宮津エコツアー · ナナカマドとカマボコ

ナナカマドとカマボコ

見てくれ、食べてくれと言わんばかりに真っ赤なたわわな実、

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そのお誘いは人に向けてのものではありません、なのに、自分たちに向けてのものであるかのように思うのは、完全に錯覚。苦い!その体験をした人は無数に上るはず、

しかし、その中に一人が、「この苦さには何かある!」とひらめいて調べられたのだそうです。そうしてみつかったのがソルビン酸。1859年のことといいますから、近代化学の夜明けの頃のことですか。

このソルビン酸、竹輪、カマボコ、サンドイッチ、、、腐敗防止の薬品として欠くことは出来ません。

理屈はこうです、微生物は乳酸を取り込んで増殖します。ところが、「ソルビン酸は、ニセ乳酸として働くため微生物はソルビン酸を乳酸だと思って取り込んでしまい、その結果、代謝活動がブロックされてしまう」というのです。代謝阻害剤と呼ばれます。 しかし、この理屈は、虫の発生を農薬で押さえるのといっしょ。微生物は、人の消化器官内にもいるじゃないですか、そして消化管のバリアー役をしてくれているのだそうです。その腸内細菌と呼ばれる微生物に悪影響を及ぼすと懸念されているのです。

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ただし、それはナナカマドのあずかり知らぬこと、、あくまでも食べてみたいと試みた方もいらっしゃいました、。

その方法! 加水分解処理※氷結と溶解、、、の反復のうえ、湯煎処理。「あわしがき」の理屈とよく似ています、、、このあとゼリーに。(^.^)

 

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