宮津エコツアー · 五月の「花見」(初夏の里山ガイドウオーク15)

五月の「花見」(初夏の里山ガイドウオーク15)

2013/05/09

「お花見にいらっしゃいませんか。」というと「櫻がまだ咲いているんですか」と聞かれそうですね。

花は櫻ばかりが花ではありません、じゃあ、例の藤ですか、それも!

もったいぶらないで教えてくださいな。という前振りをしておいて、これ、

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「ハナイカダ」。シーボルトさんが持ち帰った植物で、学名は、Helwingia japonica。その西洋では花序の軸が葉の主脈と癒合しているのは珍しいが、花には「うつくしさはない」という評価。ところが、日本人は違いますも感動するのです。美しいわー!

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『「花筏」という名前ひとつで、何かドラマができそうな気がします。花は永続するものではありませんし、筏も水の上を流れ去っていく。美しいけれど、はかない雰囲気に満ちています。ハナイカダという植物もそれにふさわしく、しっとり湿った山林の道ばたや谷沿いにひそやかに咲き、実を結び、いつの間にか実を落として、ごくありふれた潅木にもどっていく。いわば隠れ里の佳人の風情といえばあたっているかもしれません。

「大阪百樹」 www.ne.jp/asahi/osaka/100ju/Hanaikada/Hanaikada.htm

美学は風土です。川が日本のように急流でなく筏流しもないヨーロッパでは思いも付かないことなんですね。

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しかし、目立たないのはほんとうです、こういうときガイドが重宝しますよ(^.^)。

 

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