宮津エコツアー · 里山・春のジャンプ台 ②

里山・春のジャンプ台 ②

2013/03/24

春の空へ、コーチが今日ゴーサインを出したのは
1 タムシバ


2 ショウジョウバカマ


3ヤマルリソウ


スタンバイしているのは、ミツバツツジ

ちなみにタムシバはモクレン科モクレン属、少し乾燥した場所にもよく生育し、花の下に葉がないことがコブシの花との違いです。また、葉を咬んだときの味は、「キシリトール」とたとえられるようですが、どうなのでしょう!

一方、ショウジョウバカマやヤマルリソウは、適度に湿ったところを好み、ロゼット状に張り付いて生育しています。

ショウジョウバカマは、ユリ科ショウジョウバカマ属。花茎はさらに伸びて風によって種子を飛ばすほかほか、葉の先に不定芽を作って根を出して、つまりクローンを作って殖えることができるおもしろい力を持っています。

種を風で飛ばすのは、どこにあるか分からない自分たちの好む条件の土地へもじどおり、風任せの旅。めったにないこの条件の中で、確実に世代を重ねるために考えた方法が 葉の先にクローンを作ること。

また、この不定芽が出来る話しですが、ショウジョウバカマは、葉は(当年葉、1年葉、2年葉)の3年分の葉をもっていて2年葉の主脈の先端部に不定芽ができるというと、ちょっとガイドらしくなるかも。その不定芽を出した2年葉、栄養分を不定芽に送り続け、自分は枯れていきます。

鹿に食べられたとの被害例を聞きますので人はどうかと思いましたが、身近には山菜として食べたという話しは見当たりませんでした。

別名としては、春先の花ですのでユキゲシバ、ヤチカタコ、ナデバナ、カンザシバナ、ユキワリバナ等あるとのことです。猩猩緋という色があると言うことです。「猩猩の血は毛織物を真紅に染めることができ,しかも長く変色しないとされた。平凡社「世界大百科事典」と。上杉謙信は南蛮渡来の猩々緋の陣羽織を羽織っていたとか。ので、ショウジョウバカマ染めってのがあるかと思い探してみましたが、見当たりません!

どうも食えもせず、染めにも使えず名前先行型の植物のようです。そんな訳はないとおもいます、要研究。

染めの面から言えば、ムラサキ科 のヤマルリソウの方に可能性がありそうです。

 

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