去年(23年)、ある方が「天橋立の松が大変です。赤いもんがようけついとるんです。病気でしょうか」と言って、歩いていた私をひっぱって智恩寺境内へ。「ああ、これねえ~、松の花ですよ。」というと「えっ、松にも花が咲くんですか」と。 しばらくして「花が咲かな実がならんわなあ、 ハッハッハッ。えらいすんません。」 何度も詫びを言って立ち去った。 いいえ、気が付くなんて、あなたはステキな方です!♥
上の写真はクロマツの雌花。
下の写真はアイグロマツの雄花。
雄花の花粉が飛ぶ頃は「花粉情報」が出ますからよくわかります。
どうやって見分けますか?答えは下の写真。
(写真はアカマツの葉の横断面。宇治市植物公園・中井勇博士 撮影・提供)
樹脂道のある場所が違うのです。 針葉の各横断面をみると、確実にアカマツ、クロマツ、アイグロマツがわかります。樹脂道って? 知りたい人は天橋立ガイドの勉強会が4月12日に、ガイドウオークが21日にありますから、違いをガイドさんに聞いてみよう。 21日には実体顕微鏡で花粉の観察もします。 花粉の形がよく見えるよ。 天橋立には、二葉松(にようしょう)のほかに三葉松(さんようしょう)や五葉松もあって、見て聞いてさわって、帰るときにはきっと あなたは『松博士』。 天橋立で待ってまーす。きてね!