宮津エコツアー · 餓鬼に苧殻・オガラ

餓鬼に苧殻・オガラ

からむしが、小さな花をつけています。

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イラクサ科の多年草。苧(オ)とも呼びます。藤等とともに木綿以前の代表的な繊維原料植物です。「カラムシ」となったのはその繊維をとるのに、茎(カラ)を蒸したから。
越後縮・越後上布などの織物はこれが素材です。船綱にも利用されました。有用植物でしたので、今でも、里の周辺にたくさん自生しています。

この植物、実は、言葉にも生きています。強いものが強いものをもつと、パワー倍増、と言う意味で、鬼に金棒。ではその反対は?「金棒」の対にされたのがこの苧ガラ。ただでさえ弱いものが役に他たたないものをもったへろへろイメージの言葉、「餓鬼に苧殻・オガラ」って言うそうです。苧殻・オガラは盂蘭盆(うらぼん)の迎え火・送り火に たき、また、供え物に添える箸、胡瓜の馬と茄子の牛の脚に用いる習慣があるので、餓鬼と結びついたのです(^.^)。

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