さすがに陣笠の「笠」を、とはいえないじゃありませんか!
殿様はさらに付け加えられたのです。「これからも世の中の傘になれよ」と
森進一に遡ること200年も前のことです。
さすがに名君。ということで、かさまつこうえんは「傘松公園」
※ ちなみにこのエピソード、太田道灌とヤマブキのエピソードに煮ていなくはない。雨に降られた道灌ににこの時娘の差し出そうとしたのは、蓑。蓑がないのでヤマブキ。山の松が差し出すとしたら、果たして、とは思います(^.^)
※ ここまでは天橋立観光協会情報を元にした「傘松」語源話。そこへおいおい、君たちねと割って入るのが、澤潔先生。(探訪丹後半島の旅 中)「かさ」とは、傘や笠ではないぞよと。加佐郡という言葉を引き合いにだして、「か」と「さ」に分かれる、とかんがえて見なさい!かとは上、さとは方という説もあるそれに従えば、上の方に生えている松となる。そう考えれば、殿様命名説は、「かさ」の音からかぶりものの「かさ」を連想してそこから作った物語であろうということになります。。「かさなる」という言葉もある。山谷が複雑に重なる地形を「かさ」ともいいます。
ガイドとしては、お客さんに、様々に考える視点を提供することが大切だと思います。