雪は貴重品
2012.3,23
世屋に上がるときは、日置のスタンドで給油します。ローソンなどではしません。他愛ない会話が楽しいのです。
寒いなあ温いなあ、世屋はどうだゃあなあ!天候や花情報など季節の自然現象がよく話題になります。冬の話題は、雪です。もう降ったきゃァ、まだあるきゃァ。
「もう日置では雪は貴重品だ!」
開花の遅れている梅も日置では七部咲き。
「そうかぁ 木子の雪持って下りて来たるで、ガソリンと交換してくれるか!」ガソリンの値が上がっています。
おちょくったり、おちょくられたり、他愛ない春の会話です。
世屋に上がりました、雪を踏んで出入りしていた達雄さんの玄関先まで通路が開いていました。ちずこさんが残り雪をすかしておられました。
「ようとけましたなぁ」
「まんだまんだあるでえ」
屋根ずりの雪を見ると「まあなかなかだけど、」と言わざるを得ません。「そうだなぁ、日置もっていったらガソリンと交換してくれるだってぇ。」ちずこさんが笑ってくれました。
畦でも春の面積が拡大していきます。そこに顔を覗かせている芽は、やぶかんぞう。子どもの小指の大きさながら、すでに夏の開花へ向け人生一直線の気風を漂わせています。
♪どこかで春が生まれてる 山の3月東風吹いてどこかで芽の出る音がする♪そんな風情の世屋の里の今日この頃。
■ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva var. kwanso (ユリ科 ワスレグサ属)
7〜8月に、茎頂にユリに似た橙赤色で、重咲きの大柄な花を咲かせます。ヤブカンゾウは中国原産の多年生草本であり、栽培されていたものが野化している、ということです。。花は八重咲きで、つまり、3倍体なので結実しないのです。 匍匐茎(ほふくけい、ランナー)を出して拡がり群落を形成します。 堤防や小川のほとり、耕作地の周辺など人家近くに点々と生育が見られますが、過去に栽培されたものが生き残ったり、河川の氾濫にともなって流されたりしたものであろうとされます。
若葉と花は食用になり、乾燥させて保存食とされたり、また、利尿剤として民間薬として利用されたということです。
よく似た種のノカンゾウの花は一重であり、結実します。別名のワスレグサ(忘れ草)は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily、独語でもTaglilieと呼ばれる。実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いということです。