宮津エコツアー · 小林一茶が息づく京の雪国・上世屋

小林一茶が息づく京の雪国・上世屋

 小林一茶が息づく京の雪国・上世屋   2012,4,8

一斉に顔を出したフキノトウ
雪が解けるのが遅いです。人も野山の生き物もみんな待ちかねています。フキノトウもそう、雪の解けた後からすぐに芽を出します。土手にも畔にも沢の縁にも若い子のニキビのように顔を覗かせています。そこで一句。

『雪解けて 村いっぱいの ふきのとう』

 え、ふきのとう?こどもかな、じゃなかったの!って。あなた、相当出来る人ですね、そのとおり、そのとおりです。 たしかに、『雪解けて 村いっぱいの こどもかな』、と詠んだ俳句があります。詠んだのは、小林一茶。
 まあいいじゃないですか、京の雪国せやの里には小林一茶がよく似合う!のだから。

◇ これがまあ終(つひ)の栖(すみか)か雪五尺
◇ うまさふな雪やふふはりふふはりと
◇ 一鍬に雪迄返す山田かな
◇ 雪国や雪ちりながら春の山

雪国信濃で彼の詠んだ世界は、上世屋に息づく里山の自然と暮らしそのもの。

◇ おらが世や そこらの草も 餅になる
◇ 大根(だいこ)引き大根で道を教へけり

まあ、里の畦道を歩いてみなさい。 筆立てを持って詠んでいる一茶さんに出会えるかもしれませんよ。

◇ 悠然(いうぜん)として山を見る蛙(かへる)かな
◇ 蟻(あり)の道(みち)雲の峰よりつづきけん
◇ 苗代の雨を見て居る戸口かな
◇ 草蔭にぶつくさぬかす蛙かな

ガイドしましょうか!

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