宮津エコツアー · 草の戸に 春は来にけり 蕗の薹

草の戸に 春は来にけり 蕗の薹

2013/03/24

草の戸に 春は来にけり 蕗の薹 小林一茶

フキには冬葱と書いてフユキと読んだのがもとという説が。「葱」の漢字は元々、浅い青色という意味を持つと言います。

早春、地上に頭を出す、浅葱色した鱗状の包葉を、冬の葱、フユキと呼んだと言うのです。

(↑ 雄花)

トイレットペーパーだったと言うより品がいいじゃありませんか(^.^)

ほとばしる 水のほとりの 蕗の薹   野村泊月

フキの香は 網棚のあの 包みらし 永井みどり

(↑ 雌花)

上世屋のたんぼでは、フキのトウが出るころに、米作りが始まります。最初の仕事は、コナワ直し。

コナワ、とは冷たい山水を温めてから水田に回す仕組みです。八十八の手間をかけて育てる棚田の天日干し米の評価は高いです。しかし、今年はそのこめづくりに異変が起きています。上世屋でも松尾でも転作が厳しく指導されている、というのです。日本の里100の景観の中心は、棚田の水田です。その棚田守がいうのです、

ほんとうに作りたいと思っている者が作れないというのはおかしい!

このページのトップへ