五十河たんぼのイネ開花。
イネは風媒花。穂を草叢から突き出すのは、開花時に花粉を飛ばしやすくするため。
イネは、短日植物。季節変化にともなうの日の長さ(日長)の変化を高い精度で認識し、開花誘導ホルモンを発現するのだそうです。
娘女らに 行相(ゆきあひ)の早稲を 刈る時に
なりにけらしも 萩の花咲く
詠み人知らず
稲の日本伝来は今から約2300年前。正式な学名はオリザ・サティバ(Oryza sativa)。宮沢賢治は童話「グスコーブドリの伝記」で「オリザ」を自然が人類にくれた活力の源、生命の輝きの象徴として描いています。本歌の「季節の変わり目」をあらわす「行相(ゆきあひ)」は娘さんたちに「行き逢う」とイメージが重なります。
でも、ハギの花が咲いたので、ぼちぼち咲こうか、と言うのではないのです(^.^)
受粉を終えたら、イネは殻の内部に乳液状のデンプンが溜め、固めていく乳熟期に入ります。
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