宮津エコツアー · 観音堂・銚子の滝付近の草木

観音堂・銚子の滝付近の草木

世屋側の深奥部の銚子の滝。

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雨知らずの8月でしたが、、、水は落ちています。そんな沢に一枚の秋、イタヤの紅葉。

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明日、ウオーク&イートでは、この付近をウオークする予定、そこでちょっと予習。

(1)ニガキ

苦木  苦木、訓読みでニガキ。苦木、音読みでクボク。ともかく苦い。

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その苦味は健胃剤成分を含み、粉末にしたり煎じたりして利用するそうで、太田胃散にも配合されているとか。 ニガキ科。谷沿いの斜面や崩壊地などの環境を好む木です。

(2)ミヤマハハソ  あるいはミヤマホウソ

ハハソ もホウソもコナラの古語。葉の形がよく似ている。そこでコナラが乾いた尾根筋を好むコナラに対して沢筋や水気のある林縁などに多いので「ミヤマ」をつけた、つまり生育場所で区別したのかもしれません。

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アワブキ科 人から見ればこれといった利用方法のない木。けれど、アワブキ科はスミナガシ、アオバセセリ等の食草。チョウなどからは、なくてはなりません。

(3)しろだも

照葉樹、やや大きめの葉を見ると主脈と左右一対の支脈、「三行脈」。葉をちぎって嗅ぐとるとどことなく芳しい香り、、クスノキ科の特徴です、タブノキ(タモの木)とよく似ていて、葉の裏は白っぽいので、しろだも。花は初冬、種子からは蝋燭の材料になる油がとれます。

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世屋の谷では、タブノキは下世屋まで、上世屋には、世屋姫神社にシロダモの巨木が生育します。ちなみに、タブ、タモは、(独木舟)を意味する朝鮮語方言トンバイがなまったものとの説が有力、籠神社の祖先神も、瓢箪(瓠・ひさご)の船で渡来ということ、実際はトンバイ舟だったのかもしれません。

(4)ハグロソウ

上下にそりくりかえった花弁二枚、これで完全な花です!

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和名は、この独特さに着目するのでなく、葉の色、黒っぽいでしょ!ということです。

しかし、そうですかあ、黒緑ですかねえ、と思います。

キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草。茎は四角形。 山地の湿った林の中に生えます。

さて、、今日から明日にかけて雨マーク。

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銚子の滝、どんな姿を見せてくるでしょうか。

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